8月26日「海を壊すな!事故の責任転嫁するな!防衛省へ緊急行動」に参加しました。
8月20日、防衛省=防衛局は沖縄県の事前協議を求めているのを振り切って軟弱地盤の広がる大浦湾に本格工事を着工した。昨年12月、県の自治権を取り上げ「代執行」で工事を強行した。さらに6月28日の安和桟橋での死傷事件の原因究明や再発防止策も示さず、警備を動員して、土砂の搬出を再開したのである。
主催者の挨拶の後、沖縄からは、安和桟橋で事故にあい大量の輸血や下半身の骨折8か所の手術を終え、やっと一般病棟に移った女性のお姉さんの電話メッセージであった。「妹は現在、リハビリ中だが、どんなことがあっても、たとえ、車いすになっても基地反対の抗議行動に参加する。骨は折れても心は折れない」と事故にあった妹の熱い思いを訴えた。
その後、南部の会の防衛省への抗議文が読み上げられ、防衛省職員に手渡した。その後、「基地・軍隊はいらない!4.29実行委員会」から9月13日の性暴力事件の政府交渉の紹介、一坪関東ブロックから県民大会に呼応する東京集会(日程は未定)、国会包囲の国会前集会などの取り組み等についての呼びかけがされた。最後にシュプレヒコールと「沖縄立ち上がろう」を全員で歌って緊急集会は終了。
帰り道、90歳の女性を含むメンバーと駅まで一緒だった。仲間が「今日は緊急だから無理してこなくてもよかったのに」90歳の彼女「緊急だから来たのよ」と。彼女たちは沖縄だけでなく原発やほかの集会などにも参加しているという。彼女たち3~4人で議員会館前で沖縄辺野古の座り込みをして20年以上になるという。ともに組合運動を経て、現在もたたかいの現場にいる・・・・すごいなあ
以下は、防衛省に手渡した南部の会の抗議文です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2024年8月26日
内閣総理大臣 岸田文雄 様
防衛大臣 木原 稔 様
外務大臣 上川 陽子 様
沖縄防衛局長 伊藤 晋哉 様
大浦湾の貴重な自然を破壊する不当な工事着工を中止せよ
「安和桟橋の死傷事件」の原因究明と再発防止策を示すまで土砂搬出を中止せよ
沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会
防衛省=沖縄防衛局は昨年12月、沖縄の自治権を一方的にはく奪し、8月20日、代執行で辺野古大浦湾の護岸造成工事に着手した。仲井真元知事の出した埋め立て承認の留意事項に基づく事前協議をしないまま自然豊かな生物多様性の大浦湾の北側のA護岸工事に金属性の杭を打ち込み、N1護岸とN2護岸に石材を投げ込んだのである。軟弱地盤の改良工事を追加した設計変更にもとずく工事である。2013年、埋め立てを承認した仲井真元知事が「実施設計に基づき環境保全対策、環境監視調査、事後調査などについて詳細を検討し、県と協議すること」との遵守すべき留意事項を踏みにじっての着工である。さらに県が必要な事前協議が整うまでは着手しないよう求める中で、入札からわずか4か月で変更契約を交わし十分な説明もなしに「変更契約調整」と記しただけで170億円増額したという。2014年の3500億円が9300億円にふくれあがり、22年度までにすでに半分は使っている。90㍍にも及ぶ軟弱地盤の地盤改良後も沈下する恐れがあると専門家が指摘しており、完成後の補修工事にも膨大な費用が掛かる。莫大な税金を使って、貴重な自然を壊す辺野古新基地建設は群がるゼネコンへの利益配分のためなのか!
埋め立て用土砂も県内で調達するはずだったのが、奄美大島の土砂を使用するための調査がされるという。奄美など県外の土砂投入は特定外来生物の混入が懸念される。政府は県外から持ち込まれる土砂を洗浄することで特定外来生物を除去するというが、それが可能なのか?世界のNGOが「希望の海」と認定した5300種の海洋生物や262種の絶滅危惧種のすむ自然豊かな大浦湾である。県の土砂条例の厳密な適用で、特定外来生物混入を阻止しなければならない。
さらに土砂搬出先の安和桟橋で6月28日に死傷事件がおき、8月15日、防衛省は「抗議行動は妨害行為」と歪曲し県に対策を要請した!その真逆な対応に怒りが抑えられない!抗議行動は辺野古新基地建設に粘り強く反対してきた市民の表現や思想信条の自由という憲法で保障された当然の権利である。事件は工事を強行し、さらに工事を急がせて無理に2台のダンプを発車させた防衛省の作業の在り方、監督責任に一切の原因があった。全日本建設交通一般労働組合沖縄ダンプ協議会も「事故は効率を優先させたことが原因であるとして防衛局に現場の安全確保」を申し入れている。しかも防衛省=防衛局はその安全確保のための、事故原因や再発防止策も示さないまま8月22日に土砂搬出を再開した!防衛省=防衛局の無謀な作業の在り方がこの事件を起こしており、被害者の二人に対し、謝罪し補償すべきは当然である。
自然豊かな大浦湾を破壊する工事着工と事故の謝罪や反省・佐発防止策もしめさないまま安和桟橋から土砂搬出を再開したことに抗議し、以下要求する。
1、 大浦湾本格工事着工を直ちに中止し、沖縄県と十分な事前協議をしろ
2、 「一日も速い普天間基地の危険性の除去」にはならない辺野古新基地建設は断念せよ
3、 米軍が違法に造った普天間基地は直ちに返還すべきである
4、 安和桟橋事件の原因究明・再発防止策を示し、被害者に謝罪し、十分な補償せよ