<佐賀の伝統果樹>
「元寇-げんこう」
【生産地】唐津市鎮西町馬渡島(まだらじま)、唐津市浜玉町
【特徴】香酸柑橘。淡いレモン色。甘みがありまろやかな酸味の果汁が特徴。サイズは小さい蜜柑(みかん)ほど。
【食味】さわやかな香りと酸味。酸味や甘味は、その時期その時期で変化する。
【料理】ぽん酢、焼き魚、シメ鯖、イワシの塩辛など。加工品として、いかさしゲンコウ、ちりめん佃煮、グランドシャ、ジュレ、飴、クッキー、サイダー、ドレッシングなど
【来歴】玄界灘に浮かぶ馬渡島の山中に自生していたもの見つかった。佐賀県にしかない珍しい柑橘。馬渡島でもカトリック集落の「新村(しんむら)」でしか確認されておらず、その由来は解明されていない。かつて、この島に渡ってきたスペインの宣教師が持ち込んだのではないかと推測されている。
2021年に産直サイトを運営する「未来ギフト唐津」という活動に参加した県立唐津西高写真部の高校生が、元寇と出会い、「自生している元寇の成木が馬渡島に2本しかない」ことや「浜玉町の富田農園が元寇を守るために栽培している」ことを知り、復活プロジェクトを立ち上げた。高校生から提案を受けた「未来ギフト唐津」は、島民に栽培を依頼して収穫した実を加工・販売することを計画。その第一歩として、島の自生木からの接ぎ木で元寇を生産する同市浜玉町の農家、富田秀俊氏が無償提供した成木19本が、部員23名の手で島の畑に移植された。現在、収穫された元寇は、通販や道の駅、加工品などで販売されている。「元寇(げんこう)ジャム」で産品唐津ブランド認証票を受けた。
※「新村」は佐賀県西松浦郡に存在した村。有田村に改称。町制施行して東有田町に改称。現有田町。
【時期】11月~2月
*https://tradveggie.or.jp/41-saga/#i-15 より
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