経済のグローバル化がもたらす様々な実体の一端を切り取ったノンフィクション。作品社から出版。
コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウ、どれをとっても私達の生活に欠かせないものだが、その生産、取引(投機というべきか)の実体を知ることは少ない。そもそも先物取引というのは生産者も消費者も天候不順など不測の事態が起きても生産物を双方が安定した価格で取り引きできるように考え出されたのではないだろうか。それがいまやごく一部の人々の金儲けの対象になってしまっている。その代表的なのがこれらの生産物だ。
コーヒーもチョコレートも大好きだが、この本を読んでしまうと食べるのが少々つらい。