「 363 越前仕立て汐雲丹」
200年続く製法にてバフンウニと塩のみで熟成し、旨味を凝縮させています。添加物などは一切入っておりません。北海道、長崎、鳥取などの国産のバフンウニを使っており、それぞれの浜の特徴を見極めてブレンドすることで味の相乗効果が生まれ、旨味、甘味、苦味の均整のとれた美味しい汐うにに仕上がります。すべての工程を手作業で行っており、職人の真心がこもったこだわりのひとしなです。
株式会社 天たつ 福井県福井市順化 2-7-17
松平家ゆかり 日本最古の雲丹商
日本最古の雲丹商として、古くから汐うに(越前雲丹)を扱う天たつ。
文化元年(1804)、越前福井藩主松平家より藩の御用商を命ぜられ、「天王屋(てんおうや)」として創業いたしました。
三代目・天王屋五兵衛の代には、当時の越前福井藩主・松平治好公から「戦時中に日持ちする貯蔵食の開発」の御用命を賜り塩蔵法による汐うにの製法を考案。
七代目・天王屋辰吉(たつきち)の代には、松平春嶽(しゅんがく)公より「天王屋の辰吉」略して「天たつ」と呼ばれ、この名前を明治の時代より屋号として頂戴いたしました。
私ども天たつは松平家に永く関わりいただいております。
汐うにの包装紙には今でも、江戸時代に使われていた貴重な福井城下地図が使用されているなど、藩主の御用商人としての誉れを得ております。
「お殿様に喜んでいただきたい」今なお受け継がれる想い
越前福井藩主松平家の御用商人として、さまざまな海産物を取り扱い、汐うにを考案した天たつ。
「お殿様に喜んでいただけるものをつくりたい」その一心で味と製法に工夫を重ねて参りました。
昭和天皇に汐うにを献上する際には天たつ九代目当主・天野吉利はガラス板の上に汐うにを薄く伸ばし、下から光を当てながら細かなウニの殻の破片を箸で一つひとつ取り除き、丁寧に桐の箱にお詰めいたしました。
当時の想いは現在も変わらず「ただただ喜んでいただける、美味しいうにを創り続ける」という天たつの理念として受け継がれております。
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