今年もコロナ禍がつづき、不自由な暮らしが強いられました。オミクロン株という新しいコロナの変異株は、海兵隊の移動部隊によって、沖縄を襲っています。米兵らは、米国やその他の国から自由に米軍基地に降り立ち、基地から市街地へ自由に行き来できます。市街地に住んでいる人も多くいます。
岸田総理は「水際対策」と声高に叫んでいますが、基地の島・沖縄では全く機能しません。もちろん、岸田は十分それを承知の上で、沖縄での水際対策を放置してきました。韓国・オーストラリアのように、なぜ、米軍に要求しないのか!
米軍機からのコンテナ・部品落下や水筒落下、挙句はピーフォスを含む汚染水の沖縄島の汚染は、今や水道水まで汚染し、体内にまで蓄積されています。
来年は、「復帰」50年です。「復帰」は何だったのか。いろいろな論議がなされています。が、台湾有事を理由に、与那国・石垣・宮古・沖縄島・奄美まで軍事要塞化が進み、先日、日米共同作戦計画の原案が発表されました。沖縄では個人加盟の「絶対に戦場にさせない県民会議(仮称)」が検討されています。
また、11月25日、玉城デニー知事は「設計変更不承認」を発表しました。防衛省は「行政権の乱用で違法」といい、行政不服審査法を使って、国交省に審査請求しました。「違法」とよくも言えたもんだ!これから法廷闘争も予想されます。「違法は君たちだ!」と投げ返し、辺野古新基地を止めていきましょう。
1月23日は、名護市長選の投開票です。政府あげての介入が名護や沖縄を闊歩しています。「復帰」の年に生まれた岸本ようへいさん、ご支援をお願いします。絶対に負けられない選挙です。
私たちも、沖縄のゆるぎないたたかいに連帯し、自分たちの足元から「基地反対・戦争反対・命を守ろう」の声をあげていきましょう!
予定・・・* 1月4日(月)18時半 防衛省前行動
* 1月8日(土)11時~12時 オール沖縄に連帯する新宿南口アピール行動
* 1月29日(土)13時~「不承認支持・工事を止めろ!」新宿アルタ前
よい、としをお迎えください。今年もともにがんばりましょう! ユタサルグト ウニゲーサビラ
今年8月30日、京都の宇治市のウトロ地区で住宅や倉庫など7棟が焼け、放火の疑いで22歳の青年が逮捕されました。放火した理由を「日本人の注目を集めたくてやった」と供述しているそうです。先日は、韓国民団の建物にハンマーを投げ込むという事件も起きています。
在日コリアンに対するヘイトクライムです。絶対に許せません!ウトロの放火事件に焦点をあて、12月26日、京都の市民団体「京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会」が「ウトロでの放火を許さない!ヘイトクライムのない社会をめざす市民集会」を開催するそうです。、
「ウトロと連帯しヘイトクライム根絶をめざす声明」が発表されました。南部の会もその声明に賛同しましたので報告します。
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ウトロの人々と連帯しヘイトクライム根絶をめざす声明
2021年12月21日
今年 8 月 30 日、京都府宇治市のウトロ地区で、住宅や倉庫など計 7 棟が焼け、12 月 6日、京都府警は放火の疑いで 22 歳男性を非現住建造物放火罪(刑法 109 条)で逮捕したことを発表しました。被疑者は 7 月、名古屋市の韓国民団愛知県本部と隣の名古屋韓国学校の排水管に火を付けて壊し、器物損壊罪(刑法 261 条)で 10 月に逮捕・起訴されています。
ウトロ地区で放火されたのは住宅地であり、死者が出る危険性もありました。来年 4 月には地域の歴史を伝える平和祈念館が開館する予定で、その記念館に展示するための資料などおよそ 40 点も焼失したとのことです。
ウトロ地区は、日本軍の戦争遂行のための京都飛行場建設工事現場に朝鮮の人々が集められたのを契機として形成された集住地区で、住民は植民地支配の歴史の生き証人です。今回の放火は、戦後も差別の下、苦難の生活を強いられてきた人々に対し、生活の基盤のみならずその苦難の歴史の証拠をも破壊し、踏みにじるもので、到底許すことはできません。
一連の犯罪のターゲットとなっているのがすべて在日コリアン関連施設であり、被疑者は「日本人の注目を集めたくて火をつけた」などと述べているとの報道を踏まえれば、「日本人」集団に向けたメッセージとしてコリアンを攻撃しており、差別に基づく犯罪すなわちヘイトクライムの可能性が極めて高いといえます。コリアンであることだけを理由として、日本に存在することそのものを否定したヘイトクライムの危険性が強く疑われます。
ヘイトクライムの本質は、歴史的、構造的に差別されてきた属性を有する人々に対する迫害であり、その被害は直接攻撃された人のみならず、その属性を有する人々を日常的な恐怖、屈辱感、絶望感に陥れます。また、社会にその属性をもつ人々を差別し攻撃して構わないとの雰囲気が醸成され、暴力や排除、さらにはジェノサイドへもつながり、民主主義社会を破壊します。その危険性故に、日本も加盟している人種差別撤廃条約は加盟国にヘイトクライムを犯罪として処罰する義務を課しています。
今回の一連の放火事件は既に全国の在日コリアンに、いつ家や施設が放火されるかもしれないとの恐怖をもたらしています。今回の事件に煽られたと思われる大阪府の韓国民団枚岡支部へハンマーが投げ込まれた事件も報道されており、極めて深刻な状況です。
まず、今回の事件について、京都府警及び京都地検に対し、差別に基づくものであるか徹底的に捜査し明らかにすること、ヘイトクライムであった場合には、その重大性に相応しく厳正に起訴及び求刑を行うことを求めます。また、内閣総理大臣、法務大臣、京都府及び宇治市の首⾧、議員らが直ちにウトロを訪れ、住民の被害を聞き、被害を放置しないこと、ヘイトクライムの危険性が高く決して許さないと宣言することを求めます。そのような行動が人種差別撤廃条約の定める責務にかなうものです。そして、ヘイトクライム対策を含む人種差別撤廃政策及び法整備を緊急に行うことを求めます。
私たちは、ウトロの人々を孤立させず、被害回復及び再発防止に向け、また、ヘイトクライムの根絶のため共に闘うことを全国の皆さんに呼びかけます。
12月17日「土砂投入抗議官邸前スタンディング3周年」に参加しました。2018年12月14日の土砂投入に「絶対許さない!」と怒りのスタンディングを官邸前で始めてから3年。沖縄女性二人から始められた抗議のスタンディングは、一人また一人と賛同者を呼び、緩やかな個人のスタンディンググループが誕生した。昨年、スタンディンググループの名前を「アダンの会」と名付けられた。アダンは沖縄の浜辺に植えられている救荒植物で、長い葉っぱにはとげがあり、パイナップルのような実をつける。17世紀の政治家、蔡温(サイオン)が植えたと言われている。辺野古の美ら海を守るんだとの決意を込めて名付けられた。
主催者挨拶のあと、リレートークがはじまった。「辺野古の違法工事は絶対許せない」「私は戦争がいやだ」「沖縄に行ったことはないが、沖縄の人たちと連帯して声を上げていきたい」「排除する保安庁の若い人が『ぼくは本当は排除したくない。沖縄の人たちの気持ちがわかるから』と言っていた」「辺野古やアワにいったよ」「あまりスタンディングに出ていないが、気持ちはいっしょ」などなど・・・・・。
そして多田瑤子反権力人権賞の授賞式にきていた辺野古カヌー隊のメンバー真喜志さんから、20年近いカヌー隊としてのたたかいや今の辺野古の状況など詳しい報告があり、大きな拍手が沸いた。
リレートークの間に「座り込め、ここに」「沖縄を返せ」などギターの演奏に合わせて、みんなで歌った。
最後に「絶対あきらめない、土砂投入に抗議し、これからも官邸前抗議のスタンディングを続けていこう!」と確認し、シュプレヒコールで終了した。23人の参加でした。
12月14日、土砂投入3年のこの日、防衛省への「行政不服審査請求取り下げろ」の抗議行動がありました。この冬一番の寒さでしたが、約60人ほどが駆けつけていました。
防衛省は、玉城デニー知事の「設計変更不承認」に対し「行政権の乱用で違法」と述べ、12月7日、同じ内閣の国土交通省に「行政不服審査法」をつかって審査請求しました。これまでの経過が示す通り、公平・公正な審議は全く期待できません!
主催者の挨拶のあと、つぎつぎと抗議のアピールがあり、沖縄の風の伊波さんらから、現地からの報告も合わせて挨拶がありました。
主催者の防衛省への申し入れ書とともに南部の会も「行政不服審査」を取り下げ、辺野古新基地工事はただちに中止せよ!の文書を読み上げ、防衛省職員に手渡しました。防衛省の「玉城デニー知事の不承認は、行政権の乱用・違法」と言った言葉をそのまま、防衛省に投げ返します!
(なお、防衛省への抗議文は「ゆんたくおばさんHP」の「辺野古にエール」に添付されています)
12月11日、新宿歴史博物館で開催された「『復帰』前後の在日沖縄青年運動」の講演を聞きました。
1971年6月、日米両政府は沖縄返還協定に調印。「基地撤去で平和憲法のもとへ」と要求した米軍施政権下にあった沖縄の要求は全く顧みられることなく、米軍基地はそのまま沖縄に置かれることが明らかになり、「日本復帰」対する怒りが大きくひろがっていた。
71年の10月19日、「沖縄国会」で佐藤総理が演説をしている最中、傍聴席から爆竹が鳴り、チラシがばらまかれた。3人の沖縄青年が沖縄の自己決定権を訴える行動であった。
その中の一人、本村さんがその頃の自分たちの思いを語った。逮捕され、裁判では、ウチナーグチで「沖縄のことは沖縄が決める」と訴えたそうだ。
あれから50年、何が変わったのか、と問うた。沖縄の民意を踏みにじる辺野古問題をはじめとする軍事要塞化。自己決定権を勝ち取るためには、琉球独立も視野に入れるべきではないかと、ともに考えてほしいと訴えた。
その後、名護市長選の岸本ようへいさんを支援しようと呼びかけがあり、最後に、宮城義光さんのサンシンが会場に響き、琉球民謡がはじけた。
参加者は80人、熱気あふれる集会であった。
不当にも、玉城デニー知事の出した「設計変更不承認」に対し、国は12月7日、行政不服審査法を使って審査請求を出した!
「行政不服審査」は国が使うことを想定していない法律だ。民間人が国や行政に対して使う法律を、前回と同じようにまた、今回も歪曲して審査請求した。なにがなんでも沖縄の民意を踏みにじり「基地建設ありき」の問答無用の弾圧が繰り返された。防衛省が国交省に審査を申し出る!同じ内閣の国交相が審査をする。閣議決定した内容を、違う審査の結果がでるわけではない!まっとうな審議をするわけがない!90㍍に及ぶ軟弱地盤、二つの活断層、辺野古弾薬庫に震度1でも崩壊する危険性のある基地をつくる。「普天間基地の一日も早い危険性の除去」が理由だが、その理由はすでに破たん!
「一日も早い移転」が12年もかけるのか!ありえない!その危険性除去の普天間基地で、危険な吊り下げ訓練まで行っている!本当に「危険性除去」というなら、玉城デニー知事の「一日も早い危険性除去は、普天間基地の運用停止である」と言われた、その通りである。
普天間基地は、住民を収容所に入れている間に、米軍が国際法に違反して作った基地である。違法に造った基地は、直ちに返すべきだ!
「人権・民主主義・法の平等」など隣国に言う前に、自らの足元の「人権・民主主義・法の平等」はどうなっているんだ!
「人権・人道課」も作ったそうだが、恥を知れ!といいたい。
国の行政不服審査法を使っての審査請求糾弾!
ワッターヤ マキランドー!海ん普天間ん、ウチナンチュヌ ムヌヌヤンド ヤマトンチューヤ ヤマトニケーレー アメリカーヤ アメリカーカイ ケーレー!
12月4日、青空が高くよく晴れた日であった。 昨日の官邸前行動に続いての連日の行動であったが、約100人の方が参加していた。
それぞれが思い思いのプラカードを掲げ、思い思いの横断幕をもっての「沖縄県知事のの不承認支持・辺野古の工事はただちに断念せよ」のアピール行動である。通りの両側に並んで掲げるプラカードの列は壮観であった。
マイクで訴えるとともに、いつもの琉球民謡でのエイサーやカチャシーで盛り上がった。
最後に「辺野古不承認支持するぞー!」のシュプレヒコールで、なんとしても辺野古の工事を阻止していこう!と確認して終了。
参加されたみなさん、」お疲れさんでした。
12月3日「沖縄県の『不承認』を支持する官邸前・沖縄県庁前同時行動」に参加しました。
6時半開始で、まず元気なシュプレヒコールで始まり、総がかり行動・1000人委員会の勝島さんが主催者挨拶をされ、基調を国会包囲の木村さんが提案。不承認の内容や今後の取り組みを話されたあと、特に、来年1月に投開票される名護市長選や秋の沖縄県知事選になんとしても勝利しなければならない!と強調された。その後、国会議員の挨拶が続き、沖縄県庁前で集会を終え、デモ中の高里さんが電話でアピール。SACO合意から25年たつが、返還合意された中身は全部県内移設で、さらに機能強化されている。普天間基地の5年ないし7年返還をアメに打ち出したが、辺野古への移設で、今日に至る。なぜ、SACO合意が行われたか!少女暴行事件がきっかけだったが、それを利用して、今日の辺野古問題であり、県内移設の基地強化である・・・など話された。
その後、全労協・9条壊すな!実行委員秋・平和をつくり出す宗教者ネット・・などの発言が続いた。最後のシュプレヒコールで終了。約500人の参加でした。