川端康成の作品を読んだ。作品名は「山の音」です。これは川端氏の傑作と解説に書かれていたが、読んでみて「なるほど」と同感できることが多かった。令和の今の時代には珍しく親夫婦と息子夫婦の二世帯同居家族に子連れで娘が出戻って同居する少々波乱のある物語です。危うい事件も次々と発生するが奇想天外ではなくどこの家族にも起こりうることなので不思議と臭みや嫌味がない自然さを感じました。各章が短編小説のように独立していて読みやすくて、300ページの長編小説ながらすらすらと読み切ってしまいました。
とても心が安らむと共にスパイスも効かせた家族小説なのでお勧めできる川端康成の一冊です。

とても心が安らむと共にスパイスも効かせた家族小説なのでお勧めできる川端康成の一冊です。
