ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

共同通信社の情報操作 - 13 ( 桜井よしこ氏の言葉 )

2022-10-18 21:36:13 | 徒然の記

 「ウィキペディア」による、「朝鮮○○」情報の続きを紹介します。

 「朝鮮○○の構成員のうち、〈北朝鮮〉の国籍を有する者の実数は分かっていない。」

 分かっていないと言うより、日本政府が分かろうとしていないのだと思います。

 「日本では、国家承認されていない朝鮮の国籍は認められていないため、〈 日本社会には、朝鮮民主主義人民共和国の海外公民はいない 〉という扱いを受ける。」

 政府の建前は法的に正しいとしても、現実に北朝鮮籍の朝鮮人が存在しているのですから、在日コリアンとの感情のもつれが生じます。国家承認していないからといって、現に日本で生活している彼らの存在は否定できません。

 「認めてもらいたかったら、韓国籍を取るか、帰化して日本人になるかすれば良い。」

 かって私もこう言った人間の一人ですが、それは戦後に愛国心を失った日本人の考え方であって、世界の常識ではありません。簡単に国籍を変えたり、捨てたりする人もいますがあくまで少数者で、よほどの事情がない限り多くの人は国籍を変えません。それは自分の親兄弟を捨て、ご先祖や親類縁者のみならず、友人・知人を切って捨て、生まれ育った故郷を捨てることにつながりますから、簡単にできないのが普通です。

 朝鮮が二つの国に分かれたのは、米ソの2大国の対立が原因で、日本のせいではありませんが、韓国・北朝鮮では日本に原因があると逆恨みしている人々が多数います。これについて言及しますとテーマを外れてしまいますから、「ウィキペディア」の情報紹介に戻ります。

 「朝鮮○○の構成員には、日本の法律上〈北朝鮮籍〉にあたる人が多いが、韓国籍や日本籍である人もいる。」「北朝鮮政府は事実上、在日の自国民に対しては二重国籍を認めているものと考えられる。」

 原則一点張りの北朝鮮も、在日コリアンについては致し方なく例外措置を認めており、日本だけが戦後処理を引きずっている訳ではありません。

 「2015 ( 平成27  ) 年現在、許宗萬議長をはじめとする朝鮮○○関係者5人が、最高人民会議代議員(国会議員)となっている。」

 在日コリアンの二重国籍を認めないと、「朝鮮○○」のコントロールができませんし、日本での工作活動もできません。

 「朝鮮○○出身者には、在日大韓民国・民団の団長になった例もあり、在日韓国・朝鮮人社会で大きな影響力を持っている。」

 北朝鮮・韓国と分かれていても、もともと一つの国だった朝鮮ですから、誰も予想しないことが日本では生じます。在日コリアンの大学教授や学者たちが、日本政府が韓国を分断し人種差別をしていると、マスコミで喋り本を出していますが、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々だけでも、彼らの嘘を確認してもらいたいと思います。北朝鮮が在日コリアンの二重国籍を例外措置として認めているように、日本政府は在日コリアンへの救済措置として、彼らに「特別永住者」資格を付与し例外扱いを続けています。

 「南北朝鮮問題」は、「拉致問題」や「核開発問題」同様、最初から日本と北朝鮮の2国が話し合えば解決する問題ではありません。米国、ロシア、中国の対立が背後にあり、「国際情勢」の中で翻弄されています。北朝鮮や韓国の反日左翼学者が言うのならまだしものこと、日本の中の「七不思議」の人間たちまでが「日本責任論」を主張します。

 前回紹介した青木氏や田中氏が、その仲間です。彼らは「拉致問題」に限らず、「在日コリアン問題」についても解決しようとする意思はなく、政争の具として利用しているだけです。令和元年11月、私は桜井よしこ氏の著書『日本の危機-解決への助走』を読みました。「在日コリアン問題」に関する氏の意見を知り、敬意を表したことを思い出します。

 一度「ねこ庭」で取り上げましたが、大切なことなので再度紹介します。氏は、「在日韓国青年会」が行ったアンケートの結果を紹介していました。

   1.  日本で差別を受けたことがあるか。
    (1)  ほとんど無い・全く無い 58.5%    (2)  ある  41.5%
 
   2.  日本に愛着を感じるか。
    (1)  非常に感じる・どちらかといえば感じる 73.2%  (2)  感じない  26.8%
 
 紹介したいのは、数字を説明する氏の姿勢です。
 
  「この数字を見れば、41.5%の人が、差別されたことがあると言い、26.8%の人が、日本に愛着を感じないということである。」「日本人として、こうした数字の持つ重さを心に刻み込まなければならないのは、当然である。」
 
 「一度しかない一生を、彼らが日本で過ごしていることの意味を読み取り、心して差別や偏見をなくしていく努力を、私たちはするべきだ。」
 
 保守と呼ばれる人々は、韓国・北朝鮮を嫌悪していますし、私もそうでしたから、思いがけない言葉を読み一瞬驚きました。
 
 「なぜなら、大半の在日の人々にとっては、とどのつまり永住の地は日本であり、朝鮮半島ではないのだ。」「彼らの本国で在日の人々は、韓国人や朝鮮人であるよりは、日本人だとみなされている現実があるからだ。」
 
 こういって氏は、平成11年の11月に韓国外交通商相・洪淳瑛氏が述べた言葉を紹介しました。
 
 「在日韓国人は生活の根拠を日本に持ち、大半は韓国語が使えず、帰化していなくても日本人だ。」
 
 亡くなった盧武鉉大統領は、「在日は、祖国が一番苦しい時に、日本でぬくぬくと暮らしていた裏切り者だ。在日は、同胞ではない。」と冷酷なことを言っていましたが、韓国外国通商相も冷たい姿勢だったとは知りませんでした。
 
 「また祖国のためと、北朝鮮に戻って行った多くの在日朝鮮人が、北の祖国で帰胞 ( キボ ) と呼ばれ、冷たく扱われているのを、私たちは知っているはずだ。」「だからこそ私たちは、日本人や日本から差別をされていると感じている、在日の人々の心を思い、差別を無くしていく必要がある。」
 
 彼らが母国で冷遇されるのは自業自得だと思い、一片の同情もしていませんでしたから氏の意見を読んだ時、すぐには納得できませんでした。反日・左翼の学者や、反日の野党議員の意見だったら、私は最後まで拒絶したと思いますが、氏の言葉には日本人の魂がありました。
 
 過去の「ねこ庭」でも今と同じことを述べていますが、氏の言葉は日本に「在日コリアン問題」がある限り大切にしなければなりません。繰り返しになりますが、氏の言葉は安倍元総理へ贈る「鎮魂歌」の大切な一部ですから、次回も紹介します。
コメント (2)
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