日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

伊検HPで見つけたコラムでシチリアからナポリに思いを馳せる&伊検2級合格体験記「検定は最強の伴送者」

2015年09月01日 | イタリア語検定・スピーチコンテスト
伊検HPで見つけたコラムでシチリアからナポリに思いを馳せる&私の伊検2級合格体験記「検定は最強の伴送者」(2014年秋)@実用イタリア語検定協会


実用イタリア語検定のHPは今も時々見ていて (自分の2級合格体験記も恥ずかしながら載っているので) 今日たまたまエッセイ集「イタリア散歩道」を読んでいたら イタリア史研究家 小森谷慶子さんのコラム「シチリア;その混沌とした世界、そして言語」を見つけました:

あっ この名前知ってる!! ついさっきレッスンから帰ってすぐに手に取ったばかりの本『ナポリと南イタリアを歩く』の著者(共著)だ!
この本は 昨年秋にナポリと南イタリアに行く前に買って読んだ思い出深い本で 私の泊まったホテルから同じナポリ湾の宝石のようにきらきらと輝く夜景が見えた (14ページ) 
この素晴らしい夜景の見られるホテルに泊まれてラッキー♡

この本をなぜひさびさに手に取ったか? それはたまたま今日のイタリア語のレッスンで ナポリが出てきたからだ  
今 伊検2級で大変お世話になったナポリ出身のベテランの先生に IPA(Post Avanzato)という最上級の少人数クラスで習っていてとても楽しい♪

ナポリのアパートでは 道の両側で同じ階同士でロープを吊るして洗濯物を干すのだそうで (見たことある?) 映画などで見る有名な風景ですね 
この本にはその洗濯物のシーンはなかったけれど 今日のレッスンでは 両側のアパートの同じ階の人が相談してロープをかけて洗濯物を干すためだんだん仲良くなり いろんな家の中のこと*がわかってくるが 日本にはそういう習慣はないため その良しあしなどについて話しました

* scheletro nell’armadio = 家庭の(できれば隠しておきたいような)事情(洋服ダンスの中のガイコツ←直訳) といいます  modo di direで私のお気に入り♪

コラムでは シチリアは様々な国の文化の影響を受け 言葉もやはり大きな影響を受けているとあり ピランデッロの名前もありました 
実はようやく昨日 白崎先生の『名作短編で読むイタリア語』(ベレ出版)をようやく読了したばかりで ピランデッロ(Luigi Pirandello)の『苦悶の家(La casa dell'agonoia)』は9作品の中でも一番ラストにあり最も難易度の高いもので 苦労して昨日読んだばかりで いろんな偶然が重なった不思議な1日だった

     *          *          *

実用イタリア検定協会のHPは受験の時だけじゃなくて こうしたイタリアの文化を知ることのできるコラム そしてまたいろんな情報(コンビニで過去問が印刷できるとか 「模擬検」アプリもできて スマホやパソコンで過去問にチャレンジできるようになったらしい)も時々載るので 6月にリニューアルされてとても綺麗になったし ぜひ時々チェックしてみてくださいね(^^)/ 

このサークルのブログは検定の季節になると 検定のキーワードで探して読んでくださる方が増えてくるので 一か月後に迫った秋の検定目指して頑張っている皆様に 最後に恥ずかしながら私の2級合格体験記を転載させていただきます (今も来年目指して日々頑張っています!!←ドイツ語も~)

下の級から過去問をやってみて合格ラインが出たら 安心して実力の確認のために受けてみるといいですよ!! また 長年勉強していても最後にやめたあとで 「自分は何級を持っている」という一番ピークの時のよい記録が残ると 続けてきてよかったと思えます 
語学をやってない人に通じるものがあるのは強みです (外に通じる目安があるとないとでは大違い) 

そして私自身 検定を受けようと決めたとたん勉強の仕方ががらっと変わる という体験もしました  

 *        *        *

私の2級合格体験記検定は最強の伴送者」(実用イタリア語検定協会の許可を得て転載させていただきました): 

検定は最強の伴走者  
       第37回2013年秋季 2級合格Le Ali 20号

もしも自分が検定を受けていなかったら今頃は…と思う。

試験を受けるからこそ人は勉強するものよ」日本語の検定に取り組むイタリア人の友人のこの言葉が私の決意を固めてくれた。
同じ所をぐるぐる回るだけでは若い頃の失敗を繰り返すだけだとの忸怩たる思いがあり、若い頃大好きだったドイツ語をきちんと身につけられぬままスペイン語やイタリア語に夢中になり、このままではただ彷徨い続けるだけで終わるという危機感があった。

7年をかけて臨んだ実用イタリア語検定2級
イタリア留学はわずか1週間で50代半ばの私は、中断しながらも4級から伊検を受け続けてきた。
NHK講座はもとより 自分の運営するサークルのレッスン、引き続き語学学校に週1回通い、並行して37冊の様々なレベルの問題集&過去問を何度もやり、とうとう最後はそれでも点数が届かず検定2級対策通信講座を受けた。

シビアに点数が出ることで実力を測れる検定は最強の伴走者でありバロメーターだ。最初から検定を視野に入れているのといないのとではやがて雲泥の差が出てくる、だからなるべく早くから下の級からでも受け始めた方がいいと強く思う。

特に難関の作文は、うろ覚えのままでは正確には書けないため、語尾変化や前置詞との組み合わせやアクセントまで必死に覚えてたくさん書き、たくさん添削していただいた。
聞き取りはとても早いため、準2級の時は家では落ち着いて聞き取れても本番ではすっかりあがってしまい失敗、それを教訓に話し手の声も覚える程CDを何度も聞き語彙を増やした。
語彙が増えればその分楽になり、文法が分かればスーッと文章が頭に入る。
会話力・聞き取り力は留学された方には到底及ばないが、それでも多くのチャンスを捉えてひたすら貪欲にイタリア人と喋り、イタリア語を使うチャンスを自ら積極的に作った。

年齢から記憶力も減退しており、恥ずかしい程何度も何度も辞書を引きつつ、ブルドーザーのように日本で毎日毎日勉強し続けた。あぁ、若い頃からこうしていればよかったのだ。


春の準2級には1点差で落ちたが秋の2級一次にはぎりぎり合格でき、続く二次試験は手持ちの過去問13冊のテーマをすべてリストアップして15分喋れるように練習、そうして受けた二次対策プライベートレッスンでは要求されるレベルが徐々に高くなり悔いのないレッスンを受け、二次試験では留学された方達と並んで平均点が取れ本当に嬉しかった。

一次の結果を待つ間は精神的にきつく「もしかしたら作文で落ちてるかも」と思うと涙が出てきて困った。それ程真剣で死にもの狂いだった。
伊検2級合格は人生の宝物であり次のステップに進む切符なのだと思う。
検定はそして受かってからが実は勝負でもあると気付いた。たゆまぬ努力と情熱は夢が叶った後も決して失ってはならないのだと。


* 転載を許可いただきました実用イタリア語検定協会事務局様に心よりお礼申し上げます


* 写真は 2014年10月の ホテルの朝食を取ったテラスから見たナポリ湾の夜明け
 本と同じアングルで撮りました♪
 



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コメント (2)
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