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家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

猫に学ぶ・partⅡ ~猫に学べとは言うけれど~

2024年03月08日 | 猫と暮らし猫を知る
『人間の持つ邪心や功名心や損得勘定や猜疑心に欲望、ありとあらゆる雑念を取り除くときっと猫のようになるに違いない。そのピュアな心というものがとてもやさしくて寛大で、何より接するだけで癒されるもの・・・』
これは過去記事「まる、ありがとう ~猫に学ぶ哲学~」の一文です。自分はいつも、特にみうの記事ではこんなことばかり書いてきた。そんな猫に対する神格化に近い感情も、やがてそれが猫のある特性(行動や思考の原理)に起因するものだとわかってきた。

◆それは大きく分けて3つあって、一つは他者と自分を比較することがない。他者の境遇と自分の境遇を比較することもない。他人(猫)がどうであれ、自分が満足できるかどうかが思考の基準なのです。例えば誰かが自分のご飯を盗んでも無関心、問題は自分が足りているかどうかだけ。誰かがうまく立ち回って幸せになっても、逆に不幸になっても無関心。
◆もう一つは、過去や未来にとらわれず今だけに集中する。"とらわれない"ということは、将来に思いを馳せることもなく、過ぎたことはすぐに忘れるということ。だから将来に期待も悲観もしないし、いい思い出も嫌な思い出もない。(ただし記憶できないわけじゃない。特に嫌な経験はトラウマとなって脳裏=本能に近い領域に蓄積される。)
◆さらにこれが一番重要なことかもしれないが、自分自身を誤魔化さない。どんなに不都合なことになってもその原因なんて考えない。今現在自分の置かれた境遇や環境をありのままに受け入れることが思考の出発点なんです。

まあ、以上の特性もこれまでさんざん書いてきたことですが、要は人間のように高度な思考を持ち合わせてないわけで、「しない」のではなく「できない」のです。(例えば自身を誤魔化さないのでなく誤魔化せない。)  そんな猫の特性の結果として、冒頭のような聖人君子に見えたりしちゃうのだろうと自分なりに分析していました。

ニャー(右)とレオ

当ブログの過去記事のタイトル「猫に学ぶ」をネット上で検索すると、ジョングレイという人の本が出てきた。敬愛する養老先生も推奨しているので読んではみたいけど、未だに手にしてない。そうこうするうちに出会ったのが「猫の生き方を真似すると何故ラクになれるのか?」という猫心理学者高木佐保さんの記事。 その内容は前出過去記事「猫に学ぶ」で紹介しました。ちなみに、当ブログで著者に断りもなく勝手に内容を紹介することはできないので、内容を紹介した信頼できる公的なサイトを紹介するという手法を取っています。

著名な"ねこ心理学者"として知られる高木佐保さん。彼女に関する記事はネットに溢れています。実際、京大大学院卒の博士さんで、まだお若いのにたくさんの論文や本を世に出している。いずれも猫の思考や行動に関するもので、今も特別研究員として麻布大学に勤務する学会人らしく、実証や検証がそれらの主な内容だ。読んでみるととても面白くてわくわくしてくるものばかりで、できたらいずれ記事にしてみたいと思います。尚、高木さんの京大時代に「ねこには思い出がある」という内容の論文があります。一見前述自分の分析と反するタイトルですが、読んでみるとそうでもない。これも、その時に触れてみたいと思います。

ところで前述の猫に関する分析は、猫と暮らす人なら多かれ少なかれ感じていることのようで、ネットで調べると多くの"ねこから学ぼう"読本があります。自分のようにやたら感心して猫の賛歌を連ねるのではなく、その生き方からいろいろ学び取ろうというものです。中には猫を師と仰ぐような記事もあったけど、「それができりゃ苦労しないよ」と言いたくなるものばかり。前述過去記事で紹介した高木佐保さんの記事もそうで、当時は”学ぶ”というよりは逆説的に猫賛歌の意味で紹介したのでした。

この2匹は何を教えてくれるのかな

人間は、こうしろああしろと言われるとあまりいい気はしないものです。そういった観点から今回は2つの本を選んで紹介します。
ひとつは、かつて「まる、ありがとう」でも触れた『猫はためらわずにノンと言う』 という本。ステファン・ガルニエというフランスの小説家が書いた本で、フランスではベストセラーになったそうです。これは自己啓発本のようでそうでもない。教条的な人生訓のようでそうでもない。数ある紹介サイトの中で、作者の軽いタッチを踏襲したサイトを選びました。

もう一つは時事メディカルというサイトの中にDr.純子のメディカルサロンというコラムがありまして、医学博士で心療内科医他いろいろな肩書を持った海原純子さんという人が書いています。少し古いのですが2年ほど前に『猫はなぜ、心に効くのか』という記事がありました。これも教条的な面がまるでなく、猫といると自然とこんなことがわかりますといった調子の書き方です。


◆「猫はためらわずにノンと言う」紹介サイト

◆時事メディカルサロンの過去記事
(いずれもクリックしてポップアップ)


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