昨日のNHKのクローズアップ現代で「“無縁老人”をどう支えるのか~生活保護急増の中で~」と言う老人問題を取り扱う番組があり内閣府参与で年越し派遣村で有名な湯浅誠さんが出ていました。
「生活保護・独り暮らし」の高齢者が急増し、支援が行き届かず孤立を深めている実態が浮かび上がってきた。本来、支援が届くはずの「生活保護」の受給者が、なぜ、社会に居場所を見つけられ“無縁化”してしまうのか?福祉が救いきれない“無縁老人”の姿を浮き彫りにし、急増する単身高齢者を支えるために、本当に必要な支援を考える。と言う番組です。
湯浅さんはこの中で、生活保護の受給者は病気になれば、不十分ながらそれなりの施設で福祉サービスを受けられるが、それ以外の健康な人、病院にかからずに住む人は孤独な「無縁化」した生活をしている。
・そのためにはこの様な人達にもそれなりの施設を作り、希望者は集まれるようにすること。
・その動きを永続的にするためには、老人の世話をする人達がいる。
と言っていました。
私も高齢者にも言わせて・65歳まで雇用一律義務付け で同じようなことを書いたことがあります。
勿論私の言う対象者は生活保護を受けていない団地の普通の人達です。
その人達も私を含めて年をとるともに孤立化して行きます。
・地域の老人会も特別の訓練を受けていない人が善意で世話をするのですから、自然に寄って来る人達も偏り、彼を嫌いな人達は出てきません。
・歳と共に体が弱るのは仕方がありませんが、病気などになれば近所もに余計な世話を掛けるとして、またお見舞いなど貰えばお返しが面倒として、家族だけで処理し家に引きこもり勝ちになります。
・その中でも趣味など持っている人達は、家の外の付き合いが残りますが、私の団地でははっきり判りませんが、今でも続けているのは私や家内を含めて多くて20%くらいしかいません。
・その人達は家ですることは家事の他にテレビなど見るしかありません。ネットで外との関わりを持つ人は10%以下のような気がします。
・外に出るのは買い物だけ。散歩などする人は多く見積もっても10%そこそこでしょう。
・結果として考えられるのは脳と体の機能の低下→国の医療・介護の費用の増加です。
そこで若し公的な老人の集会場所ができ、お喋りしたり、一寸した運動や散歩、希望者には適当な趣味の講座を開いたり、趣味のグループを作ったり出来るようにすれば、家に引きこもりがちの高齢者の息抜き、ぼけ防止、体力の維持にもつながります。
勿論私の住む周辺の市でもある程度の補助金を出していますが、それ以上のタッチはせずに住民の自主的な活動に任せていますので、活動が活発か否かは団地の人任せになっており、私が書いたような状況で終わっています。
私の意見は
・地域任せの集会所の管理者を制度として育成し、公平、適切な運営をさせること
・専業主婦で手の空いた人、高齢者で気力体力とも残っている人達の適任者を管理者に当てること
・管理者にならずとも自分の持つ趣味や特殊技能や知識を活かして集会所の活動に参加すること
・そして結果としては地域の人達がなるべく多数、多くの日に参加できるようにし、地域の輪や絆作りに役立てること、そして高齢者の心身の機能低下を防ぐこと
前のエントリーで書いたように、高齢者もそれぞれの生き方や価値観に添って働けるだけ働いたり、自分の趣味や特技を持ちそれを地域活動に活かせるように、若いときから定年後へ向けた生活設計をしておくこと
そしてその様な地域の活動に参加することで、自分の生き甲斐となり、自分の健康管理にも繋がることになると思います。
若い方々は今の生活に一生懸命でそれどころではないと思われるでしょうが、
・定年後に約30年と言う長い生活が待っていること
・人はだれでも老いること、それに連れて次第に孤独になって行くこと
などお考えになって一度でも良いから一生の生活設計を考えて見られたら如何でしょうか。
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