1月15日に発生した「トンガの海底火山大規模噴火」。
噴煙が最大2万メートル(20キロ)近く、半径260キロにも広がっている。
ただ、まだ収束したかどうか不明。
現状で「日本への影響」が出ている。
まず当日、気象庁は「津波の影響はない」と発表したが、翌日未明に潮位変化がみられたため「津波注意報・警報」を発令。こんなドタバタはかつてなかったのでは?
太平洋地域において「津波研究の第一人者」を自負していたはずの「日本」。
気象庁の宮岡一樹・地震情報企画官は、「今回の潮位変化は、地震にともない発生する通常の津波とは異なる。津波と言っていいのか分からない」として、「津波」という表現を避けた。ただ、「防災上の観点から津波警報の仕組みを使って、防災対応を呼びかけている」と述べた。
「津波ではない」「予想外の津波」「原因は不明」などと意味不明な見解が述べられ、混乱した。
結局、「空振」が潮位上昇の原因だったと。
「空振」とは、、火山の噴火や、核実験などに伴って発生する空気中を伝わる空気振動である。圧力波の1種とされる。*Wikipedia より
今後の「津波研究」などに生かしてもらいたい。
日本への影響としては、「噴出物」が気象変化をもたらすのでは?というもの。
1991年フィリピン・ピナトゥボ火山の噴火と似ていると。1993年の日本の「冷害」 をもたらした原因がフィリピン・ピナトゥボ火山の噴火だと結論づけられている。
規模は同等か少し小さいかとみられているが、まだまだ不明な部分がある。
なにせピナトゥボ火山の噴火は、1年近くも続き、火山性ガスが大気中に放出され太陽光を遮った。北半球の平均気温が0.5度ほど下がったとされる。
日本では「冷夏」となり、コメ作況指数は「著しく不良-74」、農作物の被害は過去最大規模となった。これを危惧するメディアが不安を掻き立てる。
ただピナトゥボ火山との違いは、「南半球」で起こったということ。
ピナトゥボ火山は、北緯15度あまり。今回のフンガ・トンガは南緯20.5度あまり。
ピナトゥボ火山の時は、北緯25度~南緯15度に大きな影響を与えた。といっても、日本が冷害になるくらいだから世界的に影響を与えたといえる。
今回の場合、南半球を中心として大きな影響があるとみられるが、やはり北半球・日本も警戒すべきだろう。「偏東風」の影響をうければ、豪州・NZなどに大きな影響か?
米屋の親父としては、やはり93年の「冷害」のような被害は恐ろしい。
私は当時サラリーマンだったから、直接的影響を受けなかったのが幸い。もう忘れた方も多いだろうが、93年産の米不足により、タイ米の緊急輸入で大混乱した。あの時の「不適切なタイ米」を流通させた政府の責任は大きい。*この話はまたの機会で
まずは、フンガ・トンガの噴火が収まることを祈るだけだ。
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