「ねこ庭」を訪問される方々は気づいておられると思いますが、このシリーズは森の中の小道に分け入ったまま、本題を外れて進んでいます。
本題は「歴史に残る岸田首相の功績」のタイトル通り今も変わらず、怪我の功名の岸田氏の功績を紹介することです。「パーティー券問題」で倒閣されそうになっていますが、氏を倒そうとしている勢力が別にあることを忘れてはいけませんと、「ねこ庭」から警鐘を鳴らしています。
従来から存在する「4つのトロイの木馬」に、日本国内の「反日グローバル勢力」と米国の「反日グローバル勢力」の二つを追加しました。岸田内閣は、今回どの勢力の逆鱗に触れ倒閣されそうになっているのかを、溜まっている新聞記事で説明する・・・というのがメインテーマでした。
「4つのトロイの木馬」は何度も説明していますが、新顔の日米の「反日グローバル勢力」は、具体的にどんな姿をしているのかを先に説明する必要があります。説明なしに彼らの名前を紹介しても、どれほど厄介な会社 ( 組織・団体 ) なのか、危機感が伝わりません。
ということで「反日グローバル勢力」の情報を調べる脇道に入り、シリーズが7回目に入ったという次第です。この流れの上に立ち、当時の状況を伝えるウィキペディアの情報を紹介します。
・バブル崩壊後の危機感の中、邦銀は、統合による規模の経済性、多角化による経済性、コスト削減効果等により見込まれる経営改善効果を期待した
・平成10 ( 1998 ) 年独占禁止法が改正され、持株会社の設立が可能となった。
・銀行統合のための制度的環境が整備された。
・平成11 ( 1999 ) 年以降、邦銀が雪崩を打って再編へ走り出した
・かって、「都銀13行」「大手20行」と言われた大手各行が合併劇を繰り返した
・平成18 ( 2006 ) 年に、「3大メガバンク」と「4大銀行」体制に落ち着いた
「3大メガバンク」・・三菱UFJファイナンシャルグループ
三井住友ファイナンシャルグループ
みずほファイナンシャルグループ
「4大銀行」 ・・三菱東京UFJ銀行 三井住友銀行 みずほ銀行 りそな銀行
・盤石と思われていた一流銀行の統合劇は、日本国民にも大きな衝撃を与えた
バブル経済が崩壊したのは平成2 ( 1990 ) 年、海部内閣の時です。横道に逸れたついでなので、政治状況について触れたいと思います。国難に際して、日本の政治家がいかに頼りにならないかの証明にもなります。
湾岸危機も重なり海部内閣は2年で倒れ、次の宮沢内閣も2年で倒れ、次の細川内閣は1年で政権を投げ出し、次の羽田内閣はたった64日で倒れています。主な原因は連立政権にあり、中心にいたのが「政界壊し屋」の小沢一郎氏でした。反自民の風を利用し、道床異夢の野党が手を組み、政権をとったものの意見がまとまらず政治が止まってしまいました。羽田政権の次の村山内閣も、バブル崩壊に打つ手を決められず政権を投げ出しました。
お鉢が回ってきた橋本氏が首相となり、やっと「バブル崩壊」の対策を打ち出したという経緯です。こうした経験がありながら、いまだに小沢氏は連立政権の画策をし、弱小野党の取りまとめをしています。共産党にしても立憲民主党、国民民主党、日本維新の会にしても、政策のバラバラな党が連立を組んでも政権を維持できない現実を知っています。火中の栗を拾うより、外野から批判攻撃している方が安全で気楽なのです。
国民不在の無責任政治を続けているのは、自由民主党だけでなく弱小反日野党も同じ穴の狢 ( むじな ) です。その気になれば、詳しい情報がいくらでも紹介できますが、虚しくなるだけなのでここで終わりにします。
息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、重要な話をしたいと思います。まるで昼食の「日替わりメニュー」のように首相が交代しても、政治が回り日本が破綻しなかったのはなぜか・・ということです。
答えは、「官僚組織が日本を支えていた」という事実です。
「政治家を手のひらで転がす、狡猾な官僚」「規則一辺倒で融通の効かない役人」「失敗しても責任を取らない高級官僚」「権力と利権を離さない官僚」「官僚には、省益あって国益なし」
政府の官僚を批判する言葉がたくさんあり、「ねこ庭」でも官僚諸氏を酷評しますが、政治家が無能でも、無責任でも、黙って仕事をしている官僚がいるから日本の崩壊が防がれているのだと、感謝の気持ちがあります。
バブル崩壊の時だけではありません。敗戦直後の荒廃した日本で、懸命に国の再興に力を尽くしたのは、私たちの親世代の国民と、自由民主党の政治家と官僚諸氏でした。当時の自由民主党にはまだ愛国の政治家が沢山いて、祖国復帰に力を尽くしていました。バブル崩壊時には、愛国心をなくした政治家が増えましたが、数少ない保守政治家と経済の立て直しをしたのは、間違いなく官僚諸氏です。
政治家も学者も国民も、良い面と悪い面を持つ人間ですから、悪い面ばかり言わず、今回は良い面を強調しました。テーマを外れたついでの話ですが、息子たちには知っておいて欲しい事実です。
「日本にはどこにも希望がないのではない。」「どこかに必ず国を愛する人間がいて、頑張っている。」
次回は、テーマに戻りますが、父としてこの事実を伝えたくなりました。