今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ノラたちの幸せのために

2016年11月24日 | ノラたちの幸せを願って
昨日は書きたいことが山ほどあったのにため息ばかりで、結局何も書けませんでした。というのもシャッポが昼前に忽然と消息を絶って、夜まで探しても結局見つからず、意気消沈で帰宅したからです。あれこれ心配したのですが結論から言うと、今朝はいつものところ(寝床の箱)にいると店から第一報あり。

まあ、シャッポの話は別の機会に書くとして、今日は何という日なんでしょう。
当地でも11月は54年ぶりの降雪、観測史上初の積雪、とにかく朝から夕方までかなりの大雪でした。ホント、地球温暖化っていろいろ難しい現象を伴うんだなあと、つくづく思います。

          
          本日の店の様子(スタッフ提供)
     近年の天候不順は園芸業界にとって最大の逆風らしい

心は晴れても外は雪ということで、せっかくの休日、ニャンコたちのスナップ写真を交えながら、前から書きたかったことを綴ってみようかと。 まだ、たいしたことは書けないと思いますが。

このブログの「ノラたちの幸せを願って」というカテゴリーにある記事の中で、自分自身に出した宿題がまだまだ残っています。TNR(地域猫)活動のことも、引き取り屋が暗躍するペットビジネスのことも、自分なりに調べれば調べるほど、そんなに簡単に書ける問題ではないとわかってきました。でも、これらの問題を自分なりに消化しないと、どうにも前に進めない。

これまでTNRのボランティアさんたちの記事、TNRに反対の人たちの記事、行政の議事録、報告書、それに事故や殺処分などのデータ類、先進国である米国の各種記事、欧州の事情、とにかく滅茶苦茶に読んで勉強させてもらっています。

そしてやはり、ボラさんたちの活動と愛情には頭が下がる以外にないです。大変な努力と労力だと思うし、その都度感動したり涙したりしながら、でも継続させる意志の強さも本当に立派です。TNR活動の中に、手術したニャンコ(地域猫)への給餌活動が含まれていることも知って安心しました。

ただ問題は、欧米などの状況を見ても、どうやらTNR活動ではノラの数は減らないようです。これはやり方がまずいとかじゃなくて絶対数の問題。 つまり、ボラさんたちの数が今の千倍以上に増えれば効果が出るとか? ここまでノラが増えちゃうと、ねずみ算式の自己増殖が並大抵じゃないのでしょう。

      
           雪景色を見つめるニャー


一方この活動に反対の人たちは、猫が嫌いか受け付けないか猫の被害に遭っている人たちで、感情的に書く人が多いのですが(動物愛護を動物愛誤と書いたり)、中には理性あって論理的な説得力を持った人も多くいます。きっと大部分の人たちは、ニャンコのこと以外では理解し合える人なんだな。

この反対派の人たちが感情的になり勝ちなのは、"追いつめられた感"のせいかもしれません。つまり、ボラさんたちは決して反対派を非難したりはしないけど、でも虐待されたニャンコを救った記事を読めば、反対派の人たちが責められているような気になるかもしれません。 TNR活動に反対する人たちがニャンコを虐待する変質者とは別なのは、言うまでもないことです。

しかし、本質的な問題もある。
開発で住処を追われたクマが住宅街に出ると大騒ぎになって、大抵は猟友会というのが出てきて、クマは駆除(射殺)される。そのクマには子供がいたかもしれないし、デズニーアニメのストーリー的に考えればひどい話です。でも、それが人間じゃないか。クマと猫のどこが違うのか、増えすぎたら駆除すればいい、それが人間じゃないか、と。

以前に「エサやりおばさん」の記事の中で、ノラを殺処分してはいけない、と書きました。何故ならノラは、人間が生み出したものだからと。同じ理屈で、住宅街に出没したクマや檻から逃げ出したトラでさえ、殺してはいけないと思います。 でも、じゃあどうするの? 解決策を提示しないと議論にもなりません。「お前が殺されてから主張すれば?」くらいに罵られるのがオチでしょう。

      
          箱から出てこごえるおかあさん
         今日は首輪をつける練習をしました


だから、自分にはまだまだ調べたり検討すべきことがたくさんあります。
実情ももっと知らなければ。
ただいずれにしても、やはり元を断つ(ニャンコを捨てる人たちをなくす)ことが重要なことは全員共通の理解ですね。

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今日の異常なまでのこの寒さ、そして雪。
ただの寒さでなく急激に寒くなることが、ノラたちにとって一番過酷なのです。
こうして悠長に書いている間にも、力尽き果て無念の死を遂げるノラがいるかと思うとたまらない気持ちになります。みんなが幸せになる、そのために行動する。簡単に言うけど、何と難しいことなんでしょうか。

自分はもともとずぼらな人間なので、ついマジックみたいなことを考えたくなっちゃう。
例えば、
◆射殺じゃなくて麻酔銃を使う
◆手術じゃなくて経口避妊薬を使う
とか。

本質的な解決じゃないかもしれないが、この方向でもっと予算や投資を増やせたらどうだろうか。

        
          今日のシャッポ(スタッフ提供)
             無事で何よりでした

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危険な賭け(診断)

2016年11月22日 | ソトチビ
今年の2月頃、ソトチビに異変が生じたときの話です。

当時ソトチビは我が家の裏で、おかあさんと一緒に小さな箱を住処にして暮らしていました。
(詳しくは10/15の記事に書きました。)
あるときソトチビの右首の毛が抜けていて、皮膚がただれ血が出ているのを発見。 けんかでもしたかと思って、とりあえずテツに使っていた抗生物質を飲ませたのですが、どうも感じがおかしい。 しかもそのただれ箇所は2、3日毎に増えて、右首2ヶ所、左首、右耳の裏、右頬と、ソトチビはあっという間に無残な顔になってしまったのです。

      
         右耳の裏のただれ(ソトチビ)

で、いろいろ調べまくりました。
最も疑われるのは皮膚病ですが、その原因は細菌、真菌(かび)、ノミ、ダニ、ストレスなどさまざま。
何より一緒に暮らしているおかあさんはまったく発症しないので、感染性ではない?
いやあこれはどうみても菌だ、と悩みながらさらに調べていると、体力のない子猫などがかかりやすい白癬(要するに水虫=真菌性の皮膚病)ではないかと思えたのです。

      
      具合が悪いのか、何か求めるようにはにかむソトチビ

当時、ソトチビを病院に連れて行く決断はできませんでした。というのもその前の段階で、捕まえる作業がとても自分にはできないと思えたのです。(万一失敗してそのまま離れてしまえば治療もできなくなる。) さらに問題は、ソトチビはご飯こそ食べに来るけどまったく馴れてないので、塗り薬の類はまず使えないだろうと思えたことでした。

それでまたいろいろ調べて、何とか探し当てたのがケトコナゾールという飲み薬。
これはもともと人間用の薬ですが、日本では経口薬としては認められていないものです。(多用すると肝機能に影響する疑いがあるらしい。) しかし薬事法では、これを個人で使用する場合に限り一定量以内で輸入することが可能なのです。

で、海外から購入しました。商品名をニナゾール(Ninazol)といいます。
100錠入りで人間には1回1錠らしいけど、説明が原語(英語ではない)なのでさっぱりわからない。で、さらに調べると、どうやら猫にはその6分の1程度でいいらしい。

1錠を6つに分け、レトルトの中に仕込んで毎朝ソトチビに飲ませました。するとどうでしょう。みるみるうちに顔のただれが消えていき、10日ほどでもう気づかない程度まで回復したのでした。

春になって、ソトチビはおかあさんに場所を譲って遠征に出ることが多くなり、戻って来る頻度も3日に一度、1週間に一度とだんだん少なくなりました。4月になって久しぶりに見たとき、少し再発しかかっていたのでまた3回ほど薬を与えました。

その後、姿を見なかったソトチビが夏になってお礼参り(?)で来訪した折は、もう皮膚のただれもなくすっかり良くなっていたのです。

      
           最後に会ったときのソトチビ(再掲)
            (何とまありりしくなって!)

まあ、無我夢中でやったことが結果的にうまくいったのかもしれませんが、決してオススメできる方法ではないのであしからず。

ところでこのソトチビ、おかあさんを我々に会わせてくれた心やさしいニャンコです。
前回書いた10月の出会いを最後に見ていません。 最後に数回会った時の感じから、どこかで幸せに暮らしているような気がします。

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家庭内ノラ

2016年11月21日 | ニャー
18日の記事「血統書なんて・・・」で、ニャンコの性格は
(家に迎えてからの)人間との付き合いの中で形成される
と書きました。 でもそのとき、
成猫ノラの場合は既に性格が形成されている
ということを失念していました。
今日の話は、その補足の意味で書いています。

ニャーのことです。
考えてみたら、何故かニャーが店に来たときの記憶がないんですね。そのくらいスーッと溶け込んで来たということでしょうか。当時先住だったポンや、ダイフクやらチビやらシャッポやら、いろんなニャンコたちと交錯しながら店で1年あまりを過ごし、そしてニャーは我が家に来ました。

         
          店で気ままな生活をしていた頃のニャー(再掲)

ニャーは推定で1才半から2才前後。
もう立派な成猫(若者)でその成長期の大部分を店で、半ノラ状態で過ごしたことになります。
店で学んだ様々なことが、今のニャーの人格(猫格?)を形成しているのです。

一方保護者である自分は、この25年ほどニャンコと生活をともにしてきましたが、その三匹はいずれも幼猫のときに迎えたので、わが家以外の生活を知りません。そして今回、ニャーという半ノラの成猫をはじめて家に迎えたのでした。

      
           流れる水に興味津々
       でも、今のところは飲むより遊び道具?

以下、ニャーを迎えて以来20日近くの間に受けた印象です。

大きさ
これはノラだったことと関係ないですが、かなり大柄でわが家が小さく感じる?

運動能力
ジャンプ力も速さも、かつての三匹と圧倒的に違います。2階への階段を瞬時に駆け抜ける様は圧巻。家が小さく感じる理由は、実はこのせいだと思います。

      
         運動不足は一人お遊びで解消
     (こっちが用意したものはあまり使いません)


無理に抱かれて逃れようともがいたときの力が半端じゃない。この力を抑えることはまずできないと自覚しました。 かつての三匹は、そもそもそんな力の出し方を知らなかったのかもしれません。

俊敏性
これも圧倒的に違う。そもそも家猫にはそんなに強い警戒心など必要ないのに対し、危険がいっぱいの外で培った感性は次元が違うのでしょう。 リードをつけるとまだ慣れないので動きが鈍い。と思うと、とっさに動いてすごい力で輪抜けを企てます。獲物を追うときのように、相手を油断させる行動もしっかりと身につけています。

      
            ハーネスをつけたニャー
        具合が悪そうなのでとりあえず断念

生活
やっぱりニャンコは孤高の動物。 ニャーはご飯と外に出たい以外は保護者に媚びようとはしません(今のところ)。それに対し幼猫から育ったかつての三匹は、保護者を母親のように慕っていました。


でも、信頼関係はしっかりとできていると思います。ニャーは自分の意思で保護者を判断し、この人間は安全だと理解しました。この信頼関係が今後どのように醸成されていくのか楽しみです。


要は、一言で言えば「大人の付き合い」なんですね。
今はこっちが注目しているのと同じように、ニャーも我々夫婦のことを意識しているんだと思います。

      
        遊び道具も自分でみつけるので安上がり?
           (マットに隠れて遊ぶニャー)

           
         中では目を爛々と輝かせていました


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おかあさん株、急上昇

2016年11月19日 | (故)みう(おかあさん)
おととい家の中を訪問探検中にニャーに飛びかかられたおかあさん、さぞかしショックかと思いきや、その後も変わりなく元気です。 今日は師走のような冷たい雨の中、寝床でほぼ一日を過ごしました。

      
         こう寒いと出るのもおっくうだニャン
      (ちなみに、今日は昼間もホッカイロ暖房付です)

一昨日のニャーの行動はいまだに不思議。
家に入ったおかあさんを慕うように後追いして、いきなりキバを剥いたのですが、じゃあそれまでの行動は一体なんだったんだろう?  ニャンコでさえわからないような不意打ちなんてあるのだろうか。 いつもは警戒心が強く弱気なニャーが、付き添い(私)が後ろにいるので気が強くなった(なり過ぎた)とか・・。

      
       (ニャーに)敵意はないと思ったんだけどニャン


性格を疑われるようなニャーの行動分析は別の機会として、あのときのおかあさんの行動、本当に立派でした。 まさに冷静沈着、やり返そうともせずに、そのまま探検チェックを続けたのはさすがの一言です。

      
         あれ、ニャーはどこに行ったのかニャン
      (ニャーを隔離した後、ニャーを探す?おかあさん)


やはりおかあさんは、賢明でニャンコ好きの平和主義者なようです。

そのおかあさん、この一週間ほどで俄かに接近してきました。
今ではこちらの手からも食事OK、さすっても撫でてもOKで、まだ警戒心は強いものの、逆にすりすりゴロンゴロンで迫ってきます。目標はストレスなく家にお迎えすることなので、あと一息といったところでしょうか。

最近は寒くなって他のニャンコも出てこないし、ソトチビもこのひと月ほど見かけません。
静かな住宅街、おかあさんの生活は刺激がなさすぎるようにも思えるのですが・・。


いや問題がひとつ。
平和的なお迎えができるかどうかは、ニャー次第になりつつあります。

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血統書なんてクソくらえ?

2016年11月18日 | (故)くも
血液型性格判断というのは不思議なもので、人の性格を4つのパターンに分けるなんて滅茶苦茶に大胆な話だけど、不思議とそれが当たっているように思えちゃう。

いやあ、彼(彼女)は○型だから、
もしかしたらあいつ○○型なんじゃないの、
とか言えば、どんな人柄だと指摘したいのかわかっちゃうからホント不思議。

でも血液型別の性格なんて気にするのは、世界でも日本人だけだそうです。

一方国民性の話になると世界共通の指標があって、
○○人は情熱的、とか
○○○人は慎重派、
よく聞きますよね。

ワンコの世界でもこういった話が花盛り。
「おたくはラブ? うちはトイプー」「あらぁ、うちはアメコカなのよ」なんつって。
まさに挨拶がわりです。

最近は空前のニャンコブームとかで、ついにこちらも仲間入り。
同じSCにあるペットショップでは、
「うわー、このアメショー、かわいい!」「いや、こっちのスコ○○の方が可愛いぞ。」

テレビやネットには大量の情報が流れ、初心者向きは○○、懐きやすいのは○○○・・・。
(よく見ると、どの種類もその説明の基本は一様に「可愛くて扱いやすい」だったりして。)

ニャンコをかわいいと思う気持ちは本当に大切だし大事にしたい。
でもその気持ちに便乗して、陰でいろいろ煽っている人たちがいるんですな。


かつて我が家で暮らしていた三匹組。
ハナは当時小学生だった長男が近所の空き地でいじめられていた子猫を助け、そのまま連れ帰ってうちの子に、テツは知り合いの家裏で生まれたノラの子をもらってうちの子に、そしてくもは、血統書付きの子猫を譲り受けたものでした。

      
           くも5才の女盛り

どんなニャンコが来るのかと思っていたら、声はダミ声だし「深窓の令嬢」にはほど遠いし、ハナやテツと比べると聡明さにもちょっと欠けた感じで、なんだぁと猫種の説明を見ると、「人見知りするが飼い主だけによく懐き・・」と、まあ当たってる。でも、当たり障りのないことしか書いてないので当たっているように思うのは当然なんです。

しかしくもは、ともに暮らせば暮らすほど"味のある"ニャンコだった。
何がって、あんな寝相(仰向けブーメラン)はまずお目にかかれないし、脱走しても逃げずに迎えが来るのをじっと待ってるし、愛情いっぱい甘え上手で、云々云々。つまり、言葉ではとても言い表せないのです。どんな人間だってそうなように、ニャンコだって個々に持つオリジナリティーは、猫種なんかで言い表せるわけがないんです。

その子の性格は、自分との付き合いの中で形成されていくんです、
ペットショップでいくら見たって無駄ですよ。
ニャンコが好きだったら、血統なんて関係ないんです。

     
   くもの気品?は、野良だったハナから受け継いだものです



追伸)
21日に補足の記事を書きました。
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