ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

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■ATELIER DE VIVRE/090508【閉店】

2009-06-18 01:34:34 | 鎌倉のレストラン

アトリエ ドゥ ヴィーヴル(フランス料理/鎌倉)
店内での撮影はシェフに許可をいただいております

*3年ぶりに原正弘シェフのフレンチを堪能

やっとこのお店を紹介出来る日がキタ━━━(゜∀゜)━━━!!
最後に訪問したのはブログを始める数ヶ月前、以来どういうわけかチャンスに恵まれず現在に至っておりました。
熊五郎こと原正弘シェフ(のお料理)との出合いは、ホテル葉山音羽の森のメンダイ 潮幸 でチーフとして腕をふるわれていた、はるか10年前に遡ります。
誰かが作った「料理」に惚れるという体験は、それまでの私の人生にはありませんでした。
いわば“初恋の料理”人であり、食べ歩きを楽しむきっかけとなった恩人であり、とにかく私にとっては特別な存在なので、鎌倉に自身のお店をオープンするというニュースを耳にした時はホントに感激でした。
強面だっていいんです。愛想なんか要りません。
原シェフが目の前で料理した熱々のお皿を手渡しでいただけるんですよ!
これ以上何を望むって言うんでしょう!

グラスシャンパン(1,300円)

この日はGW返上で働いている地元の友人とディナー予約。
5度目の訪問にして初めてのテーブル席でした。
直接お店で待ち合せだったので、先に着いた私はシャンパーニュをグラスでいただきながらノンビリ待つことに。

ところで此方、店内での撮影はNGと噂に聞いていました。
やっとブログで紹介出来るのに、原シェフのお料理を見せられないなんて残念すぎる―ってことで、「何とか撮らせて」いただけないものかと直談判を。結果はアッサリOK。
当日は天候のせいか(またしても大雨!)、お店は私と友人の「貸切」状態で、他に客が1人もいなかったから大目に見てくれたのかな。というわけで、店内の様子とお料理の写真を撮らせていただきました。


店内奥からカウンターを撮影 テーブル席


パン                アミューズ

パテ・ド・カンパーニュは、お肉の旨みが凝縮されていて、ひと口サイズなのにすごい存在感!

サービス担当の女性(愛想が良くて熊五郎氏とは対照的)曰く、「撮影×とメニューに印刷しても、撮る人はコッソリ撮っているし、隠し撮りしたものがいい出来なわけない。下手な写真がネットに出回るよりはキレイに撮ってもらって宣伝になった方がいい」とのこと。
いやぁそんな風に言われると、「上手い写真」が撮れない身としては逆にプレッシャーだったりしますが…

フルボトルでいただいたワインはローヌの白。
ソツなくにこやかに接客をこなす彼女、ソムリエの資格もお持ち(のはず)です。
「コースを白1本で通すならオススメですよ」と選んでいただいたのは、ほのかな発泡が楽しめる、しっかりとした余韻が魅力のワインです。
エチケットの写真を撮らせてもらうんだった(5,500円)!

お料理は、店内の黒板メニューから前菜2、メイン、デザートをチョイス出来る5,800円のコースをオーダー。
「コースなら料理のポーションをちょっと抑えてあるよ」とシェフから説明があったので即決定。
だってこのお店、1皿の量がハンパないんですよ!
私が頻繁に通えなかったのはいつも1人で伺っていたから。
4度目の訪問でやっと「食べ切れなかったらハーフポーションにするよ」と言ってもらいましたが(早く言ってよ~)。

前菜その1
北海道産ウニとトマトのブランマンジェ。
昔から馴染みのある原シェフのスペシャリテ。
糖度の高いトマトで作ったブランマンジェはまるでデザートのよう。
上に乗せられたジュレはトマトの搾り汁の上澄みを使った手間のかかるお料理。
キリッとした酸味が濃厚なウニ、甘くてコクのあるブランマンジェと絶妙のコントラスト。

前菜その2
ホワイトアスパラガスのグリル。
ソースは焦がしバター、季節モノ白アスパラの美味しさがダイレクトに楽しめるシンプル料理。
トッピングはこちらも今が旬のアサリ。
白ワインで蒸したものにソースを絡めてあります。

メイン(私のオーダー)
和牛フィレ肉のグリエ、鴨フォアグラ乗せ。
網の焼き色がたまりません
形の可愛らしい様々な焼き野菜をアクセサリーのように円形にあしらった、美しい盛り付けもステキ
眺めて良し、食べて良しのフォトジェニックな一皿(+1,500円)。
ホテル時代の原シェフの繊細なお料理を思い出しました。

メイン(連れのオーダー)
鴨胸肉のポアレ。
ホントは鶉が食べたかったらしいけれど、ランチで売り切れてしまったみたい。
トッピングのジャガイモが美味そ~


デザート
フルーツグラタン。
カットしたフルーツにバニラアイスを乗せ、上からカスタードクリームをかけて、表面にバーナーで焼き色をつけた、シンプルかつダイナミックなデザート。
フレッシュフルーツのおかげでアッサリといただけます。
あったか冷たい温度差もいいアクセント。
シェフの自慢はトロトロのチョコレートが入ったスフレなのだけれど、さすがにコースの最後に食べるのはキツイ。
コーヒーで〆て支払いは11,600円/1人。
食前酒、ワインをフルボトルで追加してこのお値段はかなり良心的だと思います。

最近は某食堂で腕をふるっている奥様のお料理をいただく機会が多いけれど、つくづく優子シェフのオトコマエぶりを痛感しています。
熊さんみたいな強面のダンナが大皿のビストロ料理でも繊細さを垣間見せているのに対し、小柄で可愛い奥様はスーシェフがたじろぐようなダイナミック漢料理。
フレンチとイタリアンの差こそあれ、このまるで男女逆転のギャップは料理の奥深さを見るようで実に興味深いですわ。

■アトリエ ドゥ ヴィーヴル 閉店しました
□11:30~14:00(L.O) 18:00~21:00(L.O)
□水・第2火曜定休
□鎌倉市小町2-12-37 鎌倉モンテビル1F
□0467-25-5009
コメント
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