先週はまだ触れないココの確保に失敗して手術が延期になった。
その時以来のココの人間不信が尾を引いて今週も延期に。
頼ろうとしていた保護者の裏切りは、それほど大きなショックだった。
以前に、ネコたちの保護者ロスは保護者の愛猫ロス以上に深刻だと書いた。
なぜならネコ族は自分を誤魔化すことを知らないし、
物事をまっすぐにそのまま受け止めるしかできないからです。
そう、ものすごくピュア(純情)な人間がいるとすればそんな感じ。
ピュアな気持ちは脆くもある。ネコ族がストレスに弱い所以だ。

今日の出番はニャー:「おーい、早くお風呂に入ろうよ」
自分は、ニャーにしてしまったあの仕打ちを忘れることができない。
あれだけしっかりした信頼の絆を築いていたのに、
1年半もの間、同居仲間を襲うからと叱りつけ追い回し、体罰まで与えた。
ニャーにとっては精神的な痛みの方が余程大きかったに違いない。
ストレスから重篤な病気になり、2ヵ月の悶絶闘病の末九死に一生を得た。
その後のニャーは、自分の愚かさに気付いた保護者にそっと寄り添ってくれた。
はじめは恐る恐る、次には遠慮がちに、そしてかつてと同じように。
ニャーは、この愚かな保護者までも救ってくれたのでした。

オジンがテレビ脇のPCに向かうと、テレビの裏に陣取る
あれから半年。
ニャーとの関係は新たな時代を迎えたようだ。
「先回りのニャー」で書いたように、いつも自分の傍にいたニャー。
そんなニャーに変化の兆しが現れた。
自分(オジン)から独立して過ごす時間が徐々に増えてきたのです。

PCに向かうオジンを見つめるニャー
保護者の傍にいることは多いけど、それはニャーにとって最優先ではなくなった。
自分の時間、自分の好きなことを大事にし始めたニャー。
誰にも邪魔されず寝れる場所はたくさんあるし、
ちび太やポニーと追いかけっこ、リンやクウを睨んでも手は出さない。
ただ、夜寝るときはオジンの横と決めているようです。
それがニャーの、保護者や他のネコたちとの距離感なんだ。

と思ったら眠ってた
ニャーは、本来の自然体の暮らしを取り戻しつつあるようだ。
同時にかつての穏やかさが戻ってきた。
"前科"のある身分で偉そうなことは言えないけど、
保護者との揺るぎない相互信頼と絶対的な安心感が、ニャーに本来の自分を取り戻させるんだと痛感する次第です。

伸び伸びと暮らすニャーを見守るのが無上の癒し