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「レオ・レオ―ニと仲間たち」展の初日に行き令孫アニー・レオーニ氏の特別講演会「レオ・レオーニの孫と生まれて」を聴いてきました(2024.11.9)@板橋区立美術館
板橋区立美術館では3度目の開催となるレオ・レオニ展 初日に行って令孫アニー・レオーニ(Annie Lionni)氏の講演を聴いてきました 満席😲
Sono andata alla mostra di "Leo Lionni and his Circle of Friends" al museo di Itabashi, in cui ho partecipato allo discorso di sua nipote Annie Lionni.
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ニューヨークの令孫の拠点の中に所蔵されているたくさんの資料を探し集めて今回の展覧会が実現したエピソード アニーさんのレオ・レオ―ニと妻のノーラ アニー氏にとっての祖父母と過ごした幼い日々の思い出の数々 特に決して見つからない完璧な丸い小石をレオはいつも海岸で探していたことなどを伺いました
どうして祖父の残した作品の数々を扱う仕事をするようになったのか いちばん最初はレオ宛のファンレターに孫として返信を書くことから始まったこと
そしてまた今回初めて分かったのは 1958年のブリュッセル万博でのアメリカのパビリオン「未完成の仕事」で展示された 様々な肌の色の子どもたちが輪になって踊っている写真の展示が 圧力により3週間で閉鎖されてしまったこと
そして今回その写真が その約1年後に出版された絵本のデビュー作「あおくんときいろちゃん」に出てくるgirotondo(手をつないで輪になって踊る)の絵と重なっているという指摘 それは今回の展覧会 また今回出版された展覧会のカタログにも詳しく掲載されています
この絵本が生まれたエピソード レオが孫たちを泣きやませようと とっさに雑誌の青と黄色の紙をちぎってストーリーを生み出した そのエピソードはアニー氏にとっても大切な思い出です
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レオには友人が多く いつも家に集ってパーティーをしては語り合っていた その彼らが今もアニーさんの仕事を支えてくださっている そのことからも今回の展覧会は「レオ・レオ―ニと仲間たち」と名付けられたのだとのこと...
2023年11月~2024年5月に アメリカのノーマンロックウェル美術館(Norman Rockwell museum)で The Art and Design of Leo Lionniという展覧会が開かれたこと
そしてこれからはレオの巡回展を とりわけレオの手がけたグラフィックと絵本の 双方の領域を互いに認め合えるようなものをやりたいとおっしゃってくださいました
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展示では 幼い頃にプレゼントしてもらった黒いテーブルは どんなものでも映えるからと選んだのだが それが晩年のモチーフとなったこと エリック・カールに絵本を描くことをすすめたのがレオだったこと 1938年にイタリアで人種法が発布されてアメリカに移住したこと ミラノ時代にマリネッティが一時期レオを未来派に認定したこと
49才で「あおくんときいろちゃん」で絵本作家としてデビューしてからは 年1冊のペースで27冊描いたこと ねずみのフレデリックはレオ自身でもあり 想像・表現の力 アーティストの社会的な役割を描いたことを知りました そしてその後に聞いた講演では あらゆる絵本のキャラクターたちはレオの分身でもあったとも伺いました
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この展覧会の最後のスペースでは レオ・レオ―ニの絵本がすべて自由に読めます📚 私も座ってゆっくり読んできました
初日とあって賑わっており 売店も行列でした😲
「レオ・レオ―ニと仲間たち」の展覧会は こちら 2024年11月9日(土曜日)~2025年1月13日(月曜日・祝日)
講演会は こちら
追記: 展覧会「レオ・レオーニの絵本づくり」展(仮称)が 2025年7月5日(土)から8月27日(水)まで 東京・渋谷のヒカリエホールにて開催されます