今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

KABUKI

2017年01月13日 | その他・一見さん
昨日、新参ニャンコのために新しいカテゴリーを作りましたので、お蔵入りになっていた話を紹介します。そのニャンコが来店したのは昨年の師走に入った頃の夜遅く、まだ店に残っていたK君の話です。

事務所の外にニャンコの気配が、はじめはシャッポだと思って気にしてなかったそうです。でも視線を強く感じるので振り向くと、それはシャッポじゃない、新顔のニャンコでした。

      

確かに体型はシャッポに似ている。しかし思わず目が行ったのはその顔の模様。近くで見ようと扉を開けてもその子は逃げない。それで、しみじみと顔を見ることができたとか。

      

一度見たら忘れられない、かわいそうなくらい強烈なインパクト。でも、どことなく愛嬌がある。写真に納めて仕事に戻っても、その子はじっとこっちを見ていた。 人をあまり恐がらないニャンコのようでした。

      

で、ご飯をあげるとしばらくパクついて消えて行ったとか。

      

このニャンコ、後になってその顔の模様から「かぶき」と命名されたのですが、このときだけでその後は姿を見せてません。 まあ、特に痩せているわけでもなく、ちょっとしたお遊びで顔を出しただけなのかも。


しかし、こうして屋外型の店ではSCの中とはいえ、夜の間にいろんなニャンコが顔を出しているようです。確かにかつて置き餌をやっていた頃は、もっと多くのニャンコが目撃されていました。

人に慣れているニャンコはねだりに来るけど、慣れてなければ姿も見えない。我々人間は結局、知らぬ間にノラたちの生活に大きな影響を与えている。好むか好まざるかに拘わらず、彼らはいつも我々のそばにいるということなんですね。

かぶき、機会があったら是非会ってみたいものです。


追伸:
テンちゃん元気です。脱水症状ひどくまだ要注意ですが、食欲はかなり復活してます。改めて続報の予定。


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頑張れ、テンちゃん

2017年01月12日 | (故)テン
新しいカテゴリー、「その他ニャンコ・一見さん」を作りました

はい、突然ですがこのようなタイトルになりました。
「テンちゃん」の話をするには、去年の大晦日まで遡ります。
元日と2日は店が休みだったので(自分は昼だけ出ましたが)、戻った時のシャッポやダイフクのことを考えて夜は置き餌をすることにしました。で、正月の朝見ると容器はすっかり空に、それは2日の朝、3日の朝と同様に続いたのですが、店が平常営業になって置き餌も止めました。

しかし何だかダイフクにしてはおかしい。姿は見えずに餌だけなくなる、あの出会う前のシャッポに似た何かがいるのではないか。そう思って再び置き餌をしたのです。そして、たまたま遅くまで残っていたYKさんがついにその正体に遭遇、「慣れているのかあまり逃げない」と写真に納めました。

       新顔の来訪者(YKさん撮影)

この写真を見て直ぐにわかりました。このニャンコは皮膚病か何かの病気持ちだと。それで保護しようと再び置き餌を開始。その翌日のことです、シャッポを探して街を歩いていた夕刻、店から電話で 「例のネコが来てる、何だかすごい状態で人の方に寄って来る」

慌てて店に戻ってそのニャンコを見たときは衝撃でした。
毛があちこち禿げてる、ヒゲも半分ない、目が開いていない、尻尾もちぎれてる、体中に傷があって赤く剥けている。 しかし食べ物を求めて、よちよちではあるが懸命に歩いて人の後を追ってました。

       目が開いてなかった

衝撃はさらに続いた。
手当しようと持ち上げてさらにびっくり。全身がかさぶたのようにゴワゴワでした。特に顔はまるで張り子のように弾力性がない。息もうまくできずに苦しそう。それでも、動いている。懸命に生きようとしている。こんな状態で置き餌を食べに来てたのか・・。 ああ、これがノラの実態なんだ。それは何と言うか、大きな感動でした。そして、絶対にこの子を助けると決意したのです。

その感動は店のスタッフ全員に広がって。
そしてみんなで手当。塞がっていた目は、大量の目やにを時間をかけて拭き取ると奥の方に瞳が見えた。ただ、周りがゴワゴワなのでまぶたが機能しているのかすらわからない。その日は祝日で病院も休み、だからとりあえずできることをしようと。

全員が一生懸命でした。何があるかわからないと制止しても、ついには抱っこまで。抱かれると自分でうまく収まって寝てしまう。 「飼い猫だね、この子」  確かに、脱走したか捨てられたらしい未去勢の男の子でした。

その日、たらふく食べた後は事務所でお泊り。ホッカイロ暖房付の寝床を用意しました。寒い夜空ともお別れだよ。 そのニャンコは店の子なので「テン」(店)と命名。通称テンちゃんです。

       みんなでお手入れ
         抱かれ方を知ってる?
           お泊り用の寝床で

ところが翌日になって大変なことに。
早出組はテンちゃんが爆睡していると思ったらしいのですが、Aiさんが確認してみるとぐったりして動かない。前日は活発に動いていた子が、まるで反応がない。直ちに病院に連れて行ってもらいました。

病院でのとりあえずの診断は極度の脱水症と低体温、そして重度の疥癬。生きてるのが不思議なくらいだと。自分はその時外にいたので、先生には電話で最善を尽くすよう頼みました。そのとき先生が言ったのです。 「経費がかかるけど無駄になる可能性が非常に高い。ノラにそこまでするんですか?」

       病院で応急処置(Aiさん撮影)

自分が病院に着いたのは昼近くで、先生と相談した結果まず本格的な血液検査を行うことに。いずれにしても衰弱が激しいので当面たいした治療もできず、保温と通院点滴で体力回復を図ることにしました。 検査の結果は脱水症を考慮すれば、白血球が異常に高い他は問題なし。FIV(エイズ)が陽性でした。白血球が高いのは状況を考えれば無理もない。FIVに関しては口内炎が少し見られるので発症しているかもしれない。そして、推定年齢は10才かやや上と。(実はこれが一番驚いた。てっきり子猫だと全員で思っていたので。)

       病院から戻ったテン

先生いわく、「今は食べたり飲んだりの体力もない。とにかく保温に努めて」
事務所に戻ったテンちゃんは人の目がもっとも多いテーブルの上に。ぐったりしてまったく動かなかったけど、ウェットティッシュで拭いたり濡らした脱脂綿を口に当てると反応する。そこで思い浮かんだのは、雪山で遭難したとき眠ってはいけない、気をしっかり持つことが生きることに繋がるのだ。 で、交代で水を与え続けました。すると、夕刻になってむっくりと起き上がり、自分でレトルトを食べたのです。

       自分で食べ始めたテン

しかも自分から少し動くようになったテンちゃん。
いやあ、これは嬉しい先生の誤算でした。このとき皆で議論したのは、大袈裟に最悪を説明する先生はどうか。でも先生、全員が先生に感謝してましたよ。

       ようやく安心して眠ったテン

それでこっちも慌ただしくなって。
動くようになったテンちゃん。その対策として、まず自宅からケージを持ってきて、寝床やトイレを作って、部屋ごと保温することにしました。病院の28℃は無理なので、ホッカイロ寝床暖房を併用に。これでテンちゃん、頑張って持ちこたえてくれ・・。

       ケージでお泊りのテン

そして今日、自分は今年始めて一日店を空けました。
でも朝早々に店からは嬉しい報せが。テンちゃん元気、うんこ踏んで臭いが大変、食欲も復活しているそうです。もちろん、まだまだ低体温と脱水症から回復するまでは予断を許さない。それから疥癬を治療して・・。 でもテンちゃん、急ぐ必要はない。君はもう一人じゃないんだから。

       今朝のテン(Aiさんより「元気です」)


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ダイフクの近況

2017年01月11日 | ダイフク
ダイフクは相変わらずです。
秋になって再び顔を出し始めて以降、シャッポがいたときは3、4日に一度、開店か閉店の時刻に事務所の脇に現れては遠慮がちに食べ物をねだってました。食べ終わるとそそくさと退散。店の敷地に入ると(人間に)追い払われるという、かつての学習結果を覚えているのでしょう。

      
         誰にも気付かれないときは
       そそっと事務所の前に来てアピール

先月21日の朝にシャッポとニアミスがあったけど自分が二匹を分けたので大事に至らず、しかしその日の夕方にシャッポは消息を絶った。またしても疑われる立場になったダイフクだが、その後23、24日の朝に現れたときは特に変わった様子もなく、シャッポと何かあったようには見えなかった。それから27、29日の夜に現れ、その後はしばらく見なかったのが、年が明けて6日の夜、そして今日も夜に来ました。

      
      事務所の脇で遠慮がちに食べるダイフク

このところは来店頻度が減っただけでなく、一度に食べる量もずいぶん少なくなった。かつてはシャッポ顔負けの大食漢で2,3回のおかわりは当たり前だったのが、最近は1回目で残すことも。(もっとも1回の量は結構多い。)


かつて、ノラは何ヶ所か自分の生活の場(食料源)を確保していると言われていました。しかし人間社会の環境変化(クリーン化)がノラたちには逆風となり、今では食料源の確保そのものが夢の夢、というのが実情でしょう。

そういう中にあってダイフクのこの余裕、依然として体型もふっくら、毛艶も良好。スタッフの間でも最近ダイフクの顔が柔和になったと評判です。以前には近くのコンビニで目撃されたことも。要は、ノラとしての処世術に長けたニャンコなんですね。

      
         確かに顔が柔和になった?

今度はいつ来るのかもわからないダイフク。本拠地が当店ではないので難しいかもしれないが、これまでのニャンコたちのように自然に保護できれば、世話していくつもりです。

だからダイフク、もしシャッポの居場所を知っているなら教えておくれ。


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テツとの対話その5・反省と出発

2017年01月10日 | (故)テツ 
やあ、テツ
どうだい? 調子は
あれからもう3ヶ月
自分の時間は流れが早くて
そっちで暮らすお前の穏やかな顔が幻のようだ

テツよ、人間なんて薄情だな
あれほどしっかり残っていたお前の声やぬくもりが
抵抗しながらも少しづつ希薄になっていく

でも、今はもう慌てないさ
目を使わなくてもお前が見えるし
耳を使わなくてもお前が聞こえる
お前のいる世界が自分の中にあるからね
以心伝心、最高の相棒だったからこそなせる業だな


テツ7才
この2年後行方不明になったときポスターに使った写真


さて、いよいよ年も変わったね
去年は頼りにしていたお前がいなくなって
ノラたち救済に一役買おうにも、あたふたするばかりだった

お前の知らないシャッポ
そしてお前の忘れ形見のおかあさん
自由を奪ってでも危険から守るのか
彼らの幸せとは何か、いまだに思案の毎日だ

え? そうだよな
お前にはノラの経験がないから、わかるはずもないか
今は自分を痛めるように、シャッポを探す毎日が続いている
でも、何か違うような気がしてきたんだ

自分に残された時間と労力
もっともっとノラたちの役に立つように使わなければ
シャッポ探しを進化させて、ノラの実態把握に努めたりとか


テツのアルバムで最も多いこの光景
(ハナ愛用の籠にお邪魔するくっつき虫のテツ)


テツよ
お前の仲間たちはすごいな
チビは、その身をもって自分に決意させた
今度はシャッポが、自分の行動決起を促した
毎日街を歩き回ることが、今では習慣になってるんだ

今は、できるところから行動を起こそう
少しづつでも確実に
そして、「諦めない」が今年のモットー
シャッポもおかあさんも、諦めない

だからテツよ、今年もしっかりと見ていてくれ


くもとテツ
(ハナ亡きあと、ただならぬ気配を漂わせた)
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変わるおかあさんの生活

2017年01月06日 | (故)みう(おかあさん)
年が変わって、おかあさんの生活も変わりました。
もうリビングや玄関の前で日向ぼっこするおかあさんの姿は見られない。というより、最低限寝るとき以外(つまり寝床以外)は、わが家の周囲に近寄らなくなりました。食事の量は4分の1ほどに、トイレの量も減った。

今朝は、寝床の近くで大量のおかあさん(と思います)の嘔吐物を発見。何か得体の知れない皮のような、羽のようなものが含まれていた。わが家よりも周囲の庭で見ることが多くなったのも気になります。

        
       お向かいのアプローチ階段にて

カイロの入替えや食事のときも、以前のように足元に擦り寄ったりしなくなった。距離を置いて、お隣さんからフェンス越しに眺めたりしています。

      
         
         お隣から見守るおかあさん
      (勝手口の内側からはニャーの声が)

どこかに生活の基点を変える前兆なのかもしれません。
家の中でニャーに襲われ、脱走したニャーに再び追われ、その後ニャーの外散歩の際に遭遇したときも、10mも離れてるのに目が合った途端一目散に逃げたり。おかあさんにとってこの家は、間違いなく居心地の悪い家になったのだろう。

このままでは、おかあさんのお迎えも雲行きが怪しくなる。
今ならおかあさんを捕まえて家に入れることは簡単です。自分と妻の都合を考えて、決行すればいいだけです。シャッポのようにならないように、恋の季節が始まる前の今月中には決行して、手術も受けさせたい。

でも、どうにもこうにも踏ん切りがつかないのです。
今のおかあさんにとって、ニャーのいる家に入るのはどう考えても地獄だろうから。 ニャーとおかあさんの関係は、敵対関係というよりまるで蛇と蛙です。唸りもしなければ「シャー」(威嚇)もない。おかあさんはひたすら怯え、ニャーは鳥を見たときのような「ククク」といった声を発して追おうとする。

ニャーが家に来たときにうまくいっているように見えた二匹の関係は、おそらく主導権がおかあさんにあったからだと思います。でも、ニャーが家の主となって立場が変わった。

また過度の心配性が出たのかもしれないが、一旦決行してしまえばもう元には戻らない。実際Rの考えは毛頭ないし、うまくいかなければどちらかを里子に出すか、部屋を分けて生活してもらうしかない。その不都合さはどちらのニャンコにとっても保護者にとっても相当なもんだろう。何より、果たしてそれでおかあさんを幸せにしたと言えるのかどうか。

不安は尽きないけど、でも、必ず二匹はうまく行くと信じてやるっきゃない。
テツとの約束を果たすためにも。


***ところで、正月仕事でおかあさんの寝床を補強しました。***
     ただいま最強寒波襲来中。間に合ってよかった。

      
   愛用の箱の外側にもうひとつ、豪華な二重箱です

      
   出入口から逃げた暖気が外箱の内側にたまる構造

      
      下りてくる冷気は天板で防いで
     床だけじゃなく少しは全体が温まれば


      
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