沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会

辺野古新基地・高江ヘリパット建設反対。東京南部の地で、尊厳をかけて島ぐるみでたたかっている沖縄の人々と連帯していきます。

土地規制法の注視区域指定に対し「港区長に要請書」をだしました

2024-01-20 13:37:07 | 日記

 昨年の12月26日、内閣府が港区南麻布にある米軍基地周辺を注視区域指定候補(23年12月26日)に上げました。指定確定にむけて、約一か月間の地域自治体との意見徴収や調整を経て、正式に指定され、周囲1キロの範囲にわたって住んでいる住民やその地域で働いている方々が調査されるというものです。安全保障上、「機能阻害行為」の基地被害を防ぐという名目で調査されるものだが「関連する人」まで調査がおよび、国の調査機関によって果てしなく広がることが懸念されています。なにしろ「機能阻害行為」とはなにかわかりません。沖縄の米軍基地や自衛隊基地など全国で583箇所、特別注視区域・注視区域に年内で指定されます。
 私たちは、この注視区域指定で「調査される」ことによって、表現の自由や人権への調査によって市民の暮らしに悪影響を及ぼしてはならないと、港区に要請文を1月19日に提出しました。「注視区域」の指定候補になったことを住んでいる住民に知らせるための「住民説明会の開催と要求してください」」や「住民の暮らしが萎縮しないよう内閣府にもとめて下さい」などが要請内容です。お正月をはさみ約1週間ほどの短期間ではありましたが、地域の仲間によびかけて7団体の賛同をえて、港区男女平等人権科を通して港区長に提出。防衛予算の増額や軍事要塞化が進み、トマホークまで買うという平和憲法がないがしろにされいる状況のなか、戦争法といわれる土地規制法をみんなで監視し、人権や表現の自由を守りぬいていきましょう。以下が、港区に出した要請書です。

                                    2024年1月19日

港区長 武井雅昭 様

全国一般東京南部労働組合/人権の21世紀をつくる文化の集い実行委員会

戦争させない1000人委員会東京・南部/全芝浦屠場労働組合

部落解放同盟東京都連品川支部/東京都退職教職員協議会

沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会

 港区民の安心・安全の暮らしや人権・平和などへの取り組み、また、六本木の米軍基地被害から区民をまもるために基地の早期撤去をもとめていることに敬意を表します。

 多くの市民が思想や良心の自由が侵害されるのではないかと懸念するなかで重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律(以下、重要土地等調査法)が、2022年9月に全面施行されました。自衛隊基地や米軍基地、原発・空港・海上保安庁などが指定され周囲1キロの範囲に住む市民や働く人などが機能阻害行為を起こさないようにと土地や建物の所有者の名前や国籍など個人情報が収集され監視されるというものです。機能阻害を起こすと罰金や刑事罰も科せられます。家族や友人など「関連する人」まで情報収集されます。「情報の受付窓口」も設置され、自分のしらないところで自分の情報が収集され、思想・良心の自由やプライバシー権が侵害される恐れがあります。そして、何よりも罪に問われる「機能阻害行為」とはなにかが不明です。

 12月26日、港区南麻布にある米軍基地の周りも第4回の注視区域の指定候補になりました。約1か月の「意見聴取期間」での情報収集を経て、協議し、調整を経て指定されます。2月か3月の早い時期に告示されるそうです。すでに指定された区域と合せて、全国で583箇所が注視区域・特別注視区域になります。

 重要土地等調査法は、憲法で保障された思想信条の自由や表現の自由、さらには財産権を侵害する恐れの大きい法律です。私たちは政府のこの法律の運用において基本的人権を侵害し、平和主義を逸脱し、地方自治の本旨を蹂躙することのないよう意見を上げていくことが必要だと思っています。国は、地方公共団体の関与を排除して一方的に決めるのではなく、関係地方公共団体の意見を聴取し、協議し、調整を行って注視区域の指定をすると国会で答弁しています。

港区として南麻布の注視区域指定にあたって、区民の福祉や暮らし、基本的人権やプライバシー権を侵害されないよう、重要土地等調査法の注視区域指定にあたって以下の件について、意見を述べて下さるよう要請します。

1.重要土地等調査法について区民が知らないまま「注視区域」に指定されるようなことがあってはならないと思います。懸念や混乱を招かいないためにも、国による住民への説明会の開催を要求して下さい。

2.機能阻害行為をふせぐために、土地や建物などの所有者などはじめ、区民の情報収集などがうたわれています。情報収集の内容・実施状況など個人情報に配慮した上で、広く公表するよう要求して下さい。

3.重要土地等調査法の基本方針には「日本国憲法の保障する国民の権利を不当に制限することのないよう留意する」「思想・信条等に係る情報を含め、その土地等の利用に関連しない情報を収集することはないこと」と記されています。港区として、住民の暮らしが不安にならないよう、萎縮しないように法の運用を厳格に順守するよう求めて下さい。


「代執行大浦湾工事着手に抗議」の官邸前行動

2024-01-12 12:05:34 | 日記

 1月10日、国は不当な辺野古代執行工事に着手したとの報道に、急遽、官邸前抗議行動が呼びかけられた。
 報道によれば、早朝の雨がやんだばかりの悪天候のなか、張り巡らされたフロートのなかに5隻の土砂運搬船が列を組んで入り、軟弱地盤の上に設置された作業ヤードに土砂を投げいれたそうだ。県との事前協議もせず、12日工事着工が前倒しされたのだ。どこまで沖縄の民意を踏み潰せば気が済むのか、この国は!
 玉城デニー知事は「沖縄の苦難の歴史に一層の苦難を加えるものであり、正直、たたみかけるように進めることで、県民のあきらめ感を醸し出そうという考えがあるなら、大きな間違いである。基地建設に反対する沖縄の民意をかるんじれば、日米安保にも悪影響する。県との一度の対話もせず、どうして国は真摯に説明しているといえるのだろうか」とコメントした。国は、県を通さず、基地賛成の自治体を訪れ、話し合いを重ねている。あからさまな沖縄の分断・弾圧である。
 自然保護団体が、工事の中止を求める抗議声明を発し、参加者がその声明文を読み上げた。そして、「岸田総理、不当な代執行工事を直ちに中止せよ」「生物多様性の大浦湾を破壊するな」「岸田総理よ、どの口で、沖縄にはこれまで丁寧に説明してきた、といえるのか。ふざけるな!」「どこまで、沖縄への差別政策を推し進めるのか。沖縄は国策の手段にはならないぞ!」と最後にシュプレヒコールで終了。寒い中、緊急行動に参加されたみなさん、お疲れさまでした。


今年はじめての「辺野古代執行工事着工許さん」のスタンディングに参加しました

2024-01-07 10:52:16 | 日記

 1月6日、あたたかい日差しのなかで「辺野古大浦湾代執行工事許さん」の新宿南口でのスタンディングに参加しました。横断幕を広げ、プラカードをかざし、そして、日本語と英語の簡易チラシを配布した。いつものように参加者のリレートークが続いた。「沖縄の民意こそ『公益』であり、普天間基地の危険性の除去を12年後とすることや日米の信頼関係を『公益』とした判決は不当である」「262種の絶滅危惧種や3500種以上の生物多様性の海を壊して、米軍基地をつくるのは許せん」「承認せず頑張る玉城デニー知事を応援しよう」「沖縄・琉球弧の軍事要塞化に反対・戦争反対の声をあげよう」「与那国や石垣にいった。サンゴの広がる海や、与那国の樽舞の湿地を埋めて。基地をつくるのはやめて!」「マヨネーズのような軟弱地盤の上に基地はつくれません」などアピールが続いた。チラシを受け取った20代の若い女性が「祖母が沖縄の人で、戦争の話も聞いたことがある。このチラシを見せてあげたい」と言ってきたので「今のうちに、おばあさんの話を聞いて、書き留めていた方がいいよ。そして、周りにも伝えた方がいい」と話したら「沖縄に行ったらよく聞いておく」と言ってくれました。うれしかったです。
 そして、間にいつものようにエイサーが披露され、通りゆく人の目をひいていました。
 最後に司会が「軍事要塞化がすすめられ、代執行で沖縄の自治権を奪い、辺野古大浦湾の新基地建設が着手されるが、沖縄では絶対にあきらめない戦いが続けられている。私たちも国会のある東京の地で、連帯の輪をひろげ、たたかいを積み重ねていきましょう。また、来月の第一土曜日にここで会いましょう」と訴えて終了しました。
 厳しいたたかいを強いられているが、ともに頑張っていこうと決意を新たにしたスタンディングでした。


新しい年があけました。まきてぃやないびらん ちばらなやーさいい

2024-01-01 14:16:27 | 日記

 あたらしい年2024年があけました。
 沖縄の自治権をはく奪し、昨年12月28日、国は設計変更承認の代執行を実施し、辺野古・大浦湾の工事を1月12日にも着手するという。このような理不尽な沖縄への対応に、どれほどの日本人が怒っているでしょうか。
 国の代執行を認めた福岡高裁那覇支部の判決は不当で許されない判決であった。代執行の要件(県の法令違反・他に方法がない・著しい公益違反)をも満たしていない。県は絶えず対話による解決を国に求めてきた。が、国は一切無視し続けてきたうえに、沖縄県民が何度も示してきた辺野古基地反対の民意を「公益」ではないと切り捨てたのだ。判決は「社会的公益」として「普天間基地の危険性の除去・日米の信頼」をあげた。普天間基地は住民が避難している間に米軍が国際法に違反して造った基地である。即時運用停止・返還するのが当然で、危険性の放置は日米の責任である。また、日米安保条約の負担を70%以上の基地を小さな沖縄県におしつけ続け、代執行してまで新たな米軍基地を押し付けるのはあり得ない。沖縄は軍事植民地ではない!沖縄の民意こそ「公益」なのだ!
 中国敵視政策のなかで、住民無視の自衛隊の軍事要塞化が急ピッチで進められ、沖縄の空港や港湾も公道も日米の軍事行動で日々の暮らしが脅かされている。さらに今年は、辺野古新基地建設はじめ沖縄の軍事要塞化や防衛予算の増額などで戦争への危機、原発再稼働の危機、土地規制法による区域指定583か所指定で住民監視が始まり危機は一層高まります。しかし、まきてぃや ないびらん、人権・平和・戦争反対の声を上げつつけ「命こそ宝」をめざしましょう!ガザ・ウクライナの戦争も続いています。即時停戦せよ!声を上げていきましょう!多くの仲間とともに頑張っていきましょう!今年もよろしくお願いします。
 近々の予定・・・1月6日11時から12時 新宿南口でスタンディング。1月12日8時から19時半 終日、代執行NO行動(添付のチラシ)できるだけの参加をお願いします。