「花粉症」はいまや国民病といわれているらしい。子供の頃から数十年、冬から春にかけて原因不明のくしゃみ、鼻水に悩まされ、当時は原因が分からず、体質改善の注射から変な手術までしても結局直らず、ようやく「花粉症」の診断を得たのが約20年前であった。
現在その病気が一大ビジネスチャンスになっているのには、隔世の感があるが、一方で違和感もある。
罹患する人が多数になってくると、「杉の木を切れ」とか「花粉のつかない品種にしろ」という意見が出始め、人間はつくづく自分勝手なものだと悲しくなる。
花粉症は単に杉花粉が悪いのではなく、地球温暖化、大気上の汚染物質と花粉の結合、それと栄養のバランスを欠き、添加物で毒素をためこんで循環が悪くなった人間の身体、これらの複合要因が引き起こすもので、杉を切れば、自然の生態系ば変わり、また別のアレルギーが起きるかもしれない。それらを全部なくしていったら、、地球が丸坊主になってしまう。
だからすぐできることは、春が近くなったら、睡眠をとり、できるだけ運動をして汗をかき、身体の循環を良くして、毒素をだしておくこと、サプリに頼らず、野菜や果物、良い塩で血液を綺麗にしておくこと。良い空気を吸って身体を綺麗にしておくことである。 「わかっているけどなかなかできない」もちろんそういう人もいるかもしれない。だからといって「杉を切れ」はないだろう。
悪いのは杉ではなく、私達の悪しき生活習慣なのだ。
安曇野の楽園から