下村冨士男氏著『日露戦争』の書評は、本日も中止です。自民党総裁選の日程が、次のように決まりました。
・ 9月17日(金)・・・本日、候補者名公示
・ 9月29日(水)・・・総裁選投票 ( 国会議員・全国党員 )
9月6日の千葉日報の記事を読み、9月15日に、「共同通信社世論調査」というタイトルでブログを書きました。「ねこ庭」を訪問される方のコメントがあり、次のように返事を入れました。
「河野氏のような定見のない、皇室崩壊の議員に、どうして党内の若手はついていくのでしょう。そこが情けないところですが、私たちに分からない議員の事情があるのかもしれません。」
本日手にした9月10日の千葉日報の記事に、答えが書いてありました。この忙しい時に、そんなことはどうでもいいじゃないかと言われそうですが。私にはどうでも良いことではありません。本日も急遽予定を変更し、この点について、息子たちに伝えなければなりません。
日本を崩壊させようと企んでいる共同通信社は、千葉日報の6面のほぼ半分のスペースを使い、河野氏の出馬表明記事を掲載しています。
「河野氏きょう出馬表明」「派閥、締め付け効かず」「若手は " 選挙の顔 " 優先」
大きな活字で、見出しの文字が踊っています。私は、「若手は " 選挙の顔 " 優先」の見出しに注目しました。ここに若手議員が、河野氏支持に回る理由が説明してありました。
・若手議員は、選挙に弱い。
・衆議院 1~3 回生は、自民一強の追い風を受けた選挙しか知らず、足腰の弱い議員が多い。
・不安を抱える若手議員らは、「選挙の顔」を優先して選びたいとの本音が、隠せなくなってきた。
・若手にとって衆院選は生きるか死ぬか、派閥の論理より、総裁選びの方が大事だ。
要するに自民党若手議員諸氏は、総裁候補の政治信条でなく、世間に人気のありそうな候補者を支援した方が、自分たちの選挙に有利だという判断です。これについて私は、反対しません。議員は「選挙に落ちればタダの人」ですから、自分の当選が第一です。野党であれ、政権党であれ、もっと言えば政党政治が始まって以来、議員の心理は不変です。
私が今回議員諸氏を批判するのは、「選挙の顔」として河野氏に決めた、その判断基準の低さです。
「自民党は日本の保守政党です。」と、分かり切ったことを河野氏は強調します。
「国民のための、国民に寄り添った、温かい政治を実現します。」
片手をあげ、力強く訴えますが、国を愛する国民は誰も、耳を傾けていません。リンカーンの言葉を真似ていますが、中身は何もなく、共産党の言いそうな甘い誘惑です。
河野氏がこれまで喋ってきた暴言と、立候補以後の立派な主張との違いに、国民が不信感を抱いているのに、若手議員諸氏はそんな風潮にも鈍感なのでしょうか。
私は千葉の選挙で、河野氏の一番弟子と自称する秋本真利氏と、公明党べったりの石井準一氏には、決して投票しませんが、同様のことが貴方たちの選挙区で生じます。自民党の中にいて、保守だと言いながら、やっていることが共産党員というのが、河野太郎氏です。そんな氏を、どういう判断基準で、「党の顔」だと思い込んでいるのでしょう。この時点で、若手議員諸氏は、自民党内の「獅子身中の虫「駆除すべき害虫」になっています。
共同通信社は、大きな扱いで河野氏の出馬表明を扱っていますが、流石に国を愛する読者への配慮も忘れていません。
「ただ麻生派のベテランを中心に、過去に脱原発や女系天皇容認を訴え、」「世論の批判が強い、ワクチン接種を担当してきた河野氏に慎重論があり、」「派を挙げての指示決定には、至っていない。」「他派でも、河野氏の言動に対し、警戒が絶えない。」
共同通信社のこういう慎重な叙述に気づかず、派手な紙面で大きく扱われているから、人気があると勘違いするのでは、若手議員諸氏は自問党議員失格です。
私の大切な息子たちのためだけでなく、若手議員諸氏のためにも、私はブログを書いています。「ねこ庭」のことなど、貴方たちは知らないし、知って欲しいとも思いませんが、忠告だけはしておきます。
総裁選の投票が、議員だけでなく党員投票もありますので、各政党の党員数をネットで調べてみました。平成30年11月1日のデータですが、参考にはなります。
自民党 107万人
立憲民主党 76
国民民主党 77
公明党 76
共産党 30
日本維新 2
社民党 1
こうして見ますと、自民党の党員数も人口比では、大したことがありません。冠婚葬祭だけに力を入れ、後援会にだけ頼っている自民党も、足腰の弱い政党ではありませんか。たった100万人台では、国民政党の名が泣きます。もしかすると、本物の保守の国民は、「支持政党なし」層の中に沢山いるのではないでしょうか。