ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

「小西文書」から見える自由民主党の姿 - 3 ( 6つの談話 )

2023-03-13 22:17:36 | 徒然の記

 今回は、昨年の9月から10月にかけ39回のシリーズで書いた「 6つの談話 」からのアプローチです。どんな談話があったのか、再度紹介します。 

  〈 日本の桎梏となった6つの「談話」 〉

          1.  1982 ( 昭和57 ) 年8月26日・・鈴木善幸内閣

      宮沢官房長官談話  歴史教科書に関する談話

    2.  1993 ( 平成5 ) 年8月4日 ・・宮沢喜一内閣

               河野官房長官談話  慰安婦関係調査結果に関する報告

    3.  1993 ( 平成5 ) 年8月15日

               細川総理式辞  日本武道館での「戦没者追悼式典」

    4.  1995 ( 平成7 ) 年8月15日

               村山談話  戦後50周年の「終戦記念日」にあたっての談話

    5.  2005 ( 平成17 ) 年8月15日

               小泉総理大臣談話  戦後60周年の談話

    6.  2015 ( 平成27 ) 年8月15日

               安倍談話  戦後70周年の談話     「歴史修正主義者」のイメージ払拭

 6人の政治家の名前がありますが、細川、村山、安倍の3氏は除外します。細川・村山両総理は自民党員でなく、元々反日左翼系の人物であり、安倍氏は党内リベラルに邪魔されている当事者だからです。簡単に言いますと、残りの3人が反安倍勢力のりリベラル議員で、捩れ曲がった自民党を作った功労者です。

 現在は保守の人々の間でも、「宮沢談話」は話題に上らず、「河野談話」が諸悪の根源として批判されていますが、私自身はそれに劣らない談話が「宮沢談話」と考えています。両氏は「東京裁判」を頭から信じ、「日本だけが間違った戦争をし、中国と韓国を侵略した」と本気で思っている政治家です。

 二人とも新聞記事の大ウソを確かめもせず、中国と韓国にお詫びの政府談話を発表し、日本外交を縛ってしまいました。宮沢氏は日本テレビと産経グルーブの記者の誤報を確認せずに信じ、お詫びの談話を出しました。教科書の内容に近隣諸国が疑義を唱えたら、誠意を持って対処すると、世界のどこの国もしていない約束を公表しました。これが「近隣諸国条項」と呼ばれ、中国、韓国・北朝鮮に歴史問題で批判攻撃させる発端となってしまいました。

 同じ東大を出ていても、法学部以外の人間は東大卒と言わないと、頭脳明晰のエリートを自負する氏は、農林省水産講習所 ( 現・東京海洋大学  ) 出身の鈴木善幸首相を軽視し、独断専行に近い形で「談話」を発表しています。自分一人が国を背負っていると錯覚し、学歴を鼻にかける官僚政治家の見本のような人物です。元々は旧大蔵省( 現財務省 ) の官僚でしたが、氏の影響もあってか財務省には今も首相を無視するエリートが仕事をしているようです。

 先日出版された安倍氏の『回顧録』の中では、「省益のためなら、総理も倒す」とそのような財務省不信感が綴られていたと聞きます。

 政治家の「談話」でありませんが、鈴木内閣の次の中曽根内閣の時、今日の日本外交を決定した国会答弁を外務省の次官がしています。のちに「屈辱外交」「土下座外交」と言われる「ハンデイキャップ外交論」です。

        ・ 1985 ( 昭和60 ) 年11月・・中曽根康弘内閣  衆議院外務委員会

      社会党の土井たか子氏の質問に対する、小和田恒( ひさし ) 氏 の回答  

       「極東軍事裁判で日本は中国への侵略を認めている。」「従って日本は、相手国に対しては、相手が納得するまで、未来永劫謝り続けなければならない。」

 当時の次官は所管の大臣より格が上で、次官の意見がそのまま国の外交方針となり、現在も引き継がれています。外務省の官僚だけでなく、自民党の議員も「ハンディキャップ外交論」を正しいと信じる者がいて、安倍氏の足を引っ張り続けました。「平和外交」「大人の外交」「他国を刺激してはならない」と主張し、「憲法改正」に反対する議員は、この流れに属する反日議員です。

 そして最後の河野氏は、朝日新聞の大嘘記事(吉田清治の作り話)を鵜呑みにして謝罪し、泥沼の「慰安婦問題」のきっかけを作りました。誤報や嘘と分かった以後も、宮沢氏と河野氏は自分たちの誤りを認めず、頑固に「日本が悪かった」と言い続けていますから、彼らは立派な反安倍勢力です。( 竹中平蔵氏を重用し、米国に言われるまま日本の経済社会を崩壊させた小泉氏は、語るまでもないので省略しました。 )

 日本を縛った理不尽な「談話」という視点から、自民党内の反日議員を紹介しました。横道へ逸れているのでなく、「小西文書」の背景を理解するには欠かせない情報です。

 次回は、3月2日から3月17日まで、反日の共同通信社が全国にどのような記事を配信しているのか、千葉日報新聞の紙面から紹介します。

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「小西文書」から見える自由民主党の姿 - 2 ( 赤旗の記事 )

2023-03-13 16:53:49 | 徒然の記

 ほとんど誰も言わない意見を述べるというのは、83名の読者登録しかない「ねこ庭」のブログでもためらいがあります。私の論点は、戦後日本からの脱却を阻んでいるのは反日左翼勢力より、むしろ自民党内にいるリベラルと呼ばれる議員たちではなかったか、というところにあります。

 この議員たちは保守の顔をしていますが、安倍元総理の邪魔をし、暗殺への風潮を醸成した元凶だったのかもしれない、と思えてきました。氏の掲げた二本の旗が、「一強自民党」内で「独裁者」とまで言われ、首相在任歴代最長の7年8ヶ月をかけてもなぜ実現できなかったのか。

  「憲法改正 ( 軍の再建  ) 」  「皇室護持 ( 女性宮家反対 ) 」

 この二本の旗に対し、存命中の氏に、マスコミが連日のように発信したスローガンを思い出してみましょう。

 「自民一強、数の奢り」「安倍独裁を許すな」「安倍政治を許すな」「安倍やめろ」

 反日左翼政党とマスコミの報道が事実だったのなら、国会で安定多数を占めていた安倍政権は、「憲法改正」と「皇室護持」の旗をとっくに実現しています。息子たちと「ねこ庭」を訪れる方々には、次のことに気づいてほしいと思います。

  ・自民党は一強だったけれど、安倍氏は独裁者でなかった。

  ・氏の党内基盤は強固でなく、氏の政治は党内の反対勢力との妥協だった。

 私だけでなく多くの国民が、反日左翼政党を嫌悪し、自民党を支持すれば日本が取り戻せると考え、選挙のたびに自民党に安定多数を与えました。 

 安倍元総理が亡くなった現在、安倍氏の路線を引き継ぐ人物とみられているのが、高市氏です。次期総理を高市氏にと考える保守層もいます。小西文書騒ぎで渦中にいる高市氏を、党内の反日議員は静観しています。本来なら閣僚を守るべき岸田総理も距離を置き、答弁を松本総務相に任せきりです。

 安倍氏の影響力を閣内から排除したい岸田総理は、高市氏下ろしを黙認しているとする意見もあります。ここ数日の国会のドタバタぶりは、不思議な光景です。

 自民党内のリベラル議員は、国内の反日左翼勢力を隠れて支援しているだけなのか、それとも彼らを利用し「戦後利得体制」を維持しようとしているのか。そもそも彼らは、いつから党内での基盤を固めてきたのか ?

 沢山の見方ができると思いますが、私は息子たちのために、分かりやすい事実から始めようと思います。覚えている方もおられると思いますが、自民党の幹事長経験者が、共産党の機関紙「赤旗」に安倍政治批判の寄稿をしたり、インタビューに応じたりした頃からでないかと考えます。過去の「ねこ庭」のブログとネットの検索で、「赤旗」に関する事実を集めましたので紹介します。

 2009 ( 平成21  ) 年、麻生内閣時・・・元幹事長・野中広務氏の意見

  ・自民党は、戦争が好きな党になってしまった

  ・大政翼賛会の時代に戻ってしまった。

  ・憲法改正反対は終生の信念

 2013 ( 平成25  ) 年、安倍内閣時・・・元幹事長・古賀誠氏の意見 

  ・安倍右傾化政治に反対

  ・平和主義、主権在民、人権主義を守る

  ・憲法改正に反対

 2014 ( 平成26  ) 年、安倍内閣時・・・元幹事長・加藤紘一氏の意見

  ・集団的自衛権行使容認は、徴兵制に行きつきかねない

  ・河野談話の見直しをしようとしていることに反対

  ・憲法改正は絶対にやるべきでない

 自民党内の実力者と言われた三人が、こともあろうに「赤旗」に寄稿するとはと、驚いたことを今も忘れません。加藤氏の記事は平成26年5月の新聞ですが、次のような志位委員長の話が同時に掲載されていました。

 2014 ( 平成26  ) 年、安倍内閣時・・・志位委員長の話

  「加藤、古賀、野中という保守政治の屋台骨を支えてきた人々が、こぞって安倍政治に反対している。今後は真面目な保守の方と協力関係を深め、連携しなければならない。」

 真面目な保守の方・・共産党の側から見ればそうなるのでしょう。かっては気がつかずに読んでいましたが、志位委員長があげる「真面目な保守の方」の中に、村上誠一郎氏の名前もありました。

 戦争反対、憲法改正反対を主張し、「保守本流」を自認する不可解な氏に、昨年の11月12回のシリーズで「ねこ庭」に登場してもらいました。こんなところで共産党につながっていたとは気がつかず、迂闊なことでした。

 誰が自民党内の反日議員で、安倍元総理の邪魔をしていたのか、詳しく知りたい人は野中、古賀、加藤氏の後継者と仲間の議員を調べれば分かります。親中派の古賀氏に育てられた幹事長が二階氏だったことは、「ねこ庭」のブログの中に情報がありました。

 今回は、「赤旗」を通してみた自民党内の反日勢力でしたが、次回は別のアプローチをします。戦後日本を呪縛した「6つの談話」からも、見ることができます。すでに「ねこ庭」でブログにしていますから、手間はかかりません。皆様のお越しを、お待ちしています。

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「小西文書」から見える自由民主党の姿

2023-03-13 00:45:56 | 徒然の記

 渡部氏の著書の紹介が、今回も延びます。参議院の国会審議をストップさせている「小西文書」について、無視する訳にいかなくなりました。

 前回のブログで読者の方から教えて頂いた戦後日本の捉え方が、思っていた以上に正鵠 ( 急所  ) をついていると言う発見につながりました。今回は息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、発見した2つの事実を紹介します
 
  1.  「大手メディアはノイジー・マイノリティー ( 大騒ぎする少数者  ) に好意的で、彼らの意見が正しいかのように報道する。ノイジー・マイノリティーは、大手メディア内を闊歩している。」
 
     2.「サイレント・マジョリティー ( 物言わぬ大多数の国民  ) 」は、「ノイジー・マイノリティー」ばかりを相手にする大手メディアに愛想をつかし、「ネットの世界で活動している。」

 つまり反日左翼勢力は「ネットの世界」では、少数者でしかなく、力を持っているのは日本を大切にする保守の国民だったという、面白い発見でした。それなのになぜ、日本の根本的課題は一向に解決されないのか。この2つ発見を土台に「小西文書」を考察すると、「小西文書」は、「凝縮された戦後日本の問題点」であるという、予想しなかった事実が見えてきます。
 
  1.   大手メディア ( NHK、共同通信社、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞等 ) は、総務省の内部文書を正当なものとして、小西議員の側に立つ報道をし、高市氏へ批判的な姿勢を明確にしている。
 
  2.  ネットの世界では、小西議員の提出した「総務省内部文書」の不正確さ、不明確さ、矛盾点を指摘し、小西氏を酷評し高市氏にエールを送っているものが多数を占める。 
 
 この状況を見ますと、最初に発見した2つの事実と重なります。しかしここ最近のブログで私が述べていますのは、「憲法改正」と「皇室護持 ( 女性宮家反対  ) 」と言う国の土台の問題が解決しないのは、反日左翼政党のせいというより、一強自民党の中にいて「ノイジー・マイノリティー」を支援している議員たちにあるのではないか、という意見です。
 
 小西議員が何時もの勝ち誇った顔で、総務省の内部文書を手に持ち、国会で高市氏の辞任を迫っていたのは、3月2日でした。NHKのニュースでたまたま見たのですが、最後まで見ないでスイッチを切りました。その頃は、中国人女性 「私が島を買った」のブログに時間を使っていましたから、注意を払いませんでした。
 
 ところが3月12日現在、大手メディアとネットの世界で、「ノイジー・マイノリティー ( 大騒ぎする少数者  ) 」と「サイレント・マジョリティー ( 物言わぬ大多数の国民  ) 」が、激しい対立を続けています。「高橋洋一チャンネル」、「上念司チャンネル」 、デイリーWiLLなど保守系の動画で、小西氏が酷評されています。一方大手メデイアでは、高市氏不利とし小西氏に側に立つ報道です。
 
 この図式を見ますと、いつも通りの反日左翼勢力と保守派の対立と捉えられ、多くの人がそう指摘していますが、違う見方もできます。「外国人土地法」が復活させられないままになっている原因と同じものが、今回も根っこにあります。「外国人土地法」が、棚ざらしになっている原因を、再度確認します。
 

   1.   外国人に日本の土地を勝手に買うことをやめさせるには、国際常識である「相互主義」を法律で明確化することである。

   2.  大正14年に成立・施行されながら、昭和20年の敗戦以来眠ったままになっている「外国人土地法」を復活させることが、政治の王道である。

   3.  「現行憲法」との関連で復活が困難であるなら、「現行憲法」を改正すれば良い。

   4.  反日左翼政党と、自民党内のリベラルと称する反日議員が改正に反対しても、国民多数の意見は「憲法改正賛成」である。

   5.  国難の今こそ、日本の安全保障のため国軍の再建が重要であり、ここで戦後が終わり日本が普通の国になる。

 共通している原因は、4. 項目目です。「自民党内のリベラルと称する反日議員が改正に反対して・・」つまり、自民党内にいる反日議員が高市氏下ろしを黙認しているところが、共通しています。彼らは、国内の反日左翼勢力を支援しているだけなのか、それとも彼らを利用し「戦後利得体制」を維持しようとしているのか。

 どのようなアフーローチをすれば、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々にうまく説明できるのか、考えながら次回を進めます。

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たまには、気晴らし ( ネットの動画 )

2023-03-10 17:30:17 | 徒然の記

 二、三日前から急に暖かくなり、「ねこ庭」のさくらんぼの花が一気に咲きました。ミツバチが10匹ほど来て、花の蜜を吸っています。昨日はつがいのメジロが枝に止まり、盛んに花を突ついていました。すっかり春の風景です。

 武漢コロナ騒ぎの3年目となり、そろそろマスクを外しても良いかと、政府が緩和策を発信し始めました。何処にも出かけず、誰も訪ねて来ずの引きこもり生活なので、日々パソコンに向かっています。難しい顔をして新聞を読み、ネットの動画を見て、小さな自分の世界に浸っていました。

 たった83人の読者登録の「ねこ庭」のブログに、侵入を阻止されたトラッカーが本日130人を超え、Goo事務局の警告も2回届きました。本物の「ねこ庭」を訪れているのは、愛らしい蜜蜂とメジロですが、ネットの「ねこ庭」にはろくなものが来ません。

 「引きこもり生活」の友とも言える、ネットの動画について、気晴らしのため別の角度からアプローチしてみました。保守系と左翼系のネット動画を、一覧にして並べると何が見えるのか。どうせ暇潰しの遊びですから、忙しい人はスルーしてください。

 〈 保守系と言われているネット動画 〉

   ・ 「チャンネル桜」                 チャンネル登録者数 12万~ 40万人
 
   ・【 僕らの国会 】                  チャンネル登録者数 42万人
 
   ・「高橋洋一チャンネル」              チャンネル登録者数 88万人
 
   ・「西田昌司チャンネル」             チャンネル登録者数 12万人
 
   ・「張陽チャンネル」               チャンネル登録者数 21万人
 
        ・「上念司チャンネル」              チャンネル登録者数 54万人
 
   ・「KAZUYA」         チャンネル登録者数  73万人

        ・「さささのささやん」     チャンネル登録者数 17万人

 〈 左翼系と言われているネット動画 〉

   ・じゅんちゃんの「哲学入門チャンネル」 チャンネル登録者数 4.7万

   ・「デモクラシータイムス」       チャンネル登録者数 14.2万人

   ・「立憲民主党チャンネル」       チャンネル登録者数 2万人 (  ただし再生回数300人以下)

   ・「前進チャンネル」          チャンネル登録者数 3000人以上 (  中核派の動画  )

   ・「週刊金曜日チャンネル」       チャンネル登録者数 16,820人

         ・「のりこえねっとTube 」       チャンネル登録者数  1万人

 読者登録数を見ますと、面白いことが分かりました。世間を騒がせ跋扈している反日左翼勢力が、ネットの世界では読者がいないという事実です。保守の人間は団結力・組織力で左翼勢力に劣り、まとまりがありません。チャンネル桜の「頑張れ日本全国行動委員会」が時々やっているデモにしても、2、30人が集まるくらいで、ひどい時には10人くらいのデモがあります。

 左傾のデモには色々な組合が参加し、過激派も旗を掲げて叫びますから、勢いの良さで負けます。人数も300~400人集まり、道路を占拠します。参加人員3万人などと、とんでもない数字を発表しますが、保守系のデモは動員力がなくマスコミも報道しません。しかしネットの世界では、これが逆転しています。反日左翼が一般国民にいかに人気がないのか、一目瞭然です。

 気まぐれに探した動画でこれだけの差ですから、本気で調べて一覧表にしたら、事実がさらにはっきりすると確信しました。こうなりますと、結論は二つになります。

  1. 憲法改正をしないのは左翼勢力のせいでなく、自民党議員のやる気のなさだ。自虐史観から抜けられない、党内リベラル・反日勢力の妨害行為だ。

  2. 83人の読者登録しかない「ねこ庭」に侵入するトラッカーは、強い保守には立ち向かえない、「弱いものいじめ」の反日左翼だったか。

 
 こんな結論が出るとは、意外でした。
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溜まっている新聞のこと ( 岸田総理への疑問 )

2023-03-08 16:17:54 | 徒然の記

 今日は3月8日、水曜日です。ブログに集中していたせいで、机の横のテーブルに新聞が溜まりました。日付を見ますと2月7日から、およそ1ヶ月分が積まれています。半月分はいつものことですが、1ヶ月は珍しいので自分でも驚いています。

 NHKドキュメント『緑なき島』、 『日本史の真髄』中国人女性 「私が島を買った」 ・・3つのブログに熱中していました。この間どんなことがあったのだろうと、2月7日から17日まで、11日間の新聞に目を通し、一息ついています。

  1.  LGBT関連の記事が、8件 ( 首相秘書官の差別発言等による、岸田政権批判 )

  2.  新・日銀総裁候補植田氏の記事が、6件 

  3.  中国の偵察気球関連の記事が、6件 

 連日のように大きな扱いで報道されていました。ウクライナ戦争、台湾侵略の気配など、国難の情勢が続いているにしては、1.2.の記事の大きな扱いの意味がぴんときません。

  1. について私は、世間を騒がせたい反日勢力が、「平和憲法を守れ」のスローガンの代わりに「LGBT」を言い出したと、そのように解釈しています。欧米で騒がれている問題を、日本へ持ち込んだといういつものパターンです。

  「海外の先進国では、本気でこの問題に取り組んでいる。」

  「それなのに日本人は、無関心でありすぎる。日本は遅れている。」

 主張の根底にあるのは、相変わらずの日本蔑視であり、目的は世間を騒々しくし、日本人を分断して争わせることです。共同通信社の記事では、オフレコ発言を記事にした新聞社名を出していませんが、みっともない話です。記事にしないと政治家に約束して話を聞き出し、内容が重大だったから公表したという理由ですが、日頃から新聞社がどれほど政治家をみくびっているのかが見えます。

 政治家は、重大な問題を扱うのが仕事だから、迂闊なことを喋りません。右でも左でも、政治家は国と国民に関する重大問題を考えています。「ねこ庭」では政治家を褒めませんが、政治家が取り組んでいる問題の重さは知っています。オフレコだからと話を聞き出した記者は、どんな話を期待していたのでしょう。オフレコと言われ、信じた政治家も軽薄ですが、ルール破りの卑怯さも軽蔑します。自分たちに都合の悪いときは、「取材源の守秘義務はマスコミの魂だ」「報道の自由を守るための規範だ」と、大上段に構えます。

 ルール違反の記事を交えて、大見出しの記事を書いているのですから、「国難の国際情勢」が消えています。財政・金融に疎いのでそう思うのかもしれませんが、新日銀総裁の人事が毎日大きな記事になるのは何故なのでしょう。黒田総裁の「超低金利政策」を止めるためには、鳴り物入りの人事情報が必要だったのでしょうか。暗殺された安倍氏の政策を、岸田氏が変えようとしていると、それだけの話でないかと、私には見えます。

 中国の偵察用気球の記事は国難につながる重要事ですが、記事の向こうに見えるのは「岸田内閣のドタバタぶり」でした。時系列で紹介すると、次のようになります。

  ・気球撃墜後、中国はオースチン国防長官との電話階段を拒否した。

  ・偵察気球が中国軍部隊のものであることを、中国が確認。軍は自国の外務省にも連絡せず独断の行為と発表。

  ・松野官房長官が、昨年九州西方でも気球を確認していたと発表。

  ・米国の偵察気球が中国領空を飛行したと、中国が発表。米国がこれを否定。

  ・中国気球の日本上空飛行の事態を受け、領空侵犯した気球を撃墜できるよう、政府は武器使用の要件緩和を検討。

  ・自民・公明両党は、政府が検討した「気球撃墜のための条件緩和」を了承した。

 核弾頭でも、細菌爆弾でも搭載できる危険な気球に対し、岸田内閣はこのように悠長な対応しかできていません。バイデン大統領が決定した後、気球を撃墜したアメリカとの違いを、共同通信社は伝えせん。飛んでいる気球を目にしていても、政府内で検討会議を開き、結果を自民党と公明党に伝え、了承を得たというのです。こんなことをしているうちに、本物の爆弾が投下されたら日本は壊滅します。

 何故こうなるのか。「日本国憲法」が敵への攻撃をできなくしているからです。

 「ねこ庭」のブログも、前回論旨が散漫になり、詰まらない内容になりましたが、千葉日報に掲載された共同通信社の記事も、似ようなものでした。散漫な記事を大見出しで発信していますが、国民が知るべき肝心のことを省略しています。

 この程度の記事なら慌てて見る必要はありませんが、二つだけ大事な記事があり、共同通信社に感謝しています。

  1.  2月15日・・「日本の島 1万4000に」

  2.  2月17日・・「成田空港 反対派やぐら 強制撤去」

 

 〈 1.  2月15日・・「日本の島 1万4000に」 〉

 中国人女性が、「無人島を私が買った」とSNSで発信したことを受け、岸田氏もやっと国防の手ぬかりに気づいたのでしょう。急遽日本の島の数を調べさせたところ、6,852だった日本の島が、実は14,125だったという記事です。一挙に7,273の島が増えたことになります。国土地理院を含め、呑気な日本がよく見える記事です。

 〈 2.  2月17日・・「成田空港 反対派やぐら 強制撤去」 〉

 記事の見出しには、「農地奪うな、響く怒号」と書かれていますが、やぐらの建てられた土地はとっくに農地でなくなり、反日過激派の結集地点となり、成田空港の敷地内の滑走路付近にあります。

 すでに平成28年に最高裁の判決が確定し、「土地明け渡し命令」が出されています。どうしてこれまで放置されていたのか知りませんが、今回やっと法律が実行されたということになります。土地の所有者はほかにもう1箇所、滑走路の中に飛び地を所有し、この土地が滑走路を曲げさせています。やぐらのある土地は、強制撤去されまたしたが、まだ問題は残っています。強制撤去自体は、総理に無断で出来ないことですから、岸田氏が正しい判断をしたことになります。

 しかし一連の記事の向こうに見えるのは、「内閣のドタバタぶり」だけでなく、岸田総理は保守自民党の総理なのか、党内のリベラルと称する反日の総理なのかという疑問です。安倍元総理も、国民を裏切る法律をいくつも作りましたが、それでも二つの旗は国民の前に掲げていました。

   1.  憲法改正 ( 軍の再建  )   2. 皇室護持  ( 女性宮家反対 )

 岸田総理は就任以来、何の旗も掲げていません。

 次回はもやもや曖昧の総理を離れ、中断していた渡部氏の著作 『日本史の真髄』に戻ります。64回目からです。

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「外国人土地問題」のまとめ

2023-03-07 16:40:21 | 徒然の記

  〈   中国人女性 「私が島を買った」〉のブログを、昨日19回で終わりました。「ねこ庭」の読者の方から、「議論が広がり過ぎた」「売買した個人の話より、国同士の相互主義が重要」という指摘がありました。

 ブログの最後が奧氏と大嘘つきの吉田清治の話ですから、外国人土地問題と繋がらないまま終わっています。同じ疑問を抱かれた方が多いと思いますが、「ねこ庭」へ侵入してくるトラッカーの増加にウンザリしたというのが、本音です。

 2月11日の千葉日報の記事では、「慰安婦問題」で韓国をかき回していた「挺対協」の代表が、会の公金を横領し罰金刑になったと報道されていました。幹部の杜撰な資金流用が記事になるのですから、飛ぶ鳥を落とす勢いだったこの団体も先が見えてきました。

 慰安婦問題が韓国で消えつつあるのに、日本ではまだ大ウソを反日活動の材料にしている人々がいます。奧氏の「裁判問題」を取り上げれば、「土地問題」のついでに「慰安婦問題」もケリが着くと欲張ったのが間違いでした。「二兎追うものは、一兎おも得ず」の格言通り、散漫なブログになりました。

 トラッカーとのつき合いに倦んだとは言え、このまま終わると息子たちも理解不可能になります。弁解を兼ねた上で説明をしようと思いますが、大した内容でありませんから読者の方々はスルーしてください。

 論点が外れたのは15回目の「私の疑問」からでした。

 「青山氏は上記について、国会内で得たギリギリの情報を視聴者に公開していますが、次の点には言及していません。」

「 1.  「外国人土地法」が、現在も有効な法律として存在している事実

  2.   沖縄の無人島を売った日本人に関する情報

  3.   沖縄の無人島を買った女性に関する情報  」

 無人島を売った奧氏が出てきて、チャンネル桜の水島氏、ジャーナリストの大高氏、大嘘つきの吉田清治が出てきて、話が逸れていきました。あと5、6回続ければ、本題へ戻るつもりでしたが、金○成の伝記を取り上げた時と同じような、トラッカーの件数増加にうんざりしてしまいました。

 その上正体不明な人物がたくさん出てきて、続ける意欲がなくなったのも原因です。「学徒」と公言していますから、この「学びの庭」で、曖昧のまま終了してはいけません。トラッカーの数字に嫌気がさしてやめたとなっては、息子たちに笑われます。自分の結論が不変であることだけは、残しておきます。

  1.   外国人に日本の土地を勝手に買うことをやめさせるには、国際常識である「相互主義」を法律で明確化することである。

  2.  大正14年に成立・施行されながら、昭和20年の敗戦以来眠ったままになっている「外国人土地法」を復活させることが、政治の王道である。

  3.  「現行憲法」との関連で復活が困難であるなら、「現行憲法」を改正すれば良い。

  4.  反日左翼政党と、自民党内のリベラルと称する反日議員が改正に反対しても、国民多数の意見は「憲法改正賛成」である。

  5.  国難の今こそ、日本の安全保障のため国軍の再建が重要であり、ここで戦後が終わり日本が普通の国になる。

 シリーズの最後に、この言葉を持ってくる予定でした。

読者の方のおかげで「もやもやの結論」とせずに済みました。感謝いたします。

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中国人女性 「私が島を買った」 - 19 ( もやもやの結論 )

2023-03-06 22:39:38 | 徒然の記

 奧氏を有名にした事件ついて、ウィキペディアの情報を割愛して紹介します。

  ・2017 ( 平成29 ) 年3月、奥は韓国・忠清南道天安市の国立墓地に深夜侵入し、設置されている謝罪碑の前に立った。

  ・謝罪碑は、1983 ( 昭和58 ) 年12月に吉田清治が著書の印税で建てたもので、慰安婦への謝罪文が彫られている。

  ・謝罪文を覆い隠す別の碑を貼り付けるよう、奥は吉田清治の長男から依頼された。貼り付ける碑の大きさは、横幅120センチ、縦80センチ。

  ・貼り付けた碑文の内容は、「慰霊碑 吉田雄兎 日本国 福岡」と韓国語で記していた。吉田雄兎は、吉田清治の本名。

  ・奥は実行後に、管理事務所に置き手紙を残して帰国した。

  ・2017 ( 平成29 ) 年4月、韓国の天安西北警察の刑事から電話連絡があり、出頭を求めらた。

  ・同年6月24日、奥は仁川国際空港到着後、空港内で身柄を拘束され、 警察、検察の取り調べを受けた。

  ・処分が決定せず、80日前後出国禁止処分が解かれず軟禁状態であったが、9月14日公用物損傷と建造物侵入の罪で在宅起訴された。

  ・公判での最終意見陳述で奥は、「日本で碑は、吉田氏個人のものと認識されている。そうでなければ、長男も依頼しなかったし、私も実行しなかった」と犯意を否認。検察が懲役1年を求刑し。即日結審

  ・2018 ( 平成30 ) 年1月、大田地裁天安支部は「故意があり、犯行を緻密に計画した」として、懲役6ヶ月、執行猶予2年を言い渡した。

  ・奥は、検察側や弁護人と裁判官のやり取りの大半に加え、論告求刑や最終弁論も通訳が日本語に翻訳しなかった等の対応を、高裁に控訴をした。しかし周辺の勧めを受けて、控訴を取下げた。

  ・出国禁止措置で、220日間日本に帰国出来なかったが、同年2月2日、仁川国際空港経由で那覇市に帰国した

 ネットで検索しますと、氏について産経新聞や朝日新聞、時事通信などが報道していました。参考までに紹介しますと、次の通りです。

   平成29年9月14日 産経新聞  時事通信 

   平成29年12月21日 産経新聞  朝日新聞

   平成30年1月11日    時事通信  1月16日 産経新聞  1月30日  産経新聞

   平成30年2月2日    産経新聞

 朝日新聞と時事通信社の記事を読もうとしましたが、「該当する記事が見当たりません」と表示され、読めなくなっています。大嘘の記事を世界に発信した張本人が朝日新聞ですから、削除する理由があるのでしょう。

 産経新聞の記事は全部読めますので、紹介しようと思いましたが、「ねこ庭」への侵入を阻止されたトラッカーの件数を見て、驚きました。3月6日19時35分現在、124件になっています。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々も、長すぎるシリーズに退屈されるている頃だと思いますし、本気で終わらせなくてなりません。

  中国人女性 「私が島を買った」

 調べるほどに広がりを見せ、このまま続けますと蜘蛛の糸にかかった虫のように、情報過多で身動きの取れなくなる自分が見えます。平成30年2月13日に、帰国した奧氏が福岡市で「慰安婦裁判帰国報告」と題して講演をしていました。主催は福岡県郷友連盟ですが、ブログのまとめになりそうな内容なので、これを紹介します。情報源は、「選報日本」です。

  ・奥茂治氏は、フリージャーナリストである大高未貴氏の依頼で調査活動を行っており、その課程で故・吉田清治氏の長男に出会い、同氏の依頼によって「謝罪碑」を書き換えたと言う。

  ・吉田清治氏とは、元日本軍人を自称し、日本統治下にあった朝鮮・済州島において「軍命で慰安婦狩り=強制連行」を行ったと「証言」した人物である。この所謂「吉田証言」は、朝日新聞を中心とする「従軍慰安婦」論争の根拠となってきた。

  ・吉田清治氏には軍歴がなく、済州島に行ったことすらなく、「吉田証言」が完全なる虚偽であったことは近年明らかになっている。

  ・平成26年8月5日、朝日新聞は正式に「吉田証言」をもとにした記事16本を取り消し、謝罪している。

  ・吉田清治氏は、昭和58年、韓国中部天安(チョナン)の国立墓地に「強制連行謝罪碑」を建立していた。

  ・吉田清治氏の長男は、「親の嘘を子が尻拭いする」必要性から、元海上自衛官の奥氏に謝罪碑の撤去を依頼し、今回の「事件」に発展した。

  ・平成29年3月、奥氏は一人で訪韓し、吉田清治氏の「謝罪碑」を調査した。設置されていた碑は2トンあり、撤去は困難だと分かった。

  ・強制連行への謝罪文が書かれた石版の上に、新たに彫った石版を貼り付けた。

 これで、奧氏と大高氏の関係が明確になりました。氏は帰国報告会で、次のように語っています。

 「韓国検察は、〈 謝罪碑の所有者は不明であるが、韓国政府が利用しているものである〉と主張した。つまりこれは、〈 虚偽証言を元にした謝罪碑を韓国政府が利用している 〉と明言したことになると、強調した。」

 「〈 吉田証言 〉が虚偽であり、日本軍による慰安婦強制連行が無かったことは、日本国内では定説になっている。しかし韓国側はそのことを認めておらず、全世界に対し虚偽の宣伝を続けている。」

 「吉田清治氏の長男は、〈 父が日韓友好を損じたので、自分が韓国へ行くと銃殺されても仕方がない 〉とまで述べた。吉田氏の長男から頼まれれば、自分でなくとも韓国へ撤去に行っただろう。」

 氏の話の紹介がここで終わり、大高氏の著書の宣伝が入っています。『父の謝罪碑を撤去します』・・これが本の題名で、「慰安婦問題の原点・吉田清治」と補足説明されています。

 「選報日本」の説明なのか、大高氏の意見なのか、結びの言葉があります。

 「韓国(及び北朝鮮)側の国際宣伝活動に対し、日本政府が有効な対抗手段を打てていない中で、一民間人に過ぎない奥茂治氏による業績は大きい。真の日韓友好のためにも、国際社会に真実を発信せねばならない。」

 もっともな意見です。驚いたことに、奥氏の子息は現在チャンネル桜の沖縄支局キャスターの〇〇〇〇氏だそうです。名前が違うので気づきませんでしたが、こういうことなら奧氏は、水島社長と袂を分つ必要があったのでしょうか。知るほどに割り切れない思いがし、氏に失望したというのが本音です。長いシリーズにしましたが、呆気ない結論なので明日からトラッカーも減るのではないでしょうか。

 青山氏も面倒になって、【ぼくらの国会】で言及するのをやめたのかもしれません。もやもやの結論ですが、本日で「無人島を買った話」を終わりにします。

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中国人女性 「私が島を買った」 - 18 ( 奧氏の男気 ? )

2023-03-05 17:27:38 | 徒然の記

 話が突然飛躍しますが、ウクライナ戦争の報道を見ていますと、トランプ・バイデン両氏が戦った大統領選挙時のアメリカの報道を思い出します。

  トランプ氏 = 悪   バイデン氏 = 善

 という図式で、アメリカのほとんどのマスコミがバイデン氏側に立ち、選挙の不正行為の報道をしませんでした。今回はおそらく世界的規模で、次の図式が作られています。

  ゼレンスキー氏 = 善   プーチン氏 = 悪 

 息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々の考えは知りませんが、私はバイデン氏とゼレンスキー氏を善と考えていません。むしろ彼らの方が悪に近いのではないかと、今でも思っています。大手マスコミがこぞって一つの方向で報道する様子を見ていると、いっそうその感を深くします。

 ネットの世界の情報は、玉石混交と最初から注意していますが、マスコミ界の情報は名前の知られたテレビや新聞が、捏造情報を真実らしく伝えるので私たちはうっかり信じてしまいます。スケールの大きさに違いがありますが、チャンネル桜の水島社長と奥氏についても、似たような図式があります。大手マスコミで報じられることはなく、二人の情報はネットの世界での話に限られます。

   水島総氏 = 善   奥茂治氏 = 悪に近い灰色 

 今回私が考えていますのは、両氏とも「善に遠い灰色」ではないかというところです。息子たちに分かりやすくするための例え話のつもりでしたが、返ってややこしくした感がありますので、横道へ入るのをやめ、前回の続きである「奥氏の活動記録」を紹介します。」

  ・2017 ( 平成29 ) 年、奧茂治はチャンネル桜水島総を告訴したが不受理となり、検察審査会に上告

  ・発端は、2014 ( 平成26 ) 年 東京都知事選後、元航空幕僚長・田母神俊雄が政治資金規正法違反で有罪判決をうけたこと

  ・当時水島総は田母神の選対本部長、「頑張れ日本全国行動委員会」幹事長

 昭和45年に退官した奧氏は、予備自衛官、沖縄県隊友会の副会長として、自衛隊員の後方支援に回って活動していたという説明が前にありました。隊友会の副会長として、水島氏の対応が許せなかったのだと思いますが、氏を告訴していたとは知りませんでした。

 田母神氏がした政治資金規正法違反の内容は、ボランティアで支援活動をしてくれた部下に、選挙資金の中から慰労金を支払ったことだったと思います。2月の寒い時期でしたから、防寒用コートもこの中から購入していました。水島氏は選対本部長であると同時に、会計責任者でもあったので、おそらく田母神氏の金の使途に注意をしたのだと思います。

 田母神氏を知っる人なら分かると思いますが、氏は自分が正しいと信じたことについて、他人の反対を受け付けません。中国を訪問した時、相手が間違っていると知ると中国軍の高官にも妥協しませんでした。航空自衛隊のトップだった氏は、誇りと自負を持ち、恐らく水島氏の注意を意に介さず、無視したのではないでしょうか。この辺りは勝手な推測ですが、そうでなければ、水島氏が裁判にまで訴えた事情が理解できません。平成28年の5月に、偶然私は水島氏を批判するブログ ( 「一つのけじめ」 )を「ねこ庭」で書いています。

 脱線したついでですから、ブログの一部を紹介します。

 「チャンネル桜の動画に出会い、本当に嬉しかった。私には、水島氏が立派な人物に見え、チャンネル桜にも信頼を置いた。」

 「年金暮らしのため、年会費1,2000円の賛助会員にしかなれなかったが、すぐに登録をした。朝日新聞を糺す会の設立総会にも参加し、都知事選に立候補した、田母神氏の選挙事務所にもわずかながら寄付をした。」

 「だが今の私は、心がチャンネル桜から離れてしまった。日本を大切にしようと同じ運動をしていながら、水島氏がやった、田母神氏潰しの一連の行為に幻滅したからだ。何があったのか部外者なので知らないが、国の行く末を考える同志というのなら、水島氏はもっと別の行動をすべきだった。」

 過去のブログを読むことは、過去の自分に再会することなので、複雑な気持ちがします。

 「自分の番組を使い、何度も一方的に、田母神氏を非難するのは、対抗手段を持たない氏に対し、卑怯ではないのか。容疑者として逮捕され、警察に尋問されている田母神氏を弁護する気はないが、都知事選に担いだ相手を、こんな状況に追い込む氏の度量の無さを悲しむ。自らを国士と任ずるのなら、短刀を一本間に置いて、二人だけで、命をがけの話をすれば済むことでないか。」

 思い切ったことを言っていますが、今でもこの気持ちに変わりはありません。

 「今の世では、庶民の娯楽話としてしか語られないが、国の行く末を思い戦っていた幕末の志士たちは、日々が真剣勝負だった。元勲などと持て囃されているが、彼らの私生活は、意外なほどの刹那主義で彩られてもいた。俗な言葉で言えば、酒と女と金が明日の知れぬ彼らの友でもあった。」

 「水島氏も、そんな話を知らぬではあるまいに、選挙資金の何千万かが不明朗だなど、そんな些事をあげつらうなと言いたい。気に食わぬ事実があるのなら、田母神氏と二人で、決闘する気で議論すればよい。」

 ブログで私はたいてい理想を語りますが、完全無欠な人間を求めていません。高潔で高邁なだけの人間は、恐らく政治家にはなれないでしょうし、ついてくる人間もいないだろうと考えています。

 「政治家としてあれほど無能だった鳩山氏が、民主党を立ち上げ、多数の政治家が集まったのは、氏が潤沢な資金を持っていたからだ。いかがわしい使い方をされた金があったし、北朝鮮への怪しい使途金もあったのに、周りの誰も暴き立てなかった。」

 「菅氏の北朝鮮に絡む政治団体への多額の寄付も、結局はうやむやにされた。舛添都知事の別荘や、贅沢な外遊は、公金横領でないかと私には見えるが、それも政治家は攻撃しない。」

 こうして述べますと、政治家の杜撰な金の使い方を是認しているように思われるのでしょうが、政治家は皆金まみれの世界で生きています。

 「彼らの目の前では、いつも何億という金が動き、彼らは常に金の誘惑と闘っている。良くも悪くもそれが政治の世界であり、そこにいても理想を忘れなかった政治家が、本物だったと後世で語られる。」

 私たち庶民の常識と政治家の常識は違うと、政界を知る人間ならそんな知識を持っているはずなのに、水島氏は、政界に不案内な田母神氏を、執拗に追い詰めていました。ここに私は氏の人間としての小ささを見、田母神氏との争いを、チャンネル桜で報道する氏を知った時から、心が離れました。

 空と海の違いがあるとしても、同じ自衛隊だった奧氏が黙っていられなくなった気持ちが、過去のブログを読むと理解できます。有罪判決以後、田母神氏は空将辞任直後の輝きを失い、政界進出の芽がなくなったのでないかと思います。そのような田母神氏のため裁判を起こしても、奧氏に利益があると思えませんので、今回は、氏を評価するブログになりました。

 しかし次回は、そうなりません。氏を一躍有名にした事件ですが、私の心が氏から離れた出来事でもあります。退屈された方は、スルーしてください。

 (  3月3日14時30分、safariが「ねこ庭」への侵入を阻止したトラッカーが36件でしたが、3月5日17時25分現在83件になりました。不思議なネットの世界です。)

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中国人女性 「私が島を買った」 - 17 ( 奥氏の活動記録 )

2023-03-04 20:54:48 | 徒然の記

 奥茂治氏に関する、ウィキペディアの情報紹介を続けます。氏の活動が列挙されています。

 ・先島諸島への、陸上自衛隊与那国駐屯地の配置誘導運動

 ・琉球列島米軍政府が、日本の尖閣諸島領有権を認めていた文章の発見

 ・石垣市に対し、尖閣諸島の地名変更の陳情書提出

 ・琉球大学・波平教授と提携し、産学間研究として光ファイバーの研究開発の推進

 ・主として、次世代光通信を目指したWDMの開発への取り組み。

   理由は、光通信に利用するファイバーやコネクターは軽量で、輸送コストが製品価格に対して安い。

   台湾を経由すれば全世界の輸送網があり、沖縄の製造業に最適である。

 略歴に事業家と書かれていたのは、間違いでありませんでした。沖縄振興のため産学協同で研究開発を進めるという事業は、誰にでもできることではありません。沖縄への基地誘導運動はまさに軍事ビジネスで、無人島を購入した目的に連動しています。琉球米軍政府が、日本の尖閣列島利領有権を認めていた文書の発見は、保守活動家の面目躍如です。

 氏が今ではチャンネル桜のレギュラー解説者でなく、独立した事業家・活動家だという事実を知りました。

 息子たちのためには、「琉球列島米軍政府」について説明が必要です。1946 ( 昭和21 ) 年、日本の敗戦後米軍が作った行政機構「沖縄民政府( 琉球政府 )」とは、全く別の組織です。英語で United States Civil Administration of the Ryukyu Islandsと呼ばれ、米軍が沖縄にもうけた統治機構で、琉球政府の上部組織だそうです。

 自分も初めて知りましたが、米軍の意向に沿った政治を琉球政府に行わせるための命令機関であったと言います。サンフランシスコ講和条約の締結で日本が独立するまで、GHQが日本政府の上にいたのと同じ構図です。学校で教えませんでしたから、この年になって初めて知る戦後沖縄の実情です。ある意味では日本本土よりも、徹底した軍政でした。

 彼らは琉球政府に全てを任せていたのでなく、「米国民政府裁判所」という独自の裁判所を設け、直接司法権を行使していました。さらには電力を供給する「琉球電力公社 ( 現・沖縄電力 ) 」、「琉球大学」も、統治下にあったそうです。統治の全責任を持つ最高責任者は「民政長官」と呼ばれ、米軍極東司令官 ( 連合国軍最高司令官 ) つまり、マッカーサー元帥が兼務していたと言います。

  ・1957(昭和32)年に民政長官が廃止され、高等弁務官になった。

  ・沖縄本土復帰の前日である、1972(昭和47年)年5月14日に廃止された。

 話が横道へそれましたが、もしかすると米軍統治下の軍政で、沖縄の人々は私たちの知らない苦労と屈辱を経験していたのかもしれません。現在にまで尾を曳いている沖縄県民の「米軍嫌い」は、共産党以下の左翼政党の扇動のせいだけでなく、ここにも遠因があるのでしょうか。

 絶大な権力を持っていた「琉球列島米軍政府」が、尖閣諸島の領有権が日本にあると書いていた文書ですから、領有権を主張する中国にだけでなく、曖昧な態度を見せる米国政府に対しても、有力な証拠資料になります。こうした面に注目しますと、氏は利益追求を優先する事業家でなく、日本のために活動する保守人の顔になります。

 しかし次の活動を読みますと、また別の顔が見えてきます。

  〈 2002(平成14)年11月、防衛庁データ流出問題 〉

   ・自衛隊のコンピューターシステムから、データが流出した問題で富士通を恐喝したとして神奈川県警に逮捕された。

   ・その後の取り調べで奥は、「私を含めて自衛隊OBが連携し、重要情報の海外流出を防いだ事が真相である」と証言し、結果嫌疑不十分で不起訴となった。

   ・その後、富士通が警察、検察に間違った情報を出したとして、同社を相手に、謝罪広告と計4200万円の損害賠償を求める訴訟を、東京地裁に起こした。

   ・裁判長の和解勧告を受け、双方が協議した結果、富士通は奥に恐喝された事実は無い事を認め謝罪した。

   ・奥は元々金が目的ではなかったので、慰謝料の要求を取り下げ、後日『卑怯なり富士通』を出版し、事件の顛末を詳しく書いた。

 「沖縄の動画通信放送」を通じ、沖縄で保守活動をしているのは水島氏のチャンネル桜がメインと思っていましたが、そうでもない事情も知りました。またとない機会ですから、次回もWikipediaによる氏の活動報告を紹介します。

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中国人女性 「私が島を買った」 - 16 ( 沖縄無人島の売主 ? )

2023-03-04 14:25:14 | 徒然の記

 2月23日にこのシリーズを始めた時、YouTubeに『独白  沖縄無人島の売主』というタイトルの動画ありました。青山氏へ疑問を持つきっかけとなった動画です。本日、この独白を息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に紹介しようと検索しましたら、次の表示が現れました。

  「これは非公開動画です。ログインして、この動画が視聴可能かご確認ください。」

 残念ながら、紹介することができなくなりました。シリーズを始めて10日目です。このわずかな間に動画が非公開になったのですから、狐につままれたというのはこういうことを言うのでしょうか。

 ポイントは、氏が「私が島を売ったのは中国人の女性でなく、日本の会社です。」という独白部分ですから、詳しく紹介できなくても支障はありません。同姓同名の別人と思いながら動画を見ていましたが、マスクをして語る人物の声に、?? と思いました。

 奥茂治氏は何年か前まで、チャンネル桜でレギュラー解説者だった人物で、独特のイントネーションのある喋り方を覚えていました。保守の活動家として知られていた氏が、なぜ島を売ったのか。というより、そもそもなぜ無人島の所有者になっていたのか。

 青山繁晴氏の【ぼくらの国会】を制作・編集しているのはチャンネル桜で、担当ディレクター井上氏も以前は同社のレギュラー解説員の一人でした。こうした事情を考えますと、青山氏が奥氏を知らないはずはないのに、なぜ彼に言及しないのかと、疑問がここから始まりました。

 氏が奥氏をかばっていると、そういうことではありません。奥氏はチャンネル桜の水島社長と争う形で袂を分かった人物ですから、青山氏には庇う必要のない人物です。保守なのか、反日なのか。奥氏はいずれもが同居しているような印象を与える人物なので、もしかすると言及を避けたのかもしれません。
 
 ややこしい人物について語ると、厄介な中国人女性も説明しなくてならなくなります。【ぼくらの国会】と無関係な、スキャンダルになりそうなので、故意に二人を省略したのかもしれません。不自然で不可解な話ですから、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、私が黙って済ませなくなった理由も分かってもらえるのでないかと思います。
 
 青山氏への誹謗・中傷でないのは言うまでもありませんが、わざわざ「ねこ庭」で取り上げていることが、受け止める人によっては悪意と見える可能性もあります。分からないことは無理に分かろうとせず、事実の紹介に止めれば良いと考えますので、今回は奥氏に関するウィキペディアの情報を紹介しようと思います。
 
 これでまたGoo事務局から警告が来るのかもしれませんが、情報をそのまま紹介します。
 
  ・1948 ( 昭和23 ) 年鹿児島県生まれ、75才。現住所は沖縄県那覇市
 
  ・実業家、保守活動家、元海上自衛官、南西諸島安全保障研究所所長
 
  ・1965 ( 昭和40 ) 年海上自衛隊に入隊、1970 ( 昭和45 ) 年退官
 
  ・退官後は、予備自衛官、沖縄県隊友会の副会長として、自衛隊員の後方支援に回って活動
 
  ・1970 ( 昭和45 ) 年当時、施政権が米国から日本へ返還された直後、沖縄本島では自衛隊員が職業差別されていた。
 
  ・退勤後ゆっくりお酒を呑める場を提供したいと、キャバレー「ハワイ」グループのオーナーである小松崎栄の元に行き、那覇市内で「キャバレー・タヒチ」のオーナーに転身した。
 
 改めて経歴を見ますと、海上自衛隊にいたのはわずか5年です。安倍総理を暗殺した山上徹也はさらに短い、3年間の海上自衛隊勤務でしたが、マスコミは元自衛隊員という肩書きで報道しました。奥氏の肩書きに「元自衛隊員」と書かれても当然です。差別されている沖縄の自衛隊員のため、キャバレーのオーナーになったというところが、軍人の発想と異なっています。
 
 「元海上自衛隊員」という肩書きが、国を守る軍人のイメージを与えているだけと分かりました。元々事業好きで目先の効く一般人なら、南西諸島安全保障研究所所長になっても不思議ではありせん。

  ・1982 ( 昭和57 ) 年12月11日、沖縄祖国復帰10周年時に自衛隊が催した祝賀パレードで、左翼活動家が隊列に暴力行為を加えた際、奥は一人で巨大な日章旗と「自衛隊賛成」のプラカードを掲げて行進を始めた。

   ・複数の活動家から暴行を受けたが、奥は最後まで行進を続け、全国ニュースとして取り上げられた

  ・ 1996 ( 平成9 )年、尖閣諸島に本籍を最初に置いた人間となり、2005 ( 平成17)年、自身が代表を務める「南西諸島安全保障研究所」を立ち上げた。

 もしかすると氏はこの時、沖縄の無人島を買ったのかもしれません。安く買って、いつか政府に高く買ってもらう日が来ると、ビジネスチャンスを狙っていたのかもしれません。なるほどここまで読みますと、青山氏が【ぼくらの国会】で言及しなかった理由が、なんとなく分かる気がしてきます。ビジネスチャンスを狙っているのなら、島を買った中国女性と同じ行為ですし、奥氏は果たして保守なのか、金儲けをしたがっている商売人なのか、青山氏も判断に迷ったのかもしれません。

 ウィキペディアがする奥氏の経歴紹介は、まだ半分が残っています。「ねこ庭」は「学びの庭」でもありますから、謙虚な気持ちになり次回も続けようと思います。興味のある方は、足をお運びください。

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