今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

テツとの対話その5・反省と出発

2017年01月10日 | (故)テツ 
やあ、テツ
どうだい? 調子は
あれからもう3ヶ月
自分の時間は流れが早くて
そっちで暮らすお前の穏やかな顔が幻のようだ

テツよ、人間なんて薄情だな
あれほどしっかり残っていたお前の声やぬくもりが
抵抗しながらも少しづつ希薄になっていく

でも、今はもう慌てないさ
目を使わなくてもお前が見えるし
耳を使わなくてもお前が聞こえる
お前のいる世界が自分の中にあるからね
以心伝心、最高の相棒だったからこそなせる業だな


テツ7才
この2年後行方不明になったときポスターに使った写真


さて、いよいよ年も変わったね
去年は頼りにしていたお前がいなくなって
ノラたち救済に一役買おうにも、あたふたするばかりだった

お前の知らないシャッポ
そしてお前の忘れ形見のおかあさん
自由を奪ってでも危険から守るのか
彼らの幸せとは何か、いまだに思案の毎日だ

え? そうだよな
お前にはノラの経験がないから、わかるはずもないか
今は自分を痛めるように、シャッポを探す毎日が続いている
でも、何か違うような気がしてきたんだ

自分に残された時間と労力
もっともっとノラたちの役に立つように使わなければ
シャッポ探しを進化させて、ノラの実態把握に努めたりとか


テツのアルバムで最も多いこの光景
(ハナ愛用の籠にお邪魔するくっつき虫のテツ)


テツよ
お前の仲間たちはすごいな
チビは、その身をもって自分に決意させた
今度はシャッポが、自分の行動決起を促した
毎日街を歩き回ることが、今では習慣になってるんだ

今は、できるところから行動を起こそう
少しづつでも確実に
そして、「諦めない」が今年のモットー
シャッポもおかあさんも、諦めない

だからテツよ、今年もしっかりと見ていてくれ


くもとテツ
(ハナ亡きあと、ただならぬ気配を漂わせた)
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テツとの対話その4・おかあさんのこと

2016年12月23日 | (故)テツ 
やあ、テツ
調子はどうだい?

人間にはペットロスってのがあって
立ち直れないでいるときは
新たな命と関わることで
前に進めたりするらしい

でもなあ、やっぱりみんな
お前とは違うよ
何から何まで以心伝心だった
お前ほどの奴は他にはいない
時は経っても
お前を想う気持ちは募るばかりだ


晩年のテツの周りは
時がゆっくりと流れていた


え? そうだな、確かに
19年連れ添ったお前と
暮らし始めたばかりの連中を
較べるのは無理かもな

それにしてもわからない
急におかあさんに敵対し始めた
ニャーの気持ちが
店にいた頃は争いを嫌う
慎重な平和主義者だったのに

ああ、わかってるって
おかあさんは最高だよ
世話好きで、穏やかで、控えめで・・
出会いがないだけで
本当はもてるんだろうな

テツよ
お前も残念なことしたもんだ


気立てのいいおかあさん(再掲)

でも、このままだとおかあさん
この家を見限っちゃうかもしれない

強制執行? いやいや
ニャーだってとてもいい子だ
どっちにも
いたずらにストレスは与えたくない

まあ、とにかく
おかあさんを無事に迎えるまで
手を尽くしてみるよ
自分がやるっきゃないもんな

お前も彼女を見守っててくれ
頼んだぞ
テツ


いつも穏やかだったテツのいた日々(再掲)
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テツへの願い

2016年12月09日 | (故)テツ 
やあテツ、久しぶりだね
そっちの世界では元気にしてるかな


闘病生活の晩年、まどろむテツ

そもそもこのブログ
お前が主人公のはずだった
でもお前のアルバムは止まったまま
ニャーたちの写真がどんどん増えるのに
寂しい限りだよ

テツよ
もうあれから2ヶ月を過ぎた
だからこうして話をしながら
そろそろお前のことを綴ろうと思う
そしてお互い、前を向いて進まないとな

ところで今日は
お前にちょっとした頼みがある
だいたいわかるだろ
そう、おかあさんのことだ
お前の忘れ形見みたいなもんだからな


テツ大好きだったおかあさんを見守るテツ(再掲)

おかあさんは
今でもお前を探しているよ
そんな彼女を
これ以上放っておくわけにはいかない
わが家にお迎えしようと思ってる

でもなあ、ひょんなことから
ニャーが先に家に来ちゃった
そのせいかおかあさん
家に入ろうとしなくなった

だから、お前の力でなんとか
おかあさんを勇気付けてやってほしい
お前ならお安い御用だろ

頼んだぞ、テツ
お前に夢中だったおかあさんを
必ず幸せにしようじゃないか









「ああ、心配無用だ。ぐずぐずするな」


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テツへの報告

2016年11月10日 | (故)テツ 
やあ、テツ
そっちの暮らしには慣れたかい
ハナやクモには会えたかな
会ったらよろしく伝えてくれ

昨日2階のテレビを移動したら
お前のゲーゲー(嘔吐物)がでてきた
もう、ひからびていたけど
お前との繋がりだから
暫くはそのまま残しておくことにしたよ

苦しい晩年だった
強制給餌にも、よく耐えてくれた
その時間になると
ベットの下に隠れるのが日課になって
でもさ、楽しいこともたくさん
本当に山ほどあったよな

ところでテツよ
今日はお前に報告がある

と言っても、もうわかってるか
ニャーは
すでに挨拶を済ませたようだし



あ、早速だけど
謝らなきゃいけないな
ニャーがお前たちのお供えご飯食べちゃって
・・まだ子供なんだ、許してやってくれ

でもなあ、テツ
ニャーはお前の若い頃を思い出させてくれたよ
そうそう
おとなしくて、やんちゃで
昔のお前にそっくりだ

お前は本当にやさしい心の持ち主だった
お前がハナを慕い
クモをかばったから
あの頃はすごく平和だったんだ



何かとリーダー格だったテツだけど
ハナには頭が上がらなかった
(当時クモ13、テツ15、ハナ20、左から)


我々夫婦も
お前のそのやさしさをたくさんもらった
そしてお前たちの生き様に
何度も何度も励まされた

今度はこっちの番だ
世の中には
こうしている今も
飢えと寒さに必死に耐えているニャンコたちが
たくさんいる

テツ
そっちで会うまでのあいだ
もう少し頑張ってみるよ
だから
そのときまで待っててくれ



晩年のテツはいつも柔和な表情で



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テツとの相談

2016年10月26日 | (故)テツ 


やあ、テツ
そっちの暮らしはどうだい
こっちは毎日ぽっかり穴が空いたままだ
何しろ、すべてがお前中心の生活だったからな

お前がハナやクモの所に行ってから1ヶ月
いまだに自分のふとした行動に
お前と暮らした証(あかし)が残ったままだ

時間(とき)は無情で
少しづつ
それらが消えて思い出になろうとしている

でも、まだ
お前との思い出を語ろうなどと
そんな気にはなれないな
お前の記憶は
あの日で止まったままなんだから




亡くなる前日の朝、様子がおかしかった


よほど苦しかったのか、何かを悟ったのか、涙を流していた
(この日の夜、嘔吐を繰り返して危篤状態に)



ところでテツよ、今日はお前に相談があるんだ
他ならぬ仲間のニャンコたちのこと
「おかあさん」は、お前もよく知っているよな
ああ、もちろん彼女も元気だ

みんなちゃんとご飯食べてるし
自由を謳歌した生活を送っているよ
でも、このままずっと続くとも思えない
この世がどんなに怖いところか
知らないだけだからね

正直、お前がいなくなった今、
我が家に引き取るかどうか悩んでるんだ

何しろ我々夫婦は高齢なんでね
彼らを引き取れば、看取られるのは我々の方かもだ

それに二人ともまだ仕事持ちだし
チビギャング(孫たち)も時折やって来るし

どうかな?
お前の仲間たちは
我が家に来て幸せになれるかな

なあ、テツ



ん?





テツ?


















「ぐだぐだ言ってないで、しっかりせんかい!」

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