「このごろのブログを読ましていただいていると、産地を切り捨ててしまうのではないかと心配になります」というメールが届いた。
もしかしたら、自分がポンポンと計画を出していくことから、産地のブランド化計画を作るというのは、そんなに難しい問題ではないのかもと考えている人もいるかもしれない。
そう思っているとしたら、とんでもない間違いである。
確かに、何十ものブランド化計画を作っているのだから、パターンと言うものがあるのは事実である。
しかし、それが通用するほど、ブランド化計画と言うのは簡単でも、単純でもない。
まず、ブランド化計画を作るためには、その地域の文化・歴史・風土・生活などを調べることから始まる。
そうしなければ、その地域に合ったブランド化計画というものが作れないからである。
図書館で調べるとか、ネットを使って調べたりして、ある程度までは知識として得ることは出来る。
であるが、それが出来るのは、ある程度大きな産地であり、小さな産地の情報となると、ほぼ手に入れることは出来ない。
当然、産地の協力が必要となる。
地域を知らなくても、品種を知っていれば、ブランド化計画は作れるのではないかと考えるかもしれない。
品種だけについての計画なら作れる。
でも実際には、地域ごとに品種特性などに違いが出ることから、品種だけのブランド化計画を作っても、ほとんど実現することは出来ない。
しかし、どこの産地も、品種だけでのブランド化計画を作っている。
だから数年で行き詰るし、ブランド価値も下がってしまう。
先に投稿した「北海道米」についても、このことは言える。
自分は、JA新すながわの「ゆめぴりか」と言うように、地域のためのブランド化計画を作って実行していた。
1か所の地域ブランド化計画が動き出せば、それを付いてくる産地も、同じように考えて実行していくため、途中からおかしくなるという事は、あまりない。
しかしホクレンは、地域ごとのブランド化ではなく、「北海道米」としてのブランド化を計画して実行している。
だから、数年たった今、完全に行き詰ってきている。
元々自分とホクレンとでは、進むべき道は違っている。
それを判っているから、数年前までは、考え方にズレがないように、広がらないようにと、頻繁に情報交換と打ち合わせをしていた。
しかしこのごろは、よほどのことがない限り、合って話をするという事は無くなっている。
その悪い部分が、現実となって表に出てきたのが、今回なのかしれない。
産地そのものが小さいのであれば、ホクレンの実力をもってすれば、たぶん可能だったのだろうと思う。
しかし、北海道はデッカイ道。
東北を飲み込むほどの大きさを持っている。
頑張っていることは認めていても、産地ごとの品質や実力には差があって、どんなにあがいても、その差は縮まらない。
全国に通用するブランド産地になろうと決めたのなら、その部分での、残酷な判断は必要なはずであった。
「何度も考えた」とホクレンは言っているし、実際、考えていると思う。
しかし、「みんな仲良く手をつないで、津軽海峡を渡りましょう」というほど、内地(本州)、さらに、消費地は甘くない。
道内であれば出来ることであっても、海を渡ったら通用しない。
だからこそ、ブランド化計画は、北海道では絶対に必要だったのだ。
簡単に考えているように見えているかもしれないブランド化計画。
しかし現実は、1つのブランド化計画を作るのに、膨大な時間と手間暇がかかっているのだ。
だから、簡単に切り捨てるなんてことは出来ない。
でも、いくつかの地域ブランド化計画については、諦め始めていたり、諦めてしまったのも、現実としてある。
もしかしたら、自分がポンポンと計画を出していくことから、産地のブランド化計画を作るというのは、そんなに難しい問題ではないのかもと考えている人もいるかもしれない。
そう思っているとしたら、とんでもない間違いである。
確かに、何十ものブランド化計画を作っているのだから、パターンと言うものがあるのは事実である。
しかし、それが通用するほど、ブランド化計画と言うのは簡単でも、単純でもない。
まず、ブランド化計画を作るためには、その地域の文化・歴史・風土・生活などを調べることから始まる。
そうしなければ、その地域に合ったブランド化計画というものが作れないからである。
図書館で調べるとか、ネットを使って調べたりして、ある程度までは知識として得ることは出来る。
であるが、それが出来るのは、ある程度大きな産地であり、小さな産地の情報となると、ほぼ手に入れることは出来ない。
当然、産地の協力が必要となる。
地域を知らなくても、品種を知っていれば、ブランド化計画は作れるのではないかと考えるかもしれない。
品種だけについての計画なら作れる。
でも実際には、地域ごとに品種特性などに違いが出ることから、品種だけのブランド化計画を作っても、ほとんど実現することは出来ない。
しかし、どこの産地も、品種だけでのブランド化計画を作っている。
だから数年で行き詰るし、ブランド価値も下がってしまう。
先に投稿した「北海道米」についても、このことは言える。
自分は、JA新すながわの「ゆめぴりか」と言うように、地域のためのブランド化計画を作って実行していた。
1か所の地域ブランド化計画が動き出せば、それを付いてくる産地も、同じように考えて実行していくため、途中からおかしくなるという事は、あまりない。
しかしホクレンは、地域ごとのブランド化ではなく、「北海道米」としてのブランド化を計画して実行している。
だから、数年たった今、完全に行き詰ってきている。
元々自分とホクレンとでは、進むべき道は違っている。
それを判っているから、数年前までは、考え方にズレがないように、広がらないようにと、頻繁に情報交換と打ち合わせをしていた。
しかしこのごろは、よほどのことがない限り、合って話をするという事は無くなっている。
その悪い部分が、現実となって表に出てきたのが、今回なのかしれない。
産地そのものが小さいのであれば、ホクレンの実力をもってすれば、たぶん可能だったのだろうと思う。
しかし、北海道はデッカイ道。
東北を飲み込むほどの大きさを持っている。
頑張っていることは認めていても、産地ごとの品質や実力には差があって、どんなにあがいても、その差は縮まらない。
全国に通用するブランド産地になろうと決めたのなら、その部分での、残酷な判断は必要なはずであった。
「何度も考えた」とホクレンは言っているし、実際、考えていると思う。
しかし、「みんな仲良く手をつないで、津軽海峡を渡りましょう」というほど、内地(本州)、さらに、消費地は甘くない。
道内であれば出来ることであっても、海を渡ったら通用しない。
だからこそ、ブランド化計画は、北海道では絶対に必要だったのだ。
簡単に考えているように見えているかもしれないブランド化計画。
しかし現実は、1つのブランド化計画を作るのに、膨大な時間と手間暇がかかっているのだ。
だから、簡単に切り捨てるなんてことは出来ない。
でも、いくつかの地域ブランド化計画については、諦め始めていたり、諦めてしまったのも、現実としてある。