日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「みんなのレオ・レオーニ(Leo Lionni for everyone)」展に行ってきました(2019.7.24)@損保ジャパン日本興亜美術館(~9.29) 

2019年07月25日 | イタリアの美術館・博物館
「みんなのレオ・レオーニ(Leo Lionni for everyone ー Reading Leo Lionni, again ー)」展に行ってきました(2019.7.24)@損保ジャパン日本興亜美術館(~9.29)



「スイミー」でおなじみのレオ・レオーニ展に行ってきました!!

西新宿の損保ジャパン日本興亜美術館には いつもと違って夏休み中の子供連れが多くて 小さな子供さんも見に来ていて 見ていて嬉しくなりました♡ ← あまりまわりに小さい子がいなくて(笑)

ところどころのコーナーで その原画が展示してある絵本が 座って読めるようになっていて 子どもたちが熱心に読んでいました

この絵本 おうちにある!!という可愛い声に レオ・レオニの絵本が日本でも愛されているのだとわかり嬉しかったです♡


第1章 レオとアート (Leo and Art)

ここではレオ・レオニのルーツ 1910年オランダに生まれ イタリアに暮らしていた彼の若い頃の油絵等が見られました「黒いテーブル」シリーズは印象的で 黒の上だと色がきれいに見えるとの言葉に私も納得!


第2章 自分探し (Searching for the Self)

数か国に住み 数か国語を話したレオの 自分のアイデンティティを探す作品の数々... ここにありました
スロバキア国立美術館所蔵の『スイミー』の幻の原画5枚!! 
隣に展示されている絵本とは若干違うのです 違う絵なのですよね
原画展に出品するために書いたのか 受賞後に所蔵のために再制作したのか 今もって謎だそうです

スイミーは 子どもたちの小学校の教科書で読んでいてなつかしく また会場でもアニメが流れて 子どもたちが熱心に見入っていました (1974年から日本の国語の教科書に登場したため 私は子どもの頃は読んでいません)


第3章 平和を求めて (Demanding Peace)

ユダヤ系のため大戦中 1939年に米国に亡命したそうです そこでイラストレーター グラフィックデザイナーとして活躍していました
製菓モッタ パネトーネの広告 フォーチュン誌の表紙 ポスター等多数 絵本はまだですね

1959年に 孫のために作った絵本で 絵本作家としてのデビュー作でもある「あおくんと きいろちゃん」には人種差別へのメッセージが込められていますね 
あおくんときいろちゃんが やがては重なると みどりいろになるのですね...
 
「ひとあし ひとあし」という作品には 逃げて戦わずという 不戦の誓いが込められているそうです
ベトナム戦争の頃に描かれた「あいうえおの き」 そして 優劣をつけて憎しみ合う人間のおろかさをあらわした「みどりの しっぽの ねずみ」 いがみ合う無意味さを伝える「ぼくのだ! わたしのよ!」等...

ラストの「6わのからす」は 対立から対話へ というメッセージが込められていました
政治や思想的圧力から逃れて 絵本の世界に入ったのですね


第4章 リアル? フィクション? (Real? Fiction?)

ここでは 「想像肖像」 「プロフィール」シリーズ等に続いて 「平行植物(Parallel Botany)」シリーズが展示されていました
トスカーナ地方のアトリエで 架空の植物がブロンズで創られていったのですが 彫刻も絵も なかなかに興味深く 続く映像でも 自宅の庭に多くの作品をおいてあり ひとつひとつを説明するレオの姿(60代くらい?)に 長い一生での作品づくりの変遷を見る思いがしました

レオのアニメづくり

続くこのコーナーでは 絵本づくりの実演ビデオで イタリア語を聞いたり 素材や塗り方等での効果の違いを見ました

アニメはインドとイタリアで作られたそうです コラージュ(はり絵) モノプリント(転写) マーブリング(墨流し) スタンピング(型押し) フロッタージュ(こすり絵) などさまざまな技法で 絵本の原画が創られていました


ひっさびさに童心に還り 楽しいひとときが過ごせました 

ダブルでの怒涛の検定試験が無事終わって ほっとしました~(;´∀`)


みんなのレオ・レオーニ」(2019.7.13~9.29)展は こちら


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