宇治川で見た花の特集、少し引き伸ばしているうちに大雨が降って川の様子がすっかり変わってしまいました。
ということで、16日に見た宇治川の植物は今回で一区切りにしたいと思います。
最後を飾るのがこちら。なんの蕾かお分かりでしょうか。
蕾ばかりで、私自身なんの花か自信がありません。
惜しい、もう少しで咲くのに! と思っていたら、少しだけ咲いている花を見つけました。
やっぱりイボタノキ(モクセイ科イボタノキ属)でした~
イボタノキは日本全国の山野に自生する落葉低木ですが、これまで京都府立植物園でしか見たことがありませんでした。
こんな身近に自生しているとは。
「イボタノキ」という名前はちょっと変わっていますよね。
調べてみると、この木に寄生するイボタロウムシが分泌するイボタ蝋は蝋燭の原料になるそうです。
ちょっとイボタロウムシのことが気になってきました。
そこでこちらを調べてみると・・・
カイガラムシ科に属する昆虫で、モクセイ科の幹に寄生して蝋状物質で覆うそうです。
この蝋、なかなかの優れもので、昔は工業製品などにも使っていたとか。
しかも木自体には悪影響がないそうです。
・・・でも私が見た木にはそんな白い蝋みたいなのは付いていませんでした。
それにモクセイ科に付くのなら、この木だけがイボタノキって呼ばれるのも不思議ですね。
まあそれはともかく、結構綺麗な花です。
イボタノキ属はどれも匂いが強すぎるものが多いですが、こちらはそれほどキツイ匂いではありませんでした。
雨のせいかもしれませんが・・・
ちなみに同じイボタノキ属のセイヨウイボタノキ(プリペット)。
こちらよく生け垣などに使われていましたが、じいちゃん庭でも咲いていました。
こちら花は小さいですが、面影はありますね。
それにしても匂いの強いこと・・・
さて、宇治川畔、他にも色々な植物が・・・
5月上旬に蕾だったツルアリドオシはまだ蕾でしたが、近くで赤い実発見!
ビロードイチゴの赤い実でした。
一番沢山見られた赤い実はこちら。そう、じいちゃん庭にもあったクサイチゴです。
例年虫食いがひどいのですが、今年は結構実が残っていました。
ジャムにするほどあったら収穫したのですが・・・
おや、遠くの山肌にびっしりと!
でもさすがにあそこまでは採りに行けません。
他にも、赤い実がありました。
ニワトコ(スイカズラ科ニワトコ属)です。
接骨木の名の通り、幹や枝を煎じてゼリー状になったものを湿布の代わりにして用いたそうです。
他にも、若葉の天ぷらは絶品とか!
(食べ過ぎると、下痢や嘔吐を起こす人もいるそうで要注意ですが)
色々な用途があるので、栽培もされていたそうです。山にも普通に生えています。
こちら、3月に見た花。投稿もしましたが、覚えてないですよね~(自分も忘れていました)
こちらは毎度おなじみ、イロハモミジの赤いプロペラ。
宇治市の木だけあって、歩道にめり込むようにイロハモミジの大きい木が2本。
レースのような葉が綺麗です・・・
最後は答えのないクイズで・・・
この植物はなんでしょうか。もしご存知だったら教えてくださいませ。
葉は見たことがあるような気がするのですが、実は初めてです。
ということで、今回の宇治川特集はこれでおしまい。
また宇治川でお会いしましょう!
【撮影:2021/5/16 宇治川】