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自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

2017年 ニセコ花園ヒルクライム S2

2017-08-10 08:00:00 | 自転車

今年も「ニセコ花園ヒルクライム」に参加させていただきました。
シクロスフィアのデータを貼っておきます。
https://cyclo-sphere.com/w/9ded61116e6d19cb4fbb6453a52608c9018f2f916d4e5671dd541bd052db1d96

開催を重ねる毎に参加人数が増えてきた大会ですが、そろそろ飽和してきたのか、今年は去年より参加者が少し少ないと開会式の中でアナウンスされていました。
ニセコクラシックのように全国規模の大きな大会に育つといいですね。

自分の所属するteam pandaはヒルクライムを得意とする選手が多いチームです。
一方、自分はヒルクライムが苦手で嫌いす。
それでも、この大会だけはロードレースや藻岩山ヒルクライムと違って、お祭りムードの雰囲気が楽しく、チームメンバーのほとんどが集う唯一の大会ですので楽しみにしています。
登った後に頂上で大会から支給されるガリガリ君をかじりながら仲間とおしゃべりして、落ち着いてから登ったルートの反対側から30㎞先のスタート地点に戻るルートも景色が抜群で気持ちよく走れて最高です。もちろん、下山途中でおいしいスイーツも味わえますので、走って終わりというだけではないところが他のレースでは味わえない楽しさですね。

レースは今年もS2での参加でした。
スタートはカテゴリー別で人数を調整する形で3グループに分けてスタートしました。自分は「エリート、S2、S3」の第一グループです。
さすがにこのグループ(自分より前しか見えていませんが)では危険な動きをする選手はいなかったように思います。
そもそもレース慣れしていてそれなりに脚もある選手が多い集団(例えば、ニセコクラシック140㎞)では、選手間の距離が詰まっていても集団の速度は比較的安定していますし、車輪を重ねることの危険性もわかっている選手が多いので、危険は小さいと感じています。
一方で、S4、S5等のグループは普段はレースに出ていない人も多いはずで、集団走行に慣れていないことから選手間の距離が開き気味になって、むしろ安全なのかもしれないと思う反面、脚力の差が大きいため、ちょっとした斜度変化やコーナーでも速度が不安定になりがちなので集団が詰まってしまうことによる危険もあるでしょう。
時間の計測方法が個々の選手がリアルスタート地点を通過した時点からなので、急いで大人数の集団でスタートさせる必要はないはずです。道路閉鎖時間の都合もあるのだと思いますが、もう少し余裕をもった人数で分けて、集団の人数を減らしてスタートさせた方がより安全に楽しめるのではないかと感じました。

パレードスタートでしばらく走り、リアルスタートの手前から集団は加速しました。自分も斜度が緩い区間は集団の速度に合わせて走ることができましたが、斜度が徐々に強くなってきたところでも集団の速度に合わせようとするとサイコンに早々に売り切れてしまう出力が表示されたので、マイペースに戻して淡々と登り続けました。
ある程度登ってゆくと、あれほど密集していた集団は完全に崩壊しバラバラになりました。
「残り5㎞」地点までは比較的楽に登れるのですが、残りの5㎞は登りが苦手な自分には毎回地獄です。日陰を探しながら淡々とシッティングで登り続け、最も斜度の強いエリアもシッティングのままこなし、前も後ろもパラパラと選手が見える程度で、目標となる先行者も、追いかけてくる選手もない中で、残り1㎞を過ぎたあたりで、同じカテゴリーのS藤選手が追い越してゆきました。
S藤選手は、豊羽のレースでスタートから一緒に逃げた仲で、自分の目標とする選手の一人です。
少し後ろにつかせてもらってからスピードアップして並び、さらに加速して振り切ろうと頑張りました。
わずかな差で先にゴールラインを超えることができましたが、S藤選手の方がリアルスタートラインを自分よりも遅く通過していたため正式リザルトではS藤選手の順位が上でした。

タイムは自己ベストから2分も遅かったのですが、出力(NP)は自己ベストを出せていましたので、体重管理の失敗(そもそも本気で痩せようとしていない)が大きく響いたリザルトでした。

ゴールラインの近くでゴールしてくるはずのチームメイトを待っていると、ゴールしてきた選手から「チームの方が落車していましたよ!」と教えてくださり、続報を待ちながら既に自分よりもかなり先にゴールしたチームメンバーのところへ移動しました。落車の影響が心配でしたが、ガリガリ君と良く冷えた飲み物で身体を冷やし、無事を祈りながら続報を待ちました。
残念ながら骨折のため競技継続不可でリタイアとなりましたが、近くを走っていたチームメンバーが自分のレースを中断して落車でケガしたチームメンバーをサポートしたことがわかり、あらためて「いいチーム」だなと感じました。

落車したチームメンバーは救護車で下山したとのことで、ゴールしたメンバーで揃ってパノラマライン方面へ下山しました。
途中でミルク工房に寄ってジェラートやソフトクリームを楽しみ、怪我した選手を心配しながら自転車談議に花を咲かせ、汗がひいたところで倶知安に向けて出発しました。ローテーションしながら進みましたが、誰も手を抜かず気温の上昇も手伝って、とってもキツイ走行となりました。笑