今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

テツ追悼 ~葬儀終わる~

2016年09月27日 | (故)テツ 
テツの葬儀がおわりました。
旅立ちのときはとても穏やかな顔で。
今はハナとクモに合流しています。




一昨日は少し感傷的になって、テツは幸せだったのかと自問し続けました。
でも今は、彼は幸せだったと断言できます。
彼は自らの内にある野生を捨て、我々夫婦を選んだのだと。

あれは今年の6月頃、テツがまるで先祖返りしたかのように外に出たがったときがあった。当時はトシのせいかボーッとしていることが多かったのに、夜になると突然出たい出たいと騒ぎ出して。それで、夜の散歩が始まったのです。長い時は1時間以上も、毎晩毎晩、おぼつかない足取りで。もともと外出時はリードをつけていたので彼も慣れたもんです。歩く歩く、今まで行ったことがないようなところまで。そして、ついには自分で帰れなくなって・・。
あれって、野生を思い出したのだろうか。しかしその散歩は一ヶ月も続かず、それ以来外には興味を示さなくなった。


こちらはテツのしたいことがすごくよくわかったし、彼も、自分のしたいことを我々に伝える術を知っていた。我々夫婦にはまるで人間の子供のように抱かれるのが好きで、抱かれると片手でしがみついて、もうひとつの手で人の顔にちょっかいだして・・・。  もうあんな猫に会うことはないんだろうなあ。

不幸なニャンコを少しでも救済しようなどと、たいそうなことを始めたつもりが、突然テツがいなくなって気力がしぼんできそうで、何だインチキ博愛かと、化けの皮を剥がされているのかもしれません。全てはテツのためだった? 数日前の初記事「はじめまして」に書いたニャンコ賛歌は、まさに自分のテツへの気持ちそのものだったんだ。


でも、違うんだよ。
そうだよな、テツ。
ニャンコはみな、同じなんだよ。
選んではいけないんだ。
お前からもらったたくさんのやさしい気持ち。
その恩返しを、残った人生をかけて続けていくことをお前は望んでいるんだよな。

さよなら、テツ。
少しの間、虹の橋で待っててくれ。


(追伸)
カテゴリーにあるテツはまだ存命のようになっていますが、もう少しこのままにさせて下さい。ところで献花にあったニャンコの顔がテツに似てると思っていたら、実はこれ、スタッフのTAさんがわざわざテツに似せて作ってくれたそうです。 いやあ、本当に面影が似てるんだよね。
TAさん、素敵な花をありがとう。
     
      (生前のテツの写真は25日の一度目の記事にあります)



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テツの死を乗り越えて

2016年09月25日 | (故)テツ 
テツがハナとクモのところに旅立ってから12時間が過ぎた。
本日2度目の投稿です。
今日は長かった雨も止み、久々に晴れて気温も上がりました。
空調と保冷材でテツの身体を冷やしながら、明日の葬式までとむらいと思い出に浸ろう。(いいよな? テツ)

        

一言で言えばペットロス。
昨日まで19年も一緒に暮らしていたのだから、まだここかしこにその痕跡が残っている。
大脱走の後網戸という網戸を固定したガムテープ、至る所に置いてある水飲み用のカップ、昨日の食事の残り、お漏らししたトイレ、介護食や薬の余り、それらを片付ける度に、本人がひょっこり出てくるような・・・。

そもそもトシだし、IBD(推定)という不治の病も抱えていた。
ハナとクモのときの経験や、最近は店の子チビのこともあった。
いろいろなノウハウ記事も読んで覚悟はできているつもりだったけど、こんなに唐突になんて思ってもなかったし、いや、もともと覚悟なんてできてなかった、というより、できるわけがないのだよ。
最後の最後まで希望は捨てない、それが人情ってもんじゃないか。



一昨日の初記事にも書いたように、とにかくテツは一生懸命生きていた。ペットと暮すということは彼らの生と死、生き様と死に様を理解して、しっかりと受け止めるってことなんだ。
そしてテツは、いつも前向きで明るく何があっても嫌な顔ひとつしないで、平和そのものの穏やかな顔で我々夫婦を和ませてくれた。嫌な強制給餌の時間に隠れるときでさへもどこか滑稽な仕草で、最終的には受け入れた。

でもそれに甘えてはいけなかったんだ、ということに今になって気付く。
本当はテツは、病気と闘って苦しかったに違いない。
自分は、本当に彼の要求(本音)を理解していたんだろうか。長く生きたいだろうし、生きてもらいたい。でも、その一方で彼の野生の寵児としての誇りを傷つけてはいなかったか。テツは、我々と暮らして幸せだったのだろうか。


正直、この答えが出ることはないだろう。
ずっと問いかけながら、これからも他のニャンコ達と接していくんだろうな。



それにしても、不幸な境遇のニャンコ達を少しでも救済しようとその決意表明の意味で立ち上げたこのブログ。
今にして思えば、それはテツがいたからこその思いだったような気がする。
それがこんな形でのスタートになるなんて・・。


テツよ、もしかしたらお前は身を引いたのかい?
これからこのブログに登場してくる、さまざまな境遇のニャンコ達の未来のために。



次回は店の子、シャッポの紹介です。


(追伸)店のスタッフ仲間からお花が届きました。(何しろ花屋なもんで)
    遺影も調達。
            
                
                      お花の中にはテツの似顔?も


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テツ 逝く

2016年09月25日 | (故)テツ 
本日朝6時47分、19年間連れ添った愛猫テツを看取りました。
他の2匹を一緒に見送ってからは夫婦2人との核家族で、我々も本人も猫とは思ってないような生活でした。

2年半ほど前から食べなくなってやせ細り、この1年半は、いやいやながらの強制給餌を交えた闘病生活を本当によく頑張った。
でも、楽しいこともたくさんあったよね。

       
   昨夜危篤状態になり、温めながら一晩励まし続けたのですが・・


それにしても、このブログをはじめた直後にこんなことが起こるなんて。
あまりにも多すぎる思い出に今はまだ気持ちの整理がついていないので、いろいろ落ち着いたら、テツとの思い出やIBDという病気について綴ってみようと思います。


◆在りし日のテツ◆


    食事は夫婦と一緒に同じテーブルで

             
           お出迎えが日課、玄関で帰宅を待つとても律儀なヤツ

                      
                             人の上に乗るのが大好き
                     毎朝のピタピタ、ナメナメ攻撃も明日からは平穏?に
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