さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

干支の話≪戌≫

2009年10月05日 22時14分02秒 | 十二支の話

 

【 戌・犬の文字の語源 】

 

 

 「戌(いぬ)」・・・戈(ほこ)と斧(おの)または

           “鉞(まさかり)”の象形文字。

 

もともと「戌」は茂る、真ん中の「一」は陽気を表し、

植物が茂る中に陽気を含んでいる形を示し、

収穫された穀物や、野花などの豊かさを内蔵する

明るい意味がある。しかし成熟し枝葉が茂って日

当たりが 悪くなったり、風通しが悪くなるので、

余分な枝葉を剪定し、

樹木の生気を取り戻す必要があります。

戌削という言葉通り、

戌には“裁つ”“削る”の意味もあり花を摘みとり、

球根を太らせるたとえを含んでいます。

また、脱と韻通で、

万物が脱落、仁滅する意味があり、

木や草が切られて寂しい状態を表す。

 

戌の音読みは“鉞(えつ)”の音の転訛した

ものであって、“シュツ”という。

 

「戌」・・・十二支の第11番目

 

〔方角〕   西北西

〔時刻〕 午後8時(または午後7時~午後9時の間)

 

「犬」・・・犬の形にちなんだ象形文字

 

『説文』には

「孔子曰く、犬の字を視れば狗を描くが如し」

と記述されている。 

 戌と狗とはたいした相違はないが、

“犬は狗の懸蹄(けんてい)〔偶蹄類の両側にあるヒヅメ。

中央の二蹄はよく発達しているが、懸蹄は委縮し、

ほかに接しないで下垂する〕あるものなり”

という説がある。

 

 

 

犬にまつわる民俗は多い。

犬を拾って育てたり、助けたりしたために

金持ちになった話が少なくない。

「花坂爺」の昔話もその一つであり、

ポチという犬は水の神の使者とみなされている。

犬がお産の神として信仰されるのも、

犬の出産が容易という理由のほか

水神信仰がその背後にある。

 

犬偏のついた漢字は579ある。

「獣」という文字自体、獣全体を代表する

かのように“犬”がついているし、

「吠える」も“犬”が元祖のようになっている。

 

 

 『十二支のE~話』『(続)十二支のE~話』

 戸出 武著  

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