宇治川お散歩の続きです。
左岸を塔の島まで下り、右岸にわたりました。
いつもはそのまま上流に戻り帰るのですが、この日はGW中でまだまだ時間がたっぷり。
ということで、久しぶりに大吉山に登ってみることにしました。
(登るといっても、ジョギングで登る人がいるくらい、お手軽な山です)
登り始めてすぐ、足元に白い穂状の花が落ちているのに気づきました。
下に花が落ちていたら上を見上げる法則・・・
でも周りは高木に取り囲まれ、何も見えません。
仕方がないので登って行って見下ろすことにしました。すると・・・
あれかな?望遠で・・・
もうちょっと頑張って・・・
うんうん、花の感じがそっくりなので、これが風で落ちてきたのですね。
画面ではお伝えできませんが、当たりに漂う青臭いような匂いもどうもこの花のせいのようです。
おそらく、ここの植生から考えてシイかカシ、花の感じを見ると、スダジイかツブラジイ(コジイ)の可能性大。
幹の様子を見てみると、縦の裂け目はそれほど深くありません。
色々ネットで調べても、スダジイとツブラジイを見た目でスッキリ区別する方法はないそうです。
ただ、ツブラジイの方が若いうちに折れやすく、株立ちになりやすい、樹皮のひび割れが浅いなどの特徴が・・・
ということはこちらはツブラジイでしょうかね~
一番分かりやすいのはドングリで、少し大きく縦長なのがスダジイ、ころっと小さいのがツブラジイ。
見回してもドングリはなかったので、ドングリが落ちる時期に確認してみたいと思います。
頂上付近で見た「シイの木」
新芽が出てきています。
見上げてみました。根元を見ると一か所から何本かでており、樹皮のひび割れも浅いです。
ということは、こちらもツブラジイ?
頂上付近の林の様子。
シイに混じっている赤い細い木は、アカマツ?
地味~な写真が続いたので、残りは他に見かけた花たちを・・・
山道沿いにはモチツツジが満開。
名残のツバキが一輪。
残念!カナメモチは蕾でした。
でも赤い葉が混じって、まるで遠目には花が咲いているよう。
この花は何でしょうか? 初見です。
色々と調べたり、聞いたりしてようやく行き当たった名前が「クロバイ」(ハイノキ科ハイノキ属)
ハイノキ科と言えば、あの青い宝石が実るサワフタギもハイノキ科です。
ちょっと花の雰囲気が似ていますが、こちらは常緑樹です。
クロバイとは花に似合わない名前ですが、この木の灰を媒染に用いたこと、葉が黒っぽいことから名づけられたそうです。
・・その時ちょっとした疑問。クロバイがあったらシロバイもある?
で、調べてみたら、ありました^^;
でも葉がクロバイより大きくて波打った感じなので、こちらは多分クロバイだと思います。
う~自信がありません。違ってたら指摘してくださいませ。
じっくりと観察すると色々発見があって楽しいです。
頂上から見た光景。宇治市街が一望できます。
おや、頂上付近にあったこれは何でしょうか? わからないので、家に帰って調べてみました。
このツヤツヤのキノコは「ヒトクチタケ」という枯れたアカマツに着くキノコだそうです。
見上げるのを忘れましたが、このアカマツは枯れていたのですね・・・
ということで、短時間で楽しみました。
最後に、川を写した写真・・・
突き当りの山を望遠で見てみると・・・
はい、これこそシイの花だったんですね~
下を歩いているとなかなか花が見られませんが。この時期によく見るこの光景。
シイの花盛りでした!
【撮影:2021/5/1 宇治市大吉山】