手術の日、モドキの捕獲は予想以上に大変でした。
やっぱり大きいし力が半端じゃない。
ケージの中で毛布を掛けようとして逃げられ、たも網で保護部屋中追い回した。
確保したと思ったら逃げられを繰り返し、ネットに入れるまで40分もかかってしまった。
ただ、その後はキャリーケースの中でも病院でもまったくおとなしかった。
しかし病院で先生の思わぬ対応が。手術をしたくないと言うのです。
ケージの中が多くなったモドキ(ケージは殆ど常時開放)
理由は推定8才と高齢だから。
高齢になれば麻酔のリスクは大きくなる。手術をするなら5才くらいまでだと。
先生は何度も言った。猫ちゃん自身にとってそれだけのリスクを負う価値があるのかと。
それは、自分がこのブログで何度も書いてきたことです。
例えばTNR。人間の都合でノラたちに命のリスクを負わせるのはどうなのか。
先生とはいろいろ話をしたけど、それは別の機会に書き改めます。
とりあえずリスクを承知の上でと言うことで、手術をお願いしました。
夜になって引き取りに行った時、モドキはまだ朦朧としていた。
翌朝まで飲食不可の様子見とはいうものの、普通はこの時間には麻酔もほぼ覚めている。
しかしモドキは帰宅してケージに戻しても、死んだように動かなかった。
やはり高齢のせい?と心配したけど、翌日夕方には普通に戻った。
モドキはレオと同じ黄色の首輪をつけました
最近のモドキは他猫との接触を避ける遠慮がちな猫に変わっています。
でも出しているオーラが強いせいか、何かと周りから注目される。
中でも2匹のリーダー格猫、ニャーとレオ。
ニャーは執拗にモドキを目で追い、先日はついに一回(軽くだけど)勃発。
その時は「コラッ」とニャーを叱ったつもりが、逃げたのはモドキだった。
レオは店時代の積年の恨みとばかり、何かとモドキに吠えまくるようになった。
もともとレオは人(スタッフ)が近くにいると俄然強くなるタイプ。
家でレオが強くなるのは必然だった。
しかも妻が言うには、モドキは自分(オジン)が怖いからますます分が悪いのだと。
いやはや、何ともはや。
この2匹も一度軽く勃発したけど、その時レオを叱って以来は一応何事もない。
しかしレオに吠えまくられて、ついにケージから出なくなってしまったモドキ。
最近になって、ようやくレオの居ぬ間に少しづつケージから出るようになった。
ケージ中のダイフクに威圧される、弱腰になったモドキ
ところで、やはりモドキもエイズでした。
店時代にあれだけ顔に傷をつくっていたのだから予想はしていたけど。
思えば7年前、モドキは店に現れてすぐに、その後も何度か店の子を志願した。
当方の都合で実現しなかったけど、その時に保護していれば感染しなかったかもしれない。
そんな申し訳のない気持ちが、自分のモドキに対する原点にあるのだと思います。
"プラトニックラブ"になったけど、ヒョウとは大手を振って恋猫同士