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<珍しい野菜> マイクロトマト

2024-09-10 08:21:06 | 珍しい野菜

 「マイクロトマト」

 リコペン豊富なマイクロトマト 2015/06/23

 日常生活の中でちょっと気になる健康の話や、栄養に関する話題や知識を取り上げました。また健康に良い料理のレシピなどを紹介します。

 西山一朗(理学博士)

 マイクロトマトという野菜をご存知でしょうか。一果の重さで比較すると、普通のトマトが100~150g、ミニトマト(プチトマト)が10~20gなのに対し、マイクロトマトではわずかに1~2gしかありません。写真のとおり、果実の直径も1cm余りしかないとても小さなトマトです。厳密にはトマトとは別種の植物ですが、果形、色、食味ともにトマトにそっくりで、流通上はトマトとして扱われています。そのまま食べても美味しいのですが、サラダやお菓子の彩としても便利に使えます。

 興味深い食材ですので、この数年間、4年生の卒業研究の材料としてその果実成分を調べてきました。その結果、糖度は普通のトマト(桃太郎種)の1.8倍もあることがわかりました。さらに、可食部100gあたりの含量を桃太郎種と比較すると、ビタミンCは3.3倍、赤色色素のリコペンは3.6倍、β-カロテンは2.3倍にも及ぶことが確認されました(発表準備中)。

 ビタミンCやリコペンは、強い抗酸化作用を示すことが知られており、生活習慣病の予防効果が期待されます。またβ-カロテンは、同じく抗酸化作用を有するほか、生体内でビタミンAに変換され、正常な視覚の維持や皮膚・粘膜の健康維持に寄与します。

 リコペンやβ-カロテンなどのカロテノイド色素は一般に熱に安定ですので、加熱調理して食べた場合でも、その機能性の多くは保たれるものと考えられます。そのため、調理用トマトのように、スープやパスタ料理のソースなどに利用するのも面白いかもしれません。(ただし、そのまま炒めると、ポップコーンのようにはじけて危険という未確認情報もありますので、ご注意ください。)

 市場での流通量が少ない野菜ですので、なかなか入手が難しいかもしれませんが、もしも青果店やネット販売等で見かける機会がありましたら、試してみられてはいかがでしょうか。

*https://www.komajo.ac.jp/uni/window/healthy/he_column_20150623.html より


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