<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

風が吹いてきていた

2012年06月06日 11時30分30秒 | Weblog
らくちん。

風にふかれている。

らくちん。

    *

風が吹いてくるくらいで

おまへはそんなにらくちんか?

らくちん。

    *

風が吹いてくるくらいじゃ

ちっともらくちんにはならなかったけれど

いまは

これでかるがるとしてらくちん。

    *

おれさまは偉いんだぞ、って

鼻風船ふくらますなんてどうでもよくなってしまった。

吹いてくる風くらいでは満足はしないんだぞ、って

すごんでいなくてもすむようになった。

    *

ひとさまの役に立たなくて恥ずかしい、とか

生きているうちにもっと自己評価をあげなくちゃ、とか

そういうので地団駄を踏まなくても

いいようになったら、

風が吹いてきていた。

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これくらいの嬉しさで嬉しくしていられる

2012年06月06日 11時14分02秒 | Weblog
人様からいただいた鉢植えのダリアの株を、去年、咲き終わった後に庭の片隅に地植えにしておいた。

そうしたらこれが今年みごとにあざやかな黄色の花を咲かせた。

それを発見した。鉢植えの時よりもうんと草丈が伸びている。生き生きしている。

     *

嬉しい。今日はこれが嬉しい。

この嬉しさで今日の湖を満水にしておこう。あざやかな黄色のダリアを湖に咲かせておこう。

これくらいでいい。

これくらいの嬉しさで十分嬉しくしていられるようになった。

     *

「これくらいで」なんて言っちゃ、ダイアに申し訳がないのかもしれない。

1年がかりで成長を遂げて、あざやかな黄色の花を咲かせて、今朝のわたしの発見に漕ぎ着けたダリアだものね。

植物とはいえど、これは根気のいる仕事だったに違いない。

ダリアのひたむきな意欲、これを思えば、「これくらいで」は失礼に当たるだろう。
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おお、いてててて、て!

2012年06月06日 10時46分21秒 | Weblog
おお、いててててて!

いわゆるぎっくり腰なんだけど、重荷を持ち上げてぎくりとか、運動のしすぎとかでごくり、ともしていないのに、腰の神経が雷の高電圧に打たれたように、びりびりいいいとしたかと思ったら、いきなり岩になった。身動きができない。

これは今回が初めてではない。常習犯なのである。1年に2~3回はこうやって腰に鎖がはまって拷問にあってしまう。痛い痛い痛いの悲鳴を上げているしかない。1週間から10日は安静をして寝ているばかりで、手の打ちようもない。

整形外科に行ったらどうだ、とか、あんまや鍼灸、マッサージに行ったら治るよ、と人様が親切に提言をしていただくのだが、いまはもう行かない。提案通りに、いったいぜんたい何度通い詰めたことだろう。いつもその場限りなのである。根本的な治療にはならないので、またぞろ再発をする。

おお、いててててて!

この悲鳴で耐えるしかない。忍耐力の稽古である。

身動きが取れないから、枕元にはいろいろならんでいる。屎尿瓶が2個、お茶の入ったペットボトルが2本、濡れたタオルと乾いたタオルがそれぞれ1枚。お昼のおにぎりが2個。新聞と雑誌と本が数冊。ラジオ。クラシックを楽しむCDプレイヤー。これだけあれば退屈はしない。

で、天井を見ながら「ま、いいか」に落ち着く。

「腹が減るんだし、ま、いいか」
「ラジオは聞けるんだし、ま、いいか」
「本は読めるんだし、ま、いいか」

そこから、次へも進んでみる。

「働かなくて回復を待っていればすむんだし、上々だ」
「からだは動かせなくとも、瞑想はできる」
「瞑想の世界では山脈の上空を飛べる」
「青々とした太平洋の上空へ来れば、上機嫌ができる」
「まだまだいいうちだ」
「文句をいっちゃいけないな」

といいつつ、おお、いてててて、て! 寝返りができない。クシャミができない。
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