10月頃だったと思います。「さびしがりやのハーモニカ吹き」という表題に惹かされ、この方のブログを時折読んでいました。
ジャズバンドにいたという人で、音楽の造詣が深く、フアッションや読書についても、独特の意見を持っています。コミック分野でも、専門家並みの知識があります。自分の生きる道を追及し、自己実現のため日々苦闘されているというブログです。
音楽、読書、興味の対象、何をとっても私と無縁な世界の人ですが、ブログの叙述に敬意を表しています。辛い出来事があっても、めげずに頑張る姿に、共感させられるものがありました。医者に処方された薬のため体調を崩し、苦闘する日常など、隠さずに書いています。
氏の境遇にいれば、大抵の人間は自暴自棄になり、周囲に八つ当たりし、暴言を吐くと思います。氏は、抑制された言葉で、自分を観察しながら、冷静な文章を綴っています。嫌な仕打ちをする親や兄弟、或いは親類縁者への批判も、文章は抑制され、暴言がありません。
これは、誰にでも真似のできることではありません。
私と氏の共通項は、「めげずに生きている」・・という事実だけで、それ以外は、おそらく何もありません。しかし「めげずに生きる」という懸命さは、「人間の共通項」だと、私は思っています。
話が飛躍しますが、保守党も野党も、「めげずに頑張る」という、「人間の共通項」を持っていますが、彼らは互いを非難し、糾弾します。議論の目的が、「相手を打ち負かす」ことにあり、何らかの「結論」や「妥協点」を生むことにありません。
私とkiyasumeさんは、依って立つ場所が違っていますが、対話をしています。それは氏が、相手を頭から否定せず、普通の言葉で対応してくれるからです。
7月の時点だったと思いますが、私はそんな氏と、次の4項目について、ブログにすると約束しました。
1. 吉本隆明氏 2. 三島由紀夫氏 3. 宇宙戦艦ヤマト 4. カムイ伝
その時私は、人物往来社が昭和41年に出版した、『近代の戦争』シリーズを読んでいました。
1. 『日清戦争』 工学院大学教授 松下芳雄
2. 『日露戦争』 東京大学教授 下村冨士夫
3. 『第一次世界大戦』 早稲田大学教授 洞富雄
4. 『満州事変』 武蔵大学教授 島田俊彦
5. 『中国との戦い』 評論家 今井武夫
6. 『太平洋戦争(上)』 早稲田大学助教授 大畑篤四郎
7. 『太平洋戦争(下) 』 早稲田大学助教授 大畑篤四郎
昨日予定した読書が終わりましたので、kiyasumeさんとの約束を果たします。長い前置きになりましたが、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々への報告です。
1. 吉本隆明氏について、kiyasumeさんは『共同幻想論』と『遠野物語』を紹介してくれました。偶然にも、預かっている長男の本棚の中に、『共同幻想論』を発見しました。
2. 三島由紀夫氏については本でなく、「決起の日の動画」をkiyasumeさんが送ってくれました。私の本棚に、三島氏の著作『葉隠入門』があります。
今机の上に、『共同幻想論』と『遠野物語』、『葉隠入門』を置いています。私のブログは書評がメインですから、kiyasumeさんには申し訳ないことながら、「3.宇宙戦艦ヤマト」と「4.カムイ伝」につきましては、割愛させていただきます。
『共同幻想論』の参考文献のひとつが、『遠野物語』ということなので、ここから始めます。たった三冊ですが、中身は皆、濃い本ばかりです。頑張ろうと思います。
ただし、師も走ると言われる「師走」ですから、年末の大掃除、正月の準備と、それなりに慌ただしい日々です。年内にどこまで進めるかは不明です。
追伸 : kiyasumeさんへ 以下2点につき、お詫びします
1. 貴方の承諾無しに、ブログを書きましたこと
2. 他の方のコメントを全て削除していますが、貴方のコメントだけを表示していること