最近は愛猫をリードで外に出す保護者さんが増えてきました。
当家も旧3匹時代から始まって、テンちゃんやニャーと30年近くリードを愛用しています。
でもリードで猫を外に出すのは危険がつきもの。一昨日も不注意満載の記事に出会った。
そこで、僭越ながら啓発の意味で、当家のリード失敗経験をまとめてみました。
不注意満載というのは「まいどなニュース(猫部)」の記事。同サイトにはほっこりする話が多くて自分も愛読していますが、時折ナニコレって感じの記事が出る。山中で保護した猫と17年暮らした話だけど、まず保護した時に幼い捨て猫が数匹いたのに1匹だけ持ち帰った。それだけでアウトでしょう。さらにその猫とのお別れは、リードで外に出したまま寝たら翌朝にいなくなっていたというもの。「最期も〇〇らしく、自然に戻って行ったのかもしれまん」だって。 保護者さんの愛情を強調しているけど冗談じゃない。17年間家の中で暮らした老猫が、外に放り出されて生きていけると思っているのだろうか・・・。
外で日光浴するテツ(手前)、ハナ(車の下)、くも(車の横)
と、偉そうに言ってはおりますが、実はわが家にもいろいろ失敗があったのです。
1.リードを掛けたフックが外れる
ほんの5分くらい目を離した隙に、テツがリードごといなくなった。それから1週間後の未明にテツは帰還したが、その間足を棒にして捜し続けた自分は生きた心地がしなかった。帰って来たテツはリードをつけていなかった。店では商品棚に繋がれていたテンちゃん、モドキに睨まれた子猫ちび太の危機に唸りを挙げて暴れまくり、棚を倒してリードを外し、猛然とモドキを追いかけた。とにかく簡単なS字フックなどは禁物だし、よほどしっかりした場所に掛ける必要がある。
2.リードが絡まって動けなくなる、首を吊る
ニャーがリード生活を始めた頃、リードを柱に巻き付けたりフェンスなどに絡めたりで身動き取れなくなることがよくあった。ニャーは車の屋根に上るのが好きだったが、下りるときにリードがバックミラーに絡まって首を吊ったことがある。また門塀から下りるときに柵状の門にリードが引っ掛って首を吊ったことも。塀の向こう側に飛び降りたりすればリードの長さが足りないだろうし、とにかく高い所は要注意。
車の屋根が好きなニャー、下りる時は特に注意
3.エビバックで首輪を抜く
リードが絡まった状態でこちらが気付かずにいると、イラついたニャーがエビバックで首輪を抜いたことがあった。リードで外にいる猫が首輪を抜こうとエビバックを始めたら、すかさずリードを緩めること。エビバックで抜く力は想像以上に強いのです。下手に引っ張り合うと必ず抜ける。(注:その点ハーネスなら大丈夫だけど、ニャーのように首輪OKでもハーネスを嫌う猫は多い。)
4.繋がれた状態で何者かに襲われる
これは結構よくあります。かつて家の周辺はノラが多かったのでリードで繋がれた状態で襲われたことがある。かつてのハナやテンちゃん、それにニャーも喧嘩に強いので返り討ちにしたりと事なきを得たが、場合によっては重大な怪我をする可能性だってある。リードで庭にいたニャーに気付いた犬散歩の人が、伸びるリードを緩めて犬を庭の中までけしかけたことがあった。中から見ていた自分が思い切り怒鳴りつけたこともありました。
昼はリード生活、夜は事務所泊りだったテンちゃん
5.散歩時の注意:パニックになって制御できなくなる
妻がテツと道を散歩中、後ろから車が来た。やりすごそうと道端に寄った妻とテツ、しかし近づいた車がクラクションを鳴らし、パニックになったテツが道の中央に躍り出た。そこに車が・・、テツは後ろ右足を轢かれました。幸い怪我は軽く、すぐに回復したが、テツには傷痕とトラウマが一生残りました。ニャーも車や自転車が近づいただけでパニックになります。物凄い力で暴れるのでとても制御できません。家の周辺は袋小路で交通量が少ないし、テンちゃんの散歩も店内かSCの裏側だけでした。それでも時折やって来る車や自転車が視界に入ったら、猫を抱き上げて車を見させない。そのような注意を怠れません。
以上のように、猫がリードで外にいるときは片時も目を離せません。ニャーなどはリードにもすっかり慣れて、普段でも簡単に抜けるほど首輪は緩いけど、リードが張れば自分で判断してそれ以上は無理をしない。それでも何が起こるかわからない。不可抗力だってある。つまり一寸の油断も禁物なのです。わが家ではトイレにいくときでさえニャーを家の中に入れてからすませる。くれぐれも、「後悔先に立たず」を忘れないようにお願いします。
門塀の上が好きなニャー、リビングから見守ります
※オジン用後付脚注
以下の過去記事にて確認した。
・3匹揃ってネコ散歩 ~ハナたちの思い出~
・テツとの対話その6・絆 ~帰還への思い~
・お散歩デビュー
・ガニ股散歩のジャックさん
・みう、リードの練習始めました
・リードの達人、お散歩テンちゃん
・バレンタインに自由を
・リードの達人、ニャーとテンちゃん
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