幼い頃からわが家で育ったハナ、テツ、くもの3匹時代は、いろいろ工夫したけど結局トイレはひとつで済んだし、家の痛みもさほどなかった。
悪ガキ3匹(ちび太にキーとクウ)の時代は、カーテン破りが少しあったけど爪研ぎを増やしたことで壁紙の被害は最小限に治まった。
然るに今のわが家は・・・
襖は全滅、壁紙は下の方ボロボロ、カーテンもボロボロ・・。
爪研ぎやトイレをいくら増やしても防げなかった。
ここ1年ほどで生じたこの落差に、ただただ茫然とするばかり。

今日の主人公、チキンが新しい爪研ぎを抱えています
(なんだかイヤな予感)
その元凶は新悪ガキ同盟、チキンとポニー。
いや正確に言えばチキンで、ポニーは相乗効果の役割を果たしているだけ。
疲れを知らないチキンの破壊力は本当に凄まじい。
他の猫たちまで影響を受けて、今では旧悪ガキ3匹やシロキまでが壁紙やカーペットで爪を研ぐようになってしまった。
ゴミ箱からキッチンから、何かと"持ち去り"が得意なのもチキン。
これも今までは"いい子"だったちび太やクウまでが真似するようになった。
初めはその都度動転していた保護者夫婦も、今ではすっかり慣れてしまいました。

得意気に保護者(オジン)の顔を見るチキン
かつて、「子猫は大変だよ」とよく言われたもんです。
実際にはこんなもんかという印象だったのが、一気に変わった。
生後ひと月そこそこのチキンを店前にあるベンダーの下で保護し、途方に暮れていた小さな女の子が常連さんに連れられて店に来たのが昨年の6月。
チキンは何とか一命をとりとめ、わが家にやって来た。
そのすぐ後にテンちゃんとみうが旅立ち、チキンは命のバトンを受け取った。
やさしさ秘めた強面の番長テンちゃん、控えめだけどしたたかだったみう。
チキンが受け継いだ命は、申し分のないものだった。

よし、お遊び開始!
チキンは親とも慕う保護者のもと、優しい先輩猫たちに囲まれて天真爛漫に育ち、今も自由奔放な生活を送っています。
というか、自由奔放過ぎまして・・・。
チキンは怖さ知らずでケレン味がない。そして疑うことを知らない。
いわば深窓のご令息? はたまた箱入息子? いやいや単なる世間知らず?
とにかく、くっついて寝るにしても遊ぶにしても相手を選ばない。
その中でも同世代のポニーは盟友に近い感じ。
小さい頃何度かか怒られたリンはいまだに苦手。(それでもたまに「遊んで~」)

案の定、しばらくして新しい爪研ぎのご臨終
若さの特権、チキンはいつも体力を持て余している。
そのせいかはっきり言って、しつこい。
盟友ポニーですらそのしつこさには困り顔。ましてやおじさん猫たちは完全に脱帽。
いくら怒っても効き目がないので、保護者も一緒に困り顔。
ではあるのですが、人懐こさも猫懐こさも天下一品なので憎めない。
なるほど、まさにこれこそが子ニャンの真骨頂なんですな。
と、ボロボロになったわが家を見てため息に明け暮れているこの頃です。

天使のように無邪気で人懐こいチキンです