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今日も暖かい陽ざしに恵まれた穏やかな日です。風邪をひいている私に
とっては、リビングの奥までを照らしてくれる陽光は気持ちを
明るくしてくれるのでとても助かっています。
まだ、治っているわけでないので、用心して今週になっての外は
月曜日のゴミ出しぐらいです。
今朝から何杯も水分をとっているのはやはり喉のせいでしょうか。
気分は悪くないので、ソファ~でセーターゲージ用の編み物をしています。
そんなとき、チャイムが鳴り宅配されてきたのが
父母の庭の柿でした。風邪っぽいと感じてから、ビタミンを多く採るようにと、
柑橘類、柿、そして口当たり爽やかな洋梨を心がけて食していましたので、
なんだか天国からのお見舞いかしら、なんて思ったものでした。
添えられていた手紙はその家に住んでいる弟のお嫁さんの文字で、
<柿の木の上の方にしか実がつかなくなりましたので、思い切って
伐ることにしました>とありました。
送られてきた柿はきっと最後の柿の実になるのかもしれません。
しばらく眺めながら、皆んなで長い竿の先に枝を挟んで採った頃が
走馬灯のように巡ります。
この年齢になると思い出はみんな遠くなり、忘れたこともありますが、
実家の庭の木々の一本一本の位置などや咲いていた花や池の様子などは
はっきり覚えているものです。
その風景から柿の木が消えるらしいのですが、思い出のなかでは
たわわに実をつけた柿の木が陽ざしに映えているのです。
やはり<故郷は遠きにありて思うもの>なのでしょうか。
父母の庭からの贈り物の柿でしっかり風邪を治そうと思います。