〈 3. 7月12日 「トイレ制限 国に違法判決」「性同一性障害巡り最高裁 」「経産省職員 勝訴確定」〉
共同通信社の 3番目の記事が終わりましたりで、本来なら下記 4. 5. 番目の記事の紹介になるところですが、参考のためになればと首相の名前を追加したため、思いがけない展開となってしまいました。
〈 4. 7月17日「性同一性障害の最高裁判決」「多数者の前提は問題」「戸籍性別変更も要件見直せ」
〈 5. 8月1日 「保守層に生理的不安感」「女性守る議連 自民片山氏」
「泥縄式」で読みながら進めますので、出たこと勝負の説明になるのかもしれませんとお断りをしましたが、その通りの状況となり自分自身が驚いています。LGBT問題の経過に首相の名前を併記してみると、考えてもいない「別の世界」が現れました。
「日本を崩壊させる岸田首相 ? 」のタイトルで15回のシリーズを書き、現在「LGBT法成立後の日本 」のタイトルで12回目になろうとしています。いずれのシリーズも、頭の中にある批判すべき対象は「岸田首相」でした。ジャパンハンドラーのエマニエル大使に脅され、急遽「LGBT法」を強行成立させたと怒りを抱いていました。
しかし時系列の出来事に首相名を併記してみると、「LGBT法」を成立させるべき環境を整え、成立の流れを作っていたのは安倍首相でした。裁判官たちは岸田首相への忖度以前に、存命中の安倍首相の意向に沿った意見を述べていたことが推測されます。
平成27年に、超党派の「LGBTに関する課題を考える、国会議員連盟」を発足させ、下記会長、会長代理を任命し他の役員を承認したのも安倍元首相です。
会 長・ 岩屋毅 会長代理・稲田朋美 幹事長・西村智奈美 ( 立憲民主 )
事務局長・谷合正明 ( 公明 ) 事務局次長・松島かれん 顧問・細野豪志
幹事・福島瑞穂 ( 社民 )
経済産業省の職員が人事院の判定を不服として裁判に訴えたのも、この年です。いわば、職員が訴訟を起こしやすい環境づくりをしたのが安倍元首相でした。翌28年党内に「性的指向・性自認に関する特命委員会」を設置し、下記役員を任命したのも元首相です。
会長・稲田朋美 委員長・古屋圭司 事務局長・橋本がく
保守政治家と言われた稲田、古屋両氏が、岸田首相のもとで「LGB法」を強行推進したと思っていましたが、もしかすると亡くなった安倍首相への忠誠心だった可能性も出てきます。ここまで事実が明らかになりますと、岸田首相の姿が薄くなり、代わりに大きく現れてくるのが安倍元首相の姿です。
安倍信者と陰口を言われながら、是々非々の立場で支持してきたこれまでの日々が、陽炎 ( かげろう )のように頼りないものに変じました。私に見えた「別の風景」と、前回言いましたのはこのことです。しかし経過をよくみますと、安倍元首相の8年前に、小泉元首相が「性同一性障害者の、性別の取扱いの特例に関する法律 」を作っています。
岸田首相の姿が薄くなったと同じ作用で、今度は安倍元首相の顔がぼんやりとなり、小泉元首相の顔が大きく浮かんできます。安倍元首相に責任がないと言えませんが、小泉氏の政策を引き継いだのですから状況が少し変化し、またしても「別の世界」が見えてきます。
「泥縄式」の「出たとこ勝負」の説明が通用するほど、「LGBT問題」は単純ではありませんでした。結論を急ぐのをやめ、落ち着いて考え直すことにしました。
「LGBT問題の出発点は、どこだったのか。」
「日本の総理はこの問題に、どの時点からかかわっていたのか。」
やはり「LGBT問題」は、ここが焦点です。ネットの公開情報の中からうまく探し当てられるのか、今度こそ、忍耐と愛国心が要ります。いやそんな大袈裟な話でなく、学徒としての謙虚な探究心の方が適切な言い方でしょうか。肩に力が入りすぎると、ろくなことがありません。
息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々にお願いいたします。
「もう少し時間を貸してください。」「泥縄式でない結論を、見つけようと思いますので・・」