沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会

辺野古新基地・高江ヘリパット建設反対。東京南部の地で、尊厳をかけて島ぐるみでたたかっている沖縄の人々と連帯していきます。

「安保関連3文書」撤回を申し入れました

2023-01-07 11:12:49 | 日記

 1月4日、今年最初の防衛省前行動(辺野古実主催)に参加しました。6時半から1時間のスタンディングでしたが、かなり寒さがこたえました。
 沖縄からの電話メッセージは、山城さんでした。「安保3文書が閣議決定され、沖縄が戦争の最前線たたされている。台湾有事をあおり、中国敵視政策のアメリカと一体となり、日米による戦争の実戦訓練がされている・・・ともに戦争反対の声をあげていこう!引き続きのご支援をお願いします」と沖縄の危機的状況を話された。また、沖縄糸満の魂魄の塔の前で行われた「戦没者遺骨の尊厳を守る集会」の様子を宗教者ネットの方が報告。そのほかにも市民団体の報告が続きました。
 昨年の12月16日、敵基地攻撃や軍備増強など盛り込んだ「安保3文書」が閣議決定され、5年間で43兆円もの防衛予算を組み、コロナ禍や物価高で厳しい暮らしを強いられている私たちから税金として徴収するという。しかも沖縄を戦場とするこの3文書、許せるわけがない!南部の会は安保3文書撤回を求める申し入れ書を防衛省の担当職員に手渡しました。総理大臣や官房長官、沖縄担当相には1月5日、郵送しました。写真のプラカードは「沖縄を戦場とする安保3文書撤回しろ」です。
 以下、申し入れ書です。

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                            2023年1月4日
内閣総理大臣 岸田文雄 様
内閣官房長官 松野博一 様
防衛大臣   浜田靖一 様
内閣府特命担当大臣 岡田直樹 様
     
    沖縄を戦場の危険にさらす「安全保障関連3文書」を撤回せよ

                 沖縄のたたかいに連帯する東京南部の会                 
                      
 政府は国会の審議もせず、国民の意見も聞かずに2022年12月6日に安全保障関連3文書(以下、3文書)を閣議決定した。23年度から5年間の防衛費は約43兆円と膨大に増額し、財源確保に増税をするという。12地対艦誘導弾の改良など1千キロをこえる長距離ミサイルを開発し量産化を図り、与那国島・石垣島・宮古島・沖縄島・馬毛島など南西諸島に配備し、他国のミサイルを迎撃するだけでなく、敵基地中枢まで攻撃する巡航ミサイルまで配備するという。さらに報道によれば、沖縄など南西諸島が侵略されたことを想定し、音速の速さで飛ぶミサイルで本土等遠方から打ち込み防衛する計画だそうだ。南西諸島が戦場となることを想定され、実際、実戦を想定した訓練が行われ、民間港や空港、公道まで装甲車が走るような事態である。中国を刺激し、住民を標的にさせるこの訓練は人々を恐怖に陥れている。地域で生きぬくことすら奪うのか!と再び沖縄を「捨て石」にするこの「3文書」に怒りがわく!直ちに撤回すべきである!
 「台湾有事は日本の有事」と中国脅威論をあおり、あたかも中国が攻めてくるかのように喧伝しているが、本当にそうなのか。2012年の尖閣諸島国有化を契機に中国海警局の船舶の領海侵入が続いているというが、50年前「尖閣問題は棚上げ」で中国と合意、国交を正常化し平和条約を結んだ経緯を忘れたわけではなかろう。中国敵視政策をとっているアメリカのペロシ議員がなんでわざわざ台湾を訪問したのか。アメリカも日本も「台湾は一つの中国」と認めており、台湾問題は中国の国内問題であり内政干渉すべきでない。「台湾有事・中国脅威論」をあおることで、台湾に大量の武器を売りつけ、大儲けしているのはどこの国か。日本もアメリカから大量の武器を買い込み、今や世界9位の軍事大国だ。その上、3文書によって世界第3位の軍事大国になるそうだ。
 敵基地攻撃能力・防衛産業の育成・学術研究などの3文書は明らかに憲法違反である。憲法9条は「国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する」「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はそれを認めない」と記されている。平和条約を結んでいる隣国・中国とは平和外交に徹すべきであり、膨大かつ無駄な軍事費はコロナ禍で苦しむ貧困対策に使うべきであることは論をまたない!
県民の暮らしや命をどのように考えているのか。先の沖縄戦のように再び国策の犠牲にし、地獄のようなイクサ場にするつもりか!軍事要塞化・ミサイル配備など沖縄への植民地支配・差別支配は即刻止めるべきである!私たちは沖縄・琉球列島にトマホークなどの長射程距離ミサイルを配備し、沖縄を再び戦場にすることを前提とした「安全保障関連3文書」の撤回を求める!