白洲次郎の邸宅「武相荘(ぶあいそう)」へ行ってきました。
ここへは以前より行きたかったところで、やっと念願が叶いました。
白洲次郎は総理大臣を務めた近衛文麿と吉田茂の側近として活躍した人物で、戦前は日米開戦を阻止する為に奔走し、戦後は日本復興の為に力を注ぎました。
英国仕込みの英語でGHQと渡り合い、天皇陛下のクリスマスプレゼントをぞんざいに扱ったマッカーサーを叱りつけたと言う逸話(事実かどうかは不明)も残ってるほどです。
また、ジーンズを愛用した最初の日本人とも言われています。
それと・・・また悪い癖が。。。話が長くなるのでこの辺で・・・。
武相荘は小田急線鶴川駅から歩いて15分程のところにあります。
今でこそ家が立ち並ぶ場所ですが、白洲次郎が引っ越してきた昭和18年頃は鶴川村と言われた農村で次郎も農業を営んでいました。
武相荘の敷地内だけは当時の面影を残しており美しい風景が広がります。
敷地内に入ると先ず目に付くのは次郎の若い頃の愛車ペイジ・グレンブルックです。
次郎の実家は父・文平が綿の貿易会社を営んでいた為、裕福で学生(旧制中学)時代にこの車を買い与えられて乗り回してたそうです。
門をくぐると茅葺の古民家(白洲邸)があり室内は資料館になっております。
中は当時の状態が再現されており、次郎好きには堪らない空間が広がります。
その中でも書斎の雰囲気は何とも言えません。
本棚に囲まれ窓際に机が置かれている狭い部屋から今にも次郎さんが現れそうな空気が漂っています。(室内は残念ながら撮影禁止でした。)
庭も素晴らしいです。
四季の移り変わりを感じられる素晴らしい庭です。
手入れが行き届いていて美しい空間です。
庭の前には竹林もあります。
庭だけでも見る価値があります。(庭は無料で見られます)
竹林の前にある石の塔の下に奥様(白洲正子)が次郎の遺髪を埋めたそうです。
田舎暮らしをしたくなるような家です。