「打ち豆と切り昆布の煮物」
主な伝承地域 会津若松市
主な使用食材 大根、油揚げ、打ち豆、にんじん、昆布
歴史・由来・関連行事
「打ち豆と切り昆布の煮物」は、打ち豆、切り昆布などの長期保存のきく食材をうまく使った郷土料理。福島の冬は積雪が多く、新鮮な野菜を収穫することが難しい。そのため、寒さと乾燥した気候を利用し、干し野菜などの長持ちする食品を作ることがある。例えば、打ち豆は青大豆をつぶし、乾燥させた豆のこと。冬の貴重なたんぱく源としてよく食べられていた。また、切り昆布は細かく切った昆布で、こちらも長く保存ができるほか、ミネラルが豊富な食材。これらを組み合わせた打ち豆と切り昆布の煮物は、冬の時期でもおいしく食べられるおかずとして根付いている。
食習の機会や時季
昔はお盆や法事、結婚式など、行事の際に振る舞われていた。近年では食卓に並ぶ一般的なおかずとして親しまれている。
飲食方法
鍋に大根や油揚げ、にんじん、打ち豆、昆布などの具材を入れて炒めてから水を加え、煮込む。砂糖、醤油で味を調え、汁けがなくなるまで煮詰めたら完成。会津産の菜種油で炒め、香り高く仕上げるのがコツ。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
家庭で一般的に作られている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/30_24_fukushima.html より
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