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自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

留萌ヒルクライムタイムトライアル 2014/08/24

2014-09-02 12:24:44 | 自転車

留萌ヒルクライムタイムトライアルに初めて参加(S4)させていただいた。

「ヒルクライム・タイムトライアル」というレースは経験がなく、試走もしなかったため、どういう事前準備をするべきか、まったくわからなかった。
出場経験者のアドバイスによると、「登りに入るまでの平坦で調子に乗って脚を使い切ってしまうと、登りで大きくタイムを落とすことになる。」ということだった。
登りに脚を溜めておくべきということなのだけど、自分は、そもそも登りが遅いので、わりと得意な方の平坦でタイムを稼ぐことを念頭に、2~3分の400W走を練習してみたりした。
普段は250W前後の30分維持しかやっていないので、たかだか2~3分でも400W以上はとてもキツかった。

当日、いつものように「もち米」のご飯(今回は赤飯、いつもはおはぎ)を食べて6:00過ぎ道央自動車道で深川まで、留萌までは高規格道路を走り、レース会場の小平町までは、およそ2時間。受付開始時刻には余裕で間に合った。

参加者用駐車場へは、レースコースを登ってゆくのだけど、自動車でも厳しいくらいの急な傾斜に心は折れまくり。
手稲山やニセコなら何とかなるけども、モイワではダメダメな脚は急傾斜にとことん弱く、登り切ったあとは生まれたての小鹿のようなプルプルになってしまう。
ペダリングが悪いのか、ポジションが悪いのか、筋力が無いのか、体重が重いのか?原因はともかく、急勾配な登り坂にはめっぽう弱いことだけはたしかなのだ。

すっかりやる気を失ったまま駐車場所を求めて奥へ奥へ、一番奥の駐車場に空きを見つけたところ、隣は広尾のM氏だった。
M氏は小柄だが、パンチ力があり、スプリントが得意な選手だ。自分より年上だが、その温厚な人柄と練習熱心な姿勢、そしてスプリント力は尊敬に値する。エンガルのクリテリウムでのゴール前の爆発的なスプリントは迫力があった。体調を崩していたが、復活しつつあるのでツールでは是非とも一緒にゴールまで走りたい。

受付を済ませて、早速試走へ坂を下ってみると・・・やはりかなり厳しい勾配であることがわかった。
一方で、平坦部分は、思っていたよりも距離が長いということと、風が大きく影響しそうだということを感じた。どうやら平坦部の最後の直線以外のほとんどの区間は向かい風か横風のもよう。
平坦区間から登り区間へのつなぎ目で鋭角に左折してからの数十メートルの勾配がもっとも厳しいと感じた。たしかに、平坦部で脚を使い切っていたら、この登りで失速することは間違いないだろう。
そこから先の登りももちろんキツイのだけど、前乗りでグングン踏んでゆけばなんとか登りきれる斜度だと感じた。(それでも、フラフラと登るだけで滝のような大汗が・・・)
何本も試走していたら、試走だけで脚が終わってしまうので、2本で切り上げて駐車場に戻って開会式を待った。
流してゴールまでで7分かからないくらいだったので、目標を6分切りと10位以内に設定したが甘かった。自転車走行の最大の走行抵抗は空気(風)であることをあらためて認識させられる結果になった。

このレースは、2名一緒にスタートするという珍しい形式なのだけど、それがまた燃えるというか、TTなので自分との戦いでもあり、対戦相手もいるということで、いろんな影響を及ぼし合うところが面白いレースだ。

自分の出番が来るまでの間に雨風が強くなってきて、濡れた身体に強い風が吹き付け、半袖半パンだったため、ブルブルと震えながらスタートを待った。なんのためのウオームアップだったのか、8月と言うこともあって甘く見ていたが、寒さ対策の準備不足だった。

1本目は、後ろでバイクを支えてくれる人の力が弱いのか、車体が斜めになって倒れそうだったので、左手をテントのパイプにかけてスタートを待った。さらに、おバカなことに、サイコンのスタートスイッチをスタートと同時に押そうとしてしまったために、スタートで大きく出遅れてしまい、同走の軽量なヒルクライマーに序盤で距離をあけられてしまった。
前を行く選手に追いつこうとするダメなパターンそのままに400Wオーバーで踏み続けた。なんとか追い越すことはできたものの、既に脚は売り切れ状態。
登りに入ってもなんとかリードを保っていたが、最後のつづら折りの少し手前でスパンと抜かれてしまい、そこで心が折れて終了。終盤の平坦部分でなんとか差を詰めて最小限の差でゴールすることができた。
1本目は「06:05.371」で12位。
ヒルクライムとしては上々の出来ではないか。

2本目までの間にバナナを食べて、防寒用のジャンパーを羽織って2本目に向かった。
2本目のスタートを待つ間に、雨が降ったりやんだり、風が強くなったり弱くなったりと、天候が安定しない状態が続いた。風の強弱でタイムに大きな差が生じたのだろうが、運も実力のうちと言うし、自然条件は皆同じとみなさなければレースが成り立たない。
ジャンパーを預けてスタート位置に付いた。今回はバイクを支えてくれるスタッフがしかりとホールドしてくれたので、両手はハンドルバーに。でも、やっぱりサイコンをあらかじめスタートしておかずに走り始めてからスイッチを押したため、ふらついて同走者に遅れをとった。
しかし、今回はすぐに追いつき追い越し、前回よりも安定したペースで平坦区間を駆け抜けた。そのままの勢いで左折してからの登りをこなそうとの目論見は見事に外れた。ちょうど左折箇所で先行者に追いついてしまったことで、接触落車を避けるために大きくブレーキをかけてほぼストップのスタンディング状態から重いギアを踏みこんだため失速。
しかし、2回目は心が折れずに、急勾配を無難にこなし、つづら折りも前乗りでグリグリと踏み、自分としてはこれ以上ない速度で登って行った。最後のつづら折りを曲がった時に斜面をみると、同走者が先行者を追い越すところだった。このままの勢いで追い抜かれるのではないかと感じて必死に登った。最後の平坦部に入って2本目の勝利を確信した。
2本目は「06:14.693」で9位。
よしよし。

合計で「12:20.064」で10位。
なんとか目標にしていた10位をゲット。

閉会式後の抽選会では、なにも当たらなかったけども雰囲気がとても楽しかった。
他の大会でも同じように抽選会を実施すれば、表彰式や閉会式に参加する選手も増えるだろうに。

試走時に車載カメラで動画撮影したので、次年度以降に参加を検討する方の参考になればと思い公開します。
http://youtu.be/WSMnwOyXxYk