・・・続き
仁科峠からの下りも、山伏峠路には負けていない。ところどころ、エグイほどの勾配があり、一部のインコーナーには目を疑ってしまった。あれでは、逆コースをたどると自転車に乗っては上れない(^^+
このくらいの勾配は、まだマシなほうだ。
ようやく勾配が緩やかになってきた頃、後ろに仁科峠が見えてきた。あそこを越えてきたんだな~と思うと、感慨深いョ。
一度、海岸まで下り切り、宇久須の市街地を通りぬけ、再びバイパスに戻る。
黄金崎入り口に到着、14時34分。
前方に現われたのは、黄金崎トンネル入り口。このトンネルを越えないと向こう側に行けない。ある意味、ここは難所に匹敵する。
車道を走るほど勇気はないので、ちょっと高くなった側溝をヨレヨレしながら走り、なんとか恐怖のトンネルを通過した。
そして安良里へと降りてゆく。
う~ん、時間が止まっているね。ちょっとビックリしたけど・・・若者が居ない・・。
再びバイパスへ戻り、トンネルを一つ越えたら、本日の第2イベントポイントに。
しかし、市街地の構造が全くわかっていないので、道端にあったこの看板が救世主となった。
看板に従い行き着いてみると・・・ガチョ~ン(TT) 暖簾がかかっていない! もう全身脱糞、あ、いや失礼、脱力だ!
仕方ない、こんなことも人生にあるのよ。
ということで、お隣の食堂に吸収されたのだ。
そして、ガッツリ食べちゃうぞ~、とばかりにカツどんをオーダーしてみると、ぶっといひじきの煮物もついてきた。そして、写真には写っていないが、このあと、マグロのテール煮もいただいた。そしたら、これはこれでものすごくうんま~い!こちらの人たちはこんなに美味しいものを食べているんだ。うらやましい~(^^) そうそう、カツどんはトロ~リしており美味しかった~。丁寧に作りあげているところに、こちらの人達の心意気を感じることができたのだ。
さ!食後は漁港で腹ごなしの休憩を。
西日を浴びながら、横になり海と山を眺めていると、いつの間にか自分の時間も止まっていた。やがて、とうつらうつらしてきて・・・zzzz。
ちょっぴり寝てしまったようだ。このまま、海の向こうに太陽が沈みゆく瞬間を、全身で感じてゆくのもありかな・・。と感じてしまっても、ここで日没を迎えてしまったら、下田までの道のりがかな~りキツクなりそう。かといって、野宿セットは持ち歩いていないし(^^; ちょっと悩むな・・・。
しかし、意を決して後ろ髪を引かれる思いで出発進行、16時09分。
そうそう、ここまでの距離は秘密基地から132.7キロ。そう簡単には来れそうも無い距離だと思う。
バイパスに戻るためには、少し上らなくてはならない。体が冷えていたから暖機運転には丁度よい。
ところが、バイパスに出た瞬間、すごい向かい風が吹き荒れていた。とにかく、前に進むには背中を丸め、風向面積を小さくしてゆかねばならない。
お!松崎町までやってきた。サイクリングサイクリングしているな~自分(^^;
松崎市街地を抜け、下田に行く県道の交差点を16時40分通過。
ラッキー(^^)v 先ほどの強風はな~んと!今度は追い風となり、強力にアシストしてくれることになった。ちょっとこぐと、川沿いユルユル上り坂を、時速27~29キロのスピードで快走することができた。峠のトンネル近くになったら、さすがにユルユル勾配は一応キツクなってきた。でも、湘南平より全然楽だから(^^;
そして、トンネルを通過しマンダラに到着、17時42分。あとは、下田駅まで下り基調だ(^^)v
下り+追い風!これほどありがたいものはない。力を使わず時速27~30キロで巡航できるなんて滅多なことはないよね(^^)
辺りがだんだんと薄暗くなってきた頃、下田駅に到着、18時19分。
田子からここまで車で50分と教えられていたので、自転車でどのくらいかかるの?と正直ビビッていた。2時間10分で来れたので少し安心したよ。後学のために記録しておきましょ。
とりあえず、急いで赤唐辛子号を分解。確か、正月以来だったかな。全部しまい終え、忘れ物点検をしていたら・・・・・泥除けを発見(^^; もう一度、開封し丁寧にしまいこんだ。
駅構内のお土産屋さんは既に閉店してしまっていたので、駅前のコンビにでロング缶2本を調達。19時01分発伊東行きの列車で旅人となったのだ。
完!
走行距離・・・・168キロ