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< お米 > お米の品種・銘柄 ササニシキ

2022-12-26 07:54:50 | お米

 「ササニシキ」

 イネ(米)の品種の1つである。水稲農林150号、旧系統名は東北78号。日本の宮城県で開発され、東北地方の温暖な平野部を中心に生産される。かつては宮城県を代表する銘柄米であった。

 ササニシキは1963年(昭和38年)、宮城県立農業試験場古川分場(現:古川農業試験場、大崎市)で、「ハツニシキ」(当時の開発番号は「奥羽224号」)を母、「ササシグレ」を父として交配し誕生した[1]。ハツニシキもまた、1954年(昭和29年)に同じ宮城県立農業試験場古川分場で誕生した新品種である。

 また、ハツニシキはコシヒカリと同じく「農林1号」と「農林22号」の交配で誕生した品種であり、ササニシキとコシヒカリとは親戚品種に当たる。

 コシヒカリと比較すると、ササニシキはアミロース含有量が多いため食味はあっさりしており、副菜の味を引き立て和食に向くとされる。しかし日本の消費者の嗜好が変化し、ササニシキのようなあっさりした米よりも、コシヒカリのような粘りの強いもちもちとした食感の米が好まれるようになったため、好みの分かれる米とも言われる[5]。寿司酢を加えても、べたべたしないため寿司職人が好み、寿司店によってはササニシキの使用を売りにしている。このため一般消費者より、料亭や寿司屋への供給が主となっている。

 かつてササニシキはコシヒカリに対し「東の横綱」と呼ばれた人気品種で、ピーク時の1990年(平成2年)には作付面積が20万7,438ヘクタールに達し、コシヒカリに次いで日本第2位の作付面積となった。しかし、茎が細いため耐倒伏性が弱く、いもち病抵抗性に弱く、冷害に弱く気象被害も受けやすいという短所があり、1993年米騒動(「平成の米騒動」とも呼ばれる)を引き起こした1993年(平成5年)の冷害では、大きな打撃を受けた。そのため冷害に強い品種であるひとめぼれ(コシヒカリ系)へ転換され、ササニシキの作付面積は大幅に減少した。

 いもち病への抵抗性を高めた、ササニシキBL「ささろまん」という派生品種もあるが、開発地の宮城県以外ではほとんど栽培されていない。

 また宮城県は、山形県生まれの「つや姫」などの他品種を奨励品種としており、2013年(平成25年)にはササニシキの作付面積が3,000ヘクタールまで減少していた。2017年(平成29年)には、宮城県におけるササニシキの作付面積は、ひとめぼれ、つや姫に続く3位に後退した。しかし寿司米として一定の需要があるため、ササニシキ系の「東北194号」と共にササニシキの栽培に乗り出す農家もあり、宮城県では、ひとめぼれ、だて正夢、ササニシキを柱にしたブランド化戦略を推進している。

 2013年の誕生50周年に合わせて、開発地である古川の農がササニシキの生産拡大に乗り出した。その他、白石市などでも「ササニシキ復活プロジェクト」が行われている。また2015年(平成27年)から、キリンビール仙台工場で限定醸造する「一番搾り 仙台づくり」の副材料として宮城県産ササニシキを採用している。

*Wikipedia より

*農研機構 より

ただし、いもち病に強い「ササニシキBL」へと品種改良が続いている。

 宮城県の政策もここ20年で迷走している部分がある。

 私が家業を継いだ時(1996年)には、「ササニシキ」「ひとめぼれ」がほとんどだったが、その後「まなむすめ」が登場。1993年を機に「ササニシキ」が極端に減少し、「ひとめぼれ」「まなむすめ」に。しかし、「つや姫」の登場で「まなむすめ」が減少。今では「ひとめぼれ」「つや姫」がほとんどで良質な「ササニシキ」はそれほどない。そして「だて正夢」を登場させたが・・・

 当店は「みやぎ米推奨店」であるが、JA全農みやぎからの案内にも「ササニシキ」を強く推すことはない。やはりもっと「いもち病」や「冷害」に強いものへの改良が求められるのでは?


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