「いくさ(戦)ーさびらんでぃい(言)るくどう(事)、やくすく(約束)さびーん」沖縄・首里地方のことばで憲法9条の冒頭を話すとこんな感じになる。
国会では、政府が勝手に憲法を解釈して集団的自衛権容認をアメリカと約束してから違憲の法律を数の暴力でつくろうとしている。しかし、憲法は国民のものである。
各地のお国ことばで憲法第9条を話すとこんな風になるという本が出版されている。「おくにことばで憲法を」(大原穰子著、新日本出版)
ひとつ一つのお国ことばの中に、憲法に寄せられた民衆の願いが込められている、CDが付いていて、方言指導の専門家による声も聞く事ができて、文字では味わえない言葉の優しさと強さを感じさせてくれる。いくつか紹介しよう。
アンズマシグ暮らすにいい世の中ごとつくりてど(津軽地方)
まんつハァ、絶対ぇに武器は持たねぇごどにしたのだ(水沢地方)
ほんでもってあんきに暮らせる世の中つくることを、心から願っとるでなも(名古屋市内)
どないなことがあってもいくさはせえしまへん(京都市内)
誓うたからには、それを守らなあきまへん(大阪市内)
軍備をもっとらにゃー戦争はできんのじゃけー(備後地方)
ほんなこつばからしか戦争ば永久にしぇんで(筑豊地方)
よそん国とん平和な関係ばつくる努力ばしてですね(島原地方)
いくさ(戦)ーさびらんでぃい(言)るくどう(事)、やくすく(約束)さびーん(首里地方)