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<桃> 秀玉

2021-09-15 07:34:43 | 食品

 「秀玉」

■秀玉(しゅうぎょく)とは?

●「菊水」×「幸水」
 「秀玉」は1963(昭和38)年に農林水産省果樹試験場(当時は農林省園芸試験場)において、「菊水」に「幸水」を交配して生まれた交雑実生で、1986(昭和61)年に登録出願、1988(昭和63)年に品種登録されました。

あまり栽培されておらず、市場に出回る数も限られている品種の一つです。

●秀玉(しゅうぎょく)の特徴
 農林水産省の品種登録データベースには下記の通り記載されています。

『-----

 果実の形は扁円、果実の大きさは大(約400g)で、「幸水」、「菊水」よりも大きく、「豊水」と同程度である。

 果皮の色は黄緑、果面のさびの発生はやや多、果点はやや大、果点の密度は中である。

 果肉の色は白、果肉の硬さは軟、果肉の粗密は密、甘味は多、酸味は少、果汁は多である。

 成熟期はやや早であり、育成地(茨城県つくば市)において9月上旬で「二十世紀」、「豊水」より早く、「幸水」より遅い。

 後期落果は中であるが、年によっては多いときがある。

 芯腐れは無、みつ症状は少、裂果は無、果実の貯蔵性は中、黒斑病抵抗性は有である。

 「幸水」と比較して、果実が大きいこと、果皮の色が異なること等で、「菊水」と比較して、果実が大きいこと、果実の酸味が少ないこと等で区別性が認められる。

-----』以上、抜粋。

●実際に食べてみた秀玉(しゅうぎょく)の食味
 今回入手したものは滋賀県の農園で作られたものです。

 大きさは一玉600g以上もある大玉でした。果形は扁平気味でずっしりとした重みが感じられ、青梨っぽくはありませんが、表皮の色は黄緑の地に、赤梨に良く見られる茶色い果点コルクが沢山あります。

 中に果肉は白く、切っただけで果汁がポタポタと垂れるほどジューシーで、食べると、比較的優しい歯ざわりでとても甘く、酸味はあまり感じられないほどでした。香りは少し弱い感じですが、とても美味しい梨です。

■秀玉(しゅうぎょく)の主な産地と旬
●秀玉の主な産地
 政府がまとめた平成23年産の栽培面積を見ると、福島県1.5ha、千葉県と神奈川県がそれぞれ1.1haの3箇所のみとなっていて、全国的にあまり栽培されていない希少品種となっていることが分かります。その他の地域でも栽培はされていると思われますが、個々の農園で数本だけ栽培していると言う感じでしょう。

●秀玉(しゅうぎょく)の収穫時期と旬
 秀玉の成熟期は育成地の茨城県で9月上旬となっており、二十世紀梨よりも早く市場に出回る青梨となります。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/nashi-syugyoku.htm より


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