今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

もうすぐ3年

2022年09月09日 | チキン,キリン,ポニー
モドキにサクラと、迎える話ばかりしてますが
しかし世の中には「マテバラ」とか「入りと出」といった理屈がありまして
迎えるばかりだと破綻します(多頭飼育崩壊)
ではどうするかというと
やっと心が通じて、懐いた子たちを手放す必要があるのです

今日はポニーくんの話です

だから保護ボランティアというのは大変なだけじゃない
とってもせつない活動だ
特に自分のような高齢の場合は"出"の方が必須だし

シンクに納まって一休み

前記事でも書いたように、出すとすれば若い順
コミケ、ケンに続いて若いのがポニーとチキン
ところが
人懐こいと思っていたチキンは人見知りすることがわかったし
ポニーにいたっては人とも猫とも折り合いが悪かった

チキン(左)とポニー

そのポニーが変わってきました
折り合いが悪かったのは、実は甘え方を知らないだけなのかも
でも本当は猫にも保護者にも甘えん坊
それがぎこちないながらも、徐々に伝わってくるようになった
で、いよいよ里親さん探しが可能になった?



いつの間にか、もうすぐお付き合い歴3年になるんです
本人(猫)がやっと心を開くことを覚えたのに
保護者も家も変わってしまったら元に戻っちゃうんじゃなかろうか
そんな仕打ちができるだろうか
せめてチキンと一緒なら・・
いろいろ考えてはいるのですが
貰い手あっての話ですよね

シロキ(左)とポニー、シロキの里親さん探しも思案中

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リードでお外、の失敗談特集

2022年09月06日 | 猫と暮らし猫を知る
最近は愛猫をリードで外に出す保護者さんが増えてきました。
当家も旧3匹時代から始まって、テンちゃんやニャーと30年近くリードを愛用しています。
でもリードで猫を外に出すのは危険がつきもの。一昨日も不注意満載の記事に出会った。
そこで、僭越ながら啓発の意味で、当家のリード失敗経験をまとめてみました。

不注意満載というのは「まいどなニュース(猫部)」の記事。同サイトにはほっこりする話が多くて自分も愛読していますが、時折ナニコレって感じの記事が出る。山中で保護した猫と17年暮らした話だけど、まず保護した時に幼い捨て猫が数匹いたのに1匹だけ持ち帰った。それだけでアウトでしょう。さらにその猫とのお別れは、リードで外に出したまま寝たら翌朝にいなくなっていたというもの。「最期も〇〇らしく、自然に戻って行ったのかもしれまん」だって。 保護者さんの愛情を強調しているけど冗談じゃない。17年間家の中で暮らした老猫が、外に放り出されて生きていけると思っているのだろうか・・・。

外で日光浴するテツ(手前)、ハナ(車の下)、くも(車の横)

と、偉そうに言ってはおりますが、実はわが家にもいろいろ失敗があったのです。

1.リードを掛けたフックが外れる
ほんの5分くらい目を離した隙に、テツがリードごといなくなった。それから1週間後の未明にテツは帰還したが、その間足を棒にして捜し続けた自分は生きた心地がしなかった。帰って来たテツはリードをつけていなかった。店では商品棚に繋がれていたテンちゃん、モドキに睨まれた子猫ちび太の危機に唸りを挙げて暴れまくり、棚を倒してリードを外し、猛然とモドキを追いかけた。とにかく簡単なS字フックなどは禁物だし、よほどしっかりした場所に掛ける必要がある。

2.リードが絡まって動けなくなる、首を吊る
ニャーがリード生活を始めた頃、リードを柱に巻き付けたりフェンスなどに絡めたりで身動き取れなくなることがよくあった。ニャーは車の屋根に上るのが好きだったが、下りるときにリードがバックミラーに絡まって首を吊ったことがある。また門塀から下りるときに柵状の門にリードが引っ掛って首を吊ったことも。塀の向こう側に飛び降りたりすればリードの長さが足りないだろうし、とにかく高い所は要注意。

車の屋根が好きなニャー、下りる時は特に注意

3.エビバックで首輪を抜く
リードが絡まった状態でこちらが気付かずにいると、イラついたニャーがエビバックで首輪を抜いたことがあった。リードで外にいる猫が首輪を抜こうとエビバックを始めたら、すかさずリードを緩めること。エビバックで抜く力は想像以上に強いのです。下手に引っ張り合うと必ず抜ける。(注:その点ハーネスなら大丈夫だけど、ニャーのように首輪OKでもハーネスを嫌う猫は多い。)

4.繋がれた状態で何者かに襲われる
これは結構よくあります。かつて家の周辺はノラが多かったのでリードで繋がれた状態で襲われたことがある。かつてのハナやテンちゃん、それにニャーも喧嘩に強いので返り討ちにしたりと事なきを得たが、場合によっては重大な怪我をする可能性だってある。リードで庭にいたニャーに気付いた犬散歩の人が、伸びるリードを緩めて犬を庭の中までけしかけたことがあった。中から見ていた自分が思い切り怒鳴りつけたこともありました。

昼はリード生活、夜は事務所泊りだったテンちゃん

5.散歩時の注意:パニックになって制御できなくなる
妻がテツと道を散歩中、後ろから車が来た。やりすごそうと道端に寄った妻とテツ、しかし近づいた車がクラクションを鳴らし、パニックになったテツが道の中央に躍り出た。そこに車が・・、テツは後ろ右足を轢かれました。幸い怪我は軽く、すぐに回復したが、テツには傷痕とトラウマが一生残りました。ニャーも車や自転車が近づいただけでパニックになります。物凄い力で暴れるのでとても制御できません。家の周辺は袋小路で交通量が少ないし、テンちゃんの散歩も店内かSCの裏側だけでした。それでも時折やって来る車や自転車が視界に入ったら、猫を抱き上げて車を見させない。そのような注意を怠れません。

以上のように、猫がリードで外にいるときは片時も目を離せません。ニャーなどはリードにもすっかり慣れて、普段でも簡単に抜けるほど首輪は緩いけど、リードが張れば自分で判断してそれ以上は無理をしない。それでも何が起こるかわからない。不可抗力だってある。つまり一寸の油断も禁物なのです。わが家ではトイレにいくときでさえニャーを家の中に入れてからすませる。くれぐれも、「後悔先に立たず」を忘れないようにお願いします。

門塀の上が好きなニャー、リビングから見守ります

※オジン用後付脚注
以下の過去記事にて確認した。
・3匹揃ってネコ散歩 ~ハナたちの思い出~
・テツとの対話その6・絆 ~帰還への思い~
・お散歩デビュー
・ガニ股散歩のジャックさん
・みう、リードの練習始めました
・リードの達人、お散歩テンちゃん
・バレンタインに自由を
・リードの達人、ニャーとテンちゃん

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫社会の子育てに学ぶ

2022年09月04日 | 猫と暮らし猫を知る
かつてNHK「ダーウィンが来た」の猫特集で、はぐれ♂猫から子供を守るコムギやシャームの話があった。♀猫に受け入れてもらえない♂猫が、子育て中の♀猫を発情させるためにその子供を殺すことがあるのだと言う。またネットなどには、♂猫は自分の子孫を残すために他猫の子を殺すという記事も。

本当にそうなのだろうか。確かに野生動物の世界では、自分の遺伝子だけを残そうと他の子を殺すことがある、そんな報文を読んだことがる。果たしてノラや家猫の世界でもそうなのか。実は、自分がこれまで見てきた限りではまったく逆なのです。ネット上の記事を調べても、実際にそんな子殺しを確認したという話は殆どない。たまにそんな記事に遭遇しても、これは違うケースではないかと思えるようなものだった。どうもこの話は、いわゆるネット上の"安易なコピペ記事"によって拡散された可能性が高いのです。他人を中傷するようなコメントのコピペ拡散は問題になっても、猫の話なんてどうでもいいから放任されているのではないか。

ヒールキャラだったのに、子猫のちび太にはやさしかったダイフク(左)

当ブログに登場する♂猫たちはどうかというと、とにかくみな子猫にはやさしい。幼くしてわが家に迎え入れたチキンやキリンはもちろん、少し大きかったイエチビやテリー、もう少し大きかった(生後6ヶ月くらい)ちび太にキーにクウそれにポニー、もっと大きかったケンだってなんなく迎え入れられている。大人猫には厳しかったニャーでさへ子猫たちには寛容だ。番長の異名を持つテンちゃんはちび太の育ての親だし、テリーやレオにも懐かれた。あのヒールキャラだったダイフクも、コンやミセミケやちび太にはやさしかった。

"孤高の猫"ニャーにくっつく幼猫キリン

自分が見た限り、子猫にも厳しかったのは若い頃のモドキとレオだ。しかしそのレオも後にココを受け入れたし、モドキも最近はサビを見逃したりしている。思うに1才くらいまでの子猫は守ろうというルールみたいなものが、猫社会にはあるのではないだろうか。最近多くなった、子供を巻き込んだ事件事故のニュースを見聞きするたびに、そんなことを思うこの頃です。

ただ、それ以外の理由で他猫に襲われたり、また他の動物に襲われたり、病気や事故や子育て放棄など子猫にとって危険がいっぱいなのも事実。かつて当ブログで導き出した1才生存率が20%以下(人間のサポートがない限り)という現実も理解できるのです。

シロキ(奥)は子猫には好かれるけど、外時代にはサクラに嫌われた

ついでに言うと、女性(♀猫)に対するエスコートではやはり得手不得手があるようだ。公平を期すために去勢後の行動は別にして、ミセミケやミケチビを追い払っちゃったレオやモドキは下手な方。でもその後、モドキはハルと結ばれた?(Mさん情報) 家では結局サクラに嫌われたシロキとルイ。逆に意識の薄いキジロは、最近になってサクラと近くなりつつある。でも何と言っても最高のナイトはソトチビだ。みうとリンのエスコートぶりは見事だったし、リンの息子キーとクウの子育てを陰ながら支えるなどイクメンぶりも発揮した。

過去記事「白馬の騎士、シャームとソトチビを偲ぶ」でも書きましたが、♂猫の鑑でもあるソトチビには是非もう一度会いたいものです。

リンの手術の間、キー(奥)とクウ(手前)の面倒を見たソトチビ(中央)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FIP治療の改善点

2022年09月02日 | ノラたちの幸せを願って
20年くらい前だったか、「ここが変だよ日本人」という番組がありました。
物議を醸したことも多かったけど、自分のような議論好きには面白い番組だった。
自分が今これを言うなら、「猫を捨てた人を責めないで、助けようとする人(餌をあげる人)を責めるなんて、やっぱり変だよ日本人」ってとこでしょうか。

さて、前回サクラの記事でFIPのことについて触れました。
当ブログでFIPと言えばルイ。ルイカテゴリーの最新記事でも切々と書いてます。
このFIP治療について、ちょっと気になったことを書いてみます。

元気だった頃のルイ

不治の病と言われたFIPも、今では初期の段階なら治せるようになったらしい。
それはムティアンという薬が効くからです。
この薬、米国ギリアド社が特許を持つGS-441524 という薬を、ギリアド社が生産してないのをいいことに中国の会社が勝手に(違法に)生産して日本に輸出しているのだとか。
従って正式には医薬品ではなく(薬事法対象外)、健康食品のような扱いらしい。
なのでこの薬を敬遠する先生も多いが、事情を汲んで使用に踏み切る先生もいる。
ひとつ言えることは、中国の会社が闇のビジネスでぼろ儲けしているということ。
しかも猫たちの命を食い物にしてです。

こんなにえげつない野放図な話ってあるだろうか。
かくして巷には、子猫の命を何とか救おうとクラウドファンディングが乱立しているのです。
100万あるいはそれ以上かかるけど、「寛解した」という話もよく聞こえてくる。
実際問題として、もしサクラが本当にFIPだったら自分もいろいろ考えるだろう。
まずはFIP治療に力を入れている「ねこけん」さんに相談かな。

中の猫への挨拶を怠らなかった(手前ニャーとちび太)

FIPの子猫やその保護者たちを「高額医療費地獄」から何とか救えないものだろうか。
クラファンもいいけど、もっと多くなればそううまくは集まらないだろう。
それに最近は"クラファン詐欺"も多いし、それにつれてクラファン批判も多い。
思うに、どこかの製薬会社がギリアド社の特許使用権を得て独自生産し、日本での承認を目指せばいいのではないか。
正規に安くどこでも手に入る。それでこそ薬というものだ。
もっと高名な人が、そんな提案をすれば実現への道もできるかもしれない。
そんなことを考えて、何となく頭に浮かんだのは「動物愛護」で物申すEvaの杉本彩さんでした。

で、ご本人の活動を見ているうちに、半年ほど前のとある記事が目に入った。
デイリー新潮の記事で、乱立するクラファンに懸念を抱いているのだという。
その内容は、「猫と暮らすのならそのくらいのお金準備しておくべき」というものでした。
えっ、何それ。それはないよ杉本さん。

サクラ(上)とは初め仲がよかったが、しつこ過ぎて嫌われた

「おじさんと河原猫」という本をご存知でしょうか。
多摩川の河川敷で暮らし、3年前の台風で氾濫の犠牲になったホームレスのおじさんと猫たちの話です。
おじさんたちは空缶を集めて稼いだお金で、自分の食事を切り詰めながら猫たちに食べ物を与えていた。
満足に食べれたわけではないだろう。情報もないだろうから、猫たちは病気になれば終わり、変質者の虐待もあるだろうし、多頭飼育崩壊の危険だってある。
でもおじさんと猫たちはしっかりと結ばれ、細々と命をつないでいたのです。
昨日夕方のニュースでは、荒川河川敷に暮らすホームレスのおじさんと猫たちの特集をやっていた。
おじさんは日々稼いだお金の2/3を猫たちに使い、自分は1日1食で我慢する。
猫たちのご飯が足りなければ荒川で釣りをして調達すると言っていた。
70過ぎたおじさんがいなくなったらこの猫たちはどうなるのだろう。
そう思ったら目頭が熱くなったのでした。

世の中にはこういった人にお世話になっている猫たちも沢山いるのだと思います。
余裕のある人はその人たちその猫たちをサポートしこそすれ、お金がないことを責めるだなんて誰にできようか。
大きく世の中を動かすことも、目の前の不幸なノラたちに手を差し伸べることも、その愛情の重みにおいて何も変わらないと思うのです。

ルイのいた家裏が懐かしい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする