先週の20日から21日に降り続いた大雨以来、天ケ瀬ダムの大規模な放流が続いています。
23日の朝、様子を見に行ってみました。
最初にお断りしておきますが、この辺りダムの計画的な放流量の範囲内であれば全く危険な箇所はありません。
ご安心くださいね~
この日のダムの放流量は毎秒760立方メートル前後。
普段ダムが閉じているときの流量が30くらい、最大放流量が820前後と聞いていますので、相当な量です。
いつもの駐車場所に車を停め、まずは白虹橋からダムを見学。
朝は逆光になるので撮りにくいですが、水煙が上がって相当の迫力です。
放流直下は水が暴れています。
これこそ、動画で撮ってご覧いただければいいのですが・・・
(定年後の課題にしましょう)
反対側の下流方向はこんな感じです。
宇治川に流れ込む志津川。
ちゃんと流れ込めなくて、志津川上流は淵のようになっています。
左岸の山側をいつものようにお散歩。先週みたユキノシタはますます満開に。
残念!もう咲いているかと思ったツルアリドオシ、蕾が棍棒状になりましたが、花はまだでした。
上流側から吊り橋を見たところです。
渡るのは後にして、山側を下流方向へ。
色がとても美しいヒメジョオン。
記念すべきトキワツユクサの最初の一輪。もう少ししたらこちらは群生地になります。
なんとタツナミソウが咲いていました。
山が途切れたので川側の歩道に移動し、元の場所に戻ります。
ダム放流量のお知らせ電光掲示板です。
ちなみにこれだけの量をせっせと流していますので、24日時点で琵琶湖の水位はプラス14cmまで下がっていました。
さすがに川側を歩くと迫力満点。
おや、すっかり根元まで水に浸かっていますが、赤い実発見。
なんとこんなところにクワの木がありました。ちょうどいい感じに熟しています。
付近は激流~
なぜか歩道に生えているカキノキに花が咲いていました。
吊り橋を渡ります。橋げたの隙間から下を見ると結構コワい。
普段早朝にわたる人は少ないのですが、この日は結構歩いていました。
リズミカルに歩いたら、揺れるからやめて~
渡り終わったところから眺めた光景。
なぜか切り株に生えていたキノコ。雨ばかりで湿気ていますものね。
キノコの名前は全く分かりません・・・
こんな可愛いキノコも。
右岸山側に巨大キノコ発見!
1円玉を置いて撮ってみました。
1円玉が直径約2cmなので、比例計算するとこのキノコの傘の直径は20cm。
裏を覗いてみると、ひだではなくて菅孔が沢山。
イグチの仲間? 全くわかりません。傘を押すとふわっふわでした。
ということで、ダム放流レポートはキノコで終わってしまいました。
これからも雨の予報が多いので、この放流はしばらく続くと思います。
下流方面は行ってませんが、中洲の浚渫の効果か、高水敷までは水が来ていないようでした。
また機会があればレポートしますね!
【撮影:2021/5/23 宇治川】
宇治川で見た花の特集、少し引き伸ばしているうちに大雨が降って川の様子がすっかり変わってしまいました。
ということで、16日に見た宇治川の植物は今回で一区切りにしたいと思います。
最後を飾るのがこちら。なんの蕾かお分かりでしょうか。
蕾ばかりで、私自身なんの花か自信がありません。
惜しい、もう少しで咲くのに! と思っていたら、少しだけ咲いている花を見つけました。
やっぱりイボタノキ(モクセイ科イボタノキ属)でした~
イボタノキは日本全国の山野に自生する落葉低木ですが、これまで京都府立植物園でしか見たことがありませんでした。
こんな身近に自生しているとは。
「イボタノキ」という名前はちょっと変わっていますよね。
調べてみると、この木に寄生するイボタロウムシが分泌するイボタ蝋は蝋燭の原料になるそうです。
ちょっとイボタロウムシのことが気になってきました。
そこでこちらを調べてみると・・・
カイガラムシ科に属する昆虫で、モクセイ科の幹に寄生して蝋状物質で覆うそうです。
この蝋、なかなかの優れもので、昔は工業製品などにも使っていたとか。
しかも木自体には悪影響がないそうです。
・・・でも私が見た木にはそんな白い蝋みたいなのは付いていませんでした。
それにモクセイ科に付くのなら、この木だけがイボタノキって呼ばれるのも不思議ですね。
まあそれはともかく、結構綺麗な花です。
イボタノキ属はどれも匂いが強すぎるものが多いですが、こちらはそれほどキツイ匂いではありませんでした。
雨のせいかもしれませんが・・・
ちなみに同じイボタノキ属のセイヨウイボタノキ(プリペット)。
こちらよく生け垣などに使われていましたが、じいちゃん庭でも咲いていました。
こちら花は小さいですが、面影はありますね。
それにしても匂いの強いこと・・・
さて、宇治川畔、他にも色々な植物が・・・
5月上旬に蕾だったツルアリドオシはまだ蕾でしたが、近くで赤い実発見!
ビロードイチゴの赤い実でした。
一番沢山見られた赤い実はこちら。そう、じいちゃん庭にもあったクサイチゴです。
例年虫食いがひどいのですが、今年は結構実が残っていました。
ジャムにするほどあったら収穫したのですが・・・
おや、遠くの山肌にびっしりと!
でもさすがにあそこまでは採りに行けません。
他にも、赤い実がありました。
ニワトコ(スイカズラ科ニワトコ属)です。
接骨木の名の通り、幹や枝を煎じてゼリー状になったものを湿布の代わりにして用いたそうです。
他にも、若葉の天ぷらは絶品とか!
(食べ過ぎると、下痢や嘔吐を起こす人もいるそうで要注意ですが)
色々な用途があるので、栽培もされていたそうです。山にも普通に生えています。
こちら、3月に見た花。投稿もしましたが、覚えてないですよね~(自分も忘れていました)
こちらは毎度おなじみ、イロハモミジの赤いプロペラ。
宇治市の木だけあって、歩道にめり込むようにイロハモミジの大きい木が2本。
レースのような葉が綺麗です・・・
最後は答えのないクイズで・・・
この植物はなんでしょうか。もしご存知だったら教えてくださいませ。
葉は見たことがあるような気がするのですが、実は初めてです。
ということで、今回の宇治川特集はこれでおしまい。
また宇治川でお会いしましょう!
【撮影:2021/5/16 宇治川】
宇治橋を挟んで上流と下流、上流はいかにもの山の花が見られ、下流とは植生を異にします。
でも中には共通で咲いている植物も・・・
その代表格がこちらです。
ノイバラ(バラ科バラ属)
日本全国どこにでも自生する、バラの原種です。
純白の花弁と黄色い蕊を見ると、キュンとなります。
特に咲き始めの蕊蕊しい蕊は格別ですね~
ハナバチでしょうか。お尻が見えていますね。
残念なのが蕊の色。受粉がすんだらすぐに茶色くなるようです。
なので、たくさん咲いていても、すべてが綺麗なゆで卵色とはいきません。
かなり棘がきついので、堤防などの草刈りをする人には嫌われているようです。
でもこのノイバラ、バラの接ぎ木の台座になったり、品種改良の原種となるとのこと。
園芸家にとっては、とても大事な種類なんですね。
秋に実る実は真っ赤になって初冬まで残っています。
実は食べられませんが、漢方薬で便秘やふきでものなどに使うそうです。
使い方が難しく、一歩間違うとひどい下痢になるようですが・・・
さて、もう一つのバラ科はこちら。
カナメモチ(バラ科カナメモチ属)です。
こちらは野生の木も多いですが、庭木や垣根にすることも多く、おなじみの樹木です。
残念ながら、行ったときはすでに旬の時期を過ぎていたようで、クリーム色~茶色になっていました。
しかも雨が降っていたので、この情けない姿(というか写真)・・・
本当はシュワプチ仲間にしたかったのですが・・・
仕方がないので、前に桃山御陵で見た花を再登場させることにしました~
蕾も多いですが、咲いている花はバラ科の五弁花(両性花)、蕊が沢山付きだしてプチプチ。
ただ、こちらの木は新葉が沢山出てきているようで、特徴的な赤い葉は写っていません。
花のない時期にカナメモチを見分けるには、一部の葉が赤くなっているという点が一番分かりやすいです。
(宇治川で見た花の写真には、少しですが赤い葉が見えていますね)
生け垣などに使われることが多いのですが、その場合は刈りこむので花は咲きません。
たまに放置されている生け垣にカリフラワーのように大きな花序がぼんぼん咲いているのを見かけると驚きます。
新芽が特に赤くて美しい品種は、カナメモチとオオカナメモチの交配種の「レッドロビン」かもしれません。
それにしても今日はバラ科つながりということで2種類ご紹介しましたが、見た目が全然違いますね。
ということでタイトルがバラバラバラ科となりました。
明日は、宇治川5月中旬特集は最終回です。
【撮影:2021/5/16 宇治川】
少し前から咲くかな~咲くかな~と気になっていたお花がこちらです。
そう、テイカカズラです。
もう何度も投稿したので、覚えてくださっているでしょうか。
ではクイズです。
第一問。テイカカズラは何科でしょうか?
はい、キョウチクトウ科ですね。
見ての通り、5枚の花弁がプロペラ上にねじれて咲く姿が特徴的です。
こちらの花も「ジャスミンに似た芳香」があり、咲いているだけでわかるということですが、
このくらいの花の数ではよく分かりませんでした。
では第二問。テイカカズラという名前の由来は何でしょうか。
はい、恋人の式子内親王の死を悲しんだ藤原定家が、死後も忘れられずに生まれ変わってお墓に絡みついた、
という伝説が由来ですね。
亡くなってからもストーカー行為とみるのか、男子の執念とみるのか・・
ちなみに上の写真には赤い葉が写っています。
これは、春先に常緑樹の葉の一部が紅葉して落葉し入れ替わるところなんだと思います。
クスノキなどもそうですね。
別の場所にて・・・
うん、なかなかの風情ですね。
成長すると、結構な太さの木になるそうですよ。
こちらは緑が綺麗なテイカカズラ。
まだ咲き始めなので、青々した葉のほうが目立ちます。
生え始めは1㎝程度の小さい革質の葉ですが、成長するにつれてこのように大きな葉になるようです。
そこで見ていただきたいのがこちらです。
クイズ第三問、この木はなんでしょうか。
じいちゃん庭のいたるところを這いまわるつる性の木。
みん花に入って一番最初にしいちゃんに教えていただいたのがこの木の名前でした。
これは、チリメンカズラですよって。
で、そのチリメンカズラ、調べてみたらテイカカズラの矮性種なんですね。
本当はもっと小さくて縮れているようですが、のびのび育つうちに、先祖返りしてきたようです。
それでも葉の大きさは純正テイカカズラに比べたらはるかに小さいです。
新芽が出てきて元気いっぱいです。
これって花は咲かないのでしょうかね~
いずれにしても広がりすぎているので、一部を残して整理しなくては・・・
そして見ていただきたいのがもう一種類。
うん、テイカカズラみたいだね。
って、よく見てくださいませ。一部の葉の色が赤じゃなくてちょっと白っぽい?
これもクイズにしましょう。第四問、この木はなんでしょう。
こちら、駅前の植え込みで大増殖したハツユキカズラでした~
緑、白、ピンクの取り合わせが独特で、最近グラウンドカバーとしても人気があるようです。
近くに大きなケヤキの木があったので、上ってしまったんですね。
調べたら、テイカカズラの園芸品種とのこと。
なるほど~です。
花の写真を見てみましたが、これはもうテイカカズラそのものですね(笑)
ということで意外と身近なテイカカズラでした。
でもキョウチクトウ科ということは、全身これ毒まみれ~
食べてしまうと、麻痺や嘔吐など起こるそうなので、十分お気を付けくださいね!
なお、テイカカズラの花期は意外と長く、1か月後くらいまではあちこちで見られると思います。
満開のテイカカズラを見かけたら、そーっと写真を追加するかもです。
【撮影:2021/5中旬 宇治市】
あ~めがふ~ります あ~めがふ~る~
ほんとにこう毎日雨ばかりでは嫌になりますね。
嫌になるだけではなくて、正直危ない!
昨日の夕方、何度もダム放流量増加のサイレンがなるので確認してみたら、瀬田川洗堰も、 天ケ瀬ダムも全開!!
下流が危ないときは琵琶湖の唯一の出口である洗堰からの放流を抑制して、下流を守るのですが・・・
琵琶湖がプラス30㎝くらいの水位になっているので、雨が小止みのうちに流しておこうとなっているのでしょうか。
危険なので高水敷のお散歩はしばらくあきらめたほうが良さそうです。
あ~またネタがなくなる!
ということで、今日も先週のお散歩で見たお花をご覧くださいませ。
いつものように左岸の林縁を眺めながら歩いていると、白いお花が!
お~、これはガマズミではないですか!
確か去年初めて見つけて喜んでいたような記憶が・・・
今年は花の数が多く、葉もきれいです。
ガマズミはレンプクソウ科ガマズミ属。ガマズミ属はビバーナム属とも言います。
ガマズミ属には、オトコヨウゾメやコバノガマズミ、オオカメノキやゴマギなど結構いろいろな種類がありますが、
こちらが属名そのものの「ガマズミ」。
日本全国どこにでも分布、最近では庭木にしている人もいるそうです。
コバノガマズミを見かけたのはもっと春先だったので、てっきりガマズミも同じ時期かと思っていました。
でもこちらのほうが1か月くらい花期が遅いのですね。
なんといっても魅力はこのプチプチと飛び出した雄蕊ですね~
秋になると赤い実がたくさん実り、果実酒にすると真っ赤で宝石のように綺麗・・・だそうです。
残念ながら、果実酒にできるほどの実を見つけたことがありません。
材が柔らかいので、かんじきなどに使うこともあるそうですよ。
オトコヨウゾメの説明でいつも「ガマズミ(ヨウゾメ)のように染物にも使えない」と引き合いに出していましたが、
染物に使うという話はどこを見ても出てきません。
赤いのでいかにも染まりそうということなのでしょうか。
ちなみに、花言葉は「私を無視しないで、愛は強し、恋のあせり」等々。
説明がくどくなってしまいましたね。
ちなみに、4月下旬にやんたんで見かけたコバノガマズミがこちら。
花付きとしゅわしゅわ度はこちらのほうが上ですね。 確かに葉の大きさを見たら違いは歴然です。
(2021/4下旬 宇治田原)
別の木。花序自体も小さいです。
(2021/4下旬 宇治田原)
ということで、掘り下げのない記事をくどくど書いてしましました。
みなさ~ん、加筆・修正のほど、よろしくお願いします。
この時はこんなに水量が少なかったのにな~
ダイサギたちはどこに避難してるのでしょうか。
放流は2週間くらい続くことが多いので、その間エサはどこでとっているのか心配です。
慣れているのかもしれませんが・・・
【撮影:2021/5/16 宇治川】