ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

野中教授の菅総理批判

2021-09-14 17:51:17 | 徒然の記

 「温故知新」の読書も大事ですが、日々の出来事も疎かにできません。9月6日の千葉日報に配信された、共同通信社の記事を読み、看過できなくなりました。

 「識者評論」というシリーズ記事に、今回は、学習院大学の野中尚人教授が寄稿しています。共同通信社が取り上げる「識者」には、ロクな人物がいないので普通は読まないのですが、タイトルに引かされ、読みました。

 「菅首相退陣」「指導力欠如の結末だ」「権力闘争、国民不在」

 私も菅総理を批判していますから、野中氏が識者としてどのような観点から意見を述べているのか、興味を覚えました。

 冒頭は、菅総理が、総裁選に立候補しないと表明したことに関する批判です。

 「だが実態は、コロナ禍で国民への説明責任を果たさないまま、」「内閣支持率が低下して、再選がおぼつかなくなったから、」「不出馬を決断したのだろう。」

 国民の誰もが考えていることを述べており、目新しい意見ではありません。

 「こうした政治姿勢は、安倍晋三前首相の時から変わっていない。」「つまり、国民に向き合わない体質を、継承した結果である。」

 共産党を支持しているのか、立憲民主党を応援しているのか不明ですが、識者の意見というより、反日野党の代弁であることが見えてきます。前向きな意見というより、悪口でした。

 「コロナ禍のような有事では、平時にも増して、宰相の資質が問われる。」「今回の辞意表明は、菅首相のリーダーシップ欠如の結末だ。」

 「武漢コロナ」の蔓延には、世界中の政治家が悪戦苦闘し、抑え込みに成功したトップは、誰もいません。氏は国際社会に目を向けず、菅総理だけを見ているようです。

 「安倍前首相の時には、官房長官として役割を果たせたかもしれないが、」「国家のリーダーとしての才覚は、持ち合わせていなかった。」

 氏に説明されるまでもなく、国民は誰も気づいています。遠慮ない批判を控えているのは、「武漢コロナ」の手強さが並大抵でないと知っているためです。菅総理を批判しながら、安倍前総理を批判し、自民党そのものを批判しているのですから、氏は反日野党の代弁をしているに過ぎません。

 「自民党のやり方は、全くの旧態依然で、政権交代がない一党優位をいまだに前提としている。」「国民不在も、甚だしい。」

 ちょっと待ってください先生と、言いたくなるではありませんか。自民党が一党優位を維持しているのは、民意です。批判するのなら反日野党の方で、自民党に言うのは筋違いです。

 野党が要求する国会開会を受け入れない、自民党への批判が続きます。

 「そこから逃げてきた菅首相、そして自民党は国民に背を向けている。」「もはやこの期に及んでは、自民党のためにも、」「次の衆院選で政権交代した方が、古い体質から脱皮するため良いのではないか。」「それが国民のためにもなると、考える。」

 だから反日野党へ政権をと、氏は言っていますが、この人には状況判断の常識があるのでしょうか。野党が自民党より優れた政党なら、いつまで経っても一桁台の支持率で推移するでしょうか。国難時の国会であっても、新聞や週刊誌のゴシップで国会を紛糾させたのは野党でした。重要議題をそっちのけで、つまらないスキャンダルで国会を空転させたのも、野党でした。不甲斐ない自民党より、さらに不甲斐ない野党だから、国民の支持がない事実を氏はスルーしています。

 次第に批評する気持ちが薄れてきましたので、私は息子たちに、父としての結論を述べます。 

 1. 自分も菅総理を批判しているが、こんな人物と同じに扱われては迷惑する。

 2. 批判する前に、菅総理に対してはご苦労様という感謝の気持ちが必要。

 3.  野中氏の主張は識者の意見でなく、反日・左翼野党の代弁に過ぎない。

 4. 私はこんな愚見を読むために、千葉日報新聞を購読しているのではない。

 5. 共同通信社は、読者に背を向けている会社だ。

                         以上です。

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『日露戦争』 - 2 ( 中華思想と事大主義 )

2021-09-14 07:28:16 | 徒然の記

 19ページが、この本の書き出しです。冒頭の部分を転記します。

 「朝鮮国は、明国を宗主国と仰いでいたので、」「17世紀に清国が、明国を倒す軍を起こした時、清国と戦った。」

 説明なしに書かれていますが、私はこの叙述が、朝鮮を語るとき忘れてならない貴重な事実を教えていると考えました。朝鮮が、「事大主義」を国是として生きるようになった、厳しい現実が語られているからです。

 かって朝鮮のご先祖は、信じるもののために、本気で戦った過去がありました。卑怯者の指導者ばかりで、右顧左眄する民族ではなかったことも知らなくてなりません。今回も本題を外れますが、私たちが、現在の韓国・北朝鮮を理解する上で、不可欠の情報です。息子たちに正く伝えるには、まず「中華思想」について知る必要があります。ネットの情報に助けてもらいました。

  〈 中華思想(ちゅうかしそう) 〉

  ・ 中華が、天下 (世界) の中心であり、その文化・思想が神聖なものであると自負する思想

  ・「」は、「文明」の意味であり、「中華」とは文明の中心を意味する言葉である。

  ・ 漢民族が昔から持っている思想であり、自民族中心主義である。

  ・ 彼らは自国の美称として、「」、「華夏」、「中国」、を用い、王朝の庇護下にない異民族を、文化程度の低い「夷狄(蛮族) 」として卑しむ。

  ・ 儒教的価値観から発展した選民思想であり、激しい蛮夷排斥思想でもある。

  ・ 漢民族の中国を中心とした世界秩序を、「華夷秩序」と呼ぶこともある。

 長い中国の歴史の中で、漢民族の王朝は意外に短く、元や清などは漢民族の体制を真似ていますが、征服民族と呼ばれる異民族です。「漢、普、隋、唐、宋、明」が、漢民族の王朝と言われています。従って、明国を滅ぼした清国は朝鮮の敵であり、「夷狄」になります。

 朝鮮は国を上げて明国のために、清国と戦いますが、宗主国明を破った清に大敗します。

 「嘉永14年 ( 1637 ) 年の冬、清国皇帝が自ら10万の軍隊を率い京城に侵入、」「朝鮮国王に城下の誓いをさせ、以後朝鮮国は、清国を宗主国と仰ぐことになった。」

 冒頭のたった4行ですが、朝鮮の苦悩が集約されています。簡単に言いますと、清国と朝鮮の武力には、象と蟻の差がありましたから、「面従腹背」で従う以外国を存続させる手段がありませんでした。彼らは密かに「小中華思想」を考え出し、漢民族の明国が滅びた以上、正当の中華思想は朝鮮にしかない、という自負を持つようになります。

 愚かな考えと、笑う人がいるのかもしれませんが、私は笑いません。「中華思想」は、現在で言えば、「マルクス主義」と同じです。時代がどう変わろうと、矛盾がいくら生じようと、一度信じると転向できない左翼政治家や、活動家を見れば分かるとおりの思想です。

 マルクス主義より長い歴史を持つ思想ですから、朝鮮人のDNAに組み込まれているのではないでしょうか。過激な反日・左翼の人間と暮らせないのと同じ話で、過激な中華思想の彼らとは。ともに生きられません。朝鮮が日本と争わないようにする方法は、日本が戦前と同じ強い国になるしかありません。

 元々中華思想は選民思想で、激しい蛮夷排斥ですから、「和をもって尊し」とする日本人とは共生できません。彼らが妥協するのは、日本が彼らを凌ぐ存在になった時だけです。巨大な清国の武力の前に「面従腹背」したように、事大主義の国は生き延びるため、強い者に膝を曲げます。

 戦後の日本に対し、彼らが無闇に居丈高になった理由は簡単です。「日本だけが間違っていた。」「日本だけが無謀な軍国主義で、アジア諸国を侵略した。」と、東京裁判で宣告され、日本が反論できない弱い国となったからです。国際社会で孤立した弱い国を攻撃するのは、事大主義の国が得意とするところです。

 私は韓国・北朝鮮の悲劇を理解しますが、肯定する気はありません。捏造の反日教育で憎悪を国民に据えつけ、反論しない日本を足蹴にする無礼は許しません。日本には、日本の文化と伝統がありますから、韓国や中国の中華思想を取り入れることはできません。天皇陛下を中華に隷属する王の一人だと、NHKや朝日や共同通信社が報道しても、そんな意見には与しません。

 古代の中国は日本の先生であり、沢山のことを親身に教えてくれました。日本文化の底流には、中国の文化が流れています。敬意を払い、尊敬するとしても、朝鮮と同じ属国ではありません。「和を尊ぶ国」という考えは、自分を殺して従う意味ではありません。互に認め合い、対等の国として仲良く暮らすことが「和」です。

 力でねじ伏せ、攻撃してくる相手とは戦います。それが本当の日本であり、日本人ですから、反日・左翼の野党議員は敵です。自民党の中にいる「反日」議員も、「駆除すべき害虫」です。NHK、朝日新聞、共同通信社も、反日の報道をする限りは敵です。

 書き出しの部分の4行が、以上のことを教えてくれました。積み重ねてきた「温故知新の読書」のおかげだという気もします。今回も横道へ入り込みましたが、私には横道も本道もなく、学徒としての読書を進めていくだけです。

 しかしメインは、『日露戦争』の書評ですから、下村先生に礼を欠かないため、次回は本題に戻ります。

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