「もーいいかい? まーだだよ」
/竹元彰吾(東京芸術大学 美術学部 彫刻科在)
*機関銃と鼠
この二つを繋ぐのは人間です。
ここでは不在の人が、それぞれとどのようにかかわっているかが今回の制作意図です。
(竹元彰吾)
去る4月29日(水)~5月31日(日)、若手アーティストの発掘・育成を目的とした展覧会「
アートアワードトーキョー丸の内2009」が、丸の内地下にある
行幸地下ギャラリーで開催され、日本の美大・芸大の卒業制作展から選抜された作品が展示されました。
現代美術の次代を担う48名の作品は、いずれも時代の空気を敏感に察知し、作家のカラーが反映された批評性の高いものでした。
光や映像を効果的に使ったり、身近にあるものを作品の一部として取り入れたりしているのが印象的。
しかし、最も私の琴線に触れた作品は、竹元彰吾さん(東芸大)による彫刻でした。
前衛的な作品が多い中にあり、却ってそのオーソドックスで丁寧な手法が際立っているように感じました。
タイトルの「もーいいかい?」はこのネズミの台詞かな?
2007年春、行幸通り地下駐車場が一般歩行者の通行が可能な地下通路としてリニューアル。
「行幸地下ギャラリー」は、外堀通りと東京駅をつなぐこの全長約200mの歩行者専用道路沿いにガラスショーケースを設置、快適で楽しい公共地下空間を提供しています。
もーいいかい?
まーだだよ
“Ready or not? ”
“No, not yet!”
750×2000×900mm
楠
2008年