EUフィルムデーズ2023(2023.6.2~6.30/東京) のイタリア映画は「シチリア―ノ 裏切りの美学(il traditore)」です
EUフィルムデーズ2023 (2023.6.2~6.30/東京)が 国立映画アーカイブ他にて開催されます
うちイタリア映画は『シチリアーノ 裏切りの美学(il traditore)』です
監督: マルコ・ベロッキオ/2019年/イタリア、フランス、ドイツ、ブラジル/152分【DCP】
東京: 6/6(火) 15:00 6/15(木) 18:20 ほか
ストーリー:
1980年代初頭 マフィア間の抗争が激化するシチリア
パレルモ派の大物トンマーゾ・ブシェッタは 抗争の仲裁に失敗し国外に逃れるが 残された家族や仲間がコルレオーネ派の報復により 次々と殺害されていく
その後 逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは失望し ついにマフィア撲滅に執念を燃やすファルコ―ネ判事に協力することを決断する
* * *
ブシェッタは “血の掟”に背き 組織の情報を警察に提供した初めてのマフィアです これによりマフィアの全貌が初めて明らかとなり 数百人のマフィアの逮捕につながりました
法廷での裁判のシーンは圧巻です 以前見た「運命に逆らったシチリアの少女(LA SICILIANA RIBELLE)」(実在のシチリアのマフィアの娘リタを主人公にした映画) にも裁判シーンがありましたが 鉄格子の中から被告人たちが叫ぶさまは動物園さながらです
また マフィア撲滅に人生を捧げたファルコ―ネ判事は 高速道路を走行中に爆殺され そのシーンのすさまじさに戦慄しました
逃亡先のブラジルのシーンではポルトガル語が またマフィアのシーンではシチリア弁が多様され(裁判でもシチリア弁のため理解できないというシーンあり) 主役のブシェッタを演じるピエルフランチェスコ・ファヴィ―ノの渋い演技 特にヘリコプターに吊り下げられ移送されたり 毒薬で自殺を図ったり...迫真の演技に圧倒されます
監督インタビューは こちら
私は字幕なしで観たことがありますが マフィアの歴史を知るにはとてもよいですが 突然殺戮シーンが出てきたりしてドキドキ...( ;∀;)